朝日岳 (群馬県) ( 朝日岳:1,945.3m ) 2013.10.14 登山



【PHOTO & 記録 朝日岳 6】

水場を過ぎ、木道もやがて途切れると、 台地状の場所はすぐに終わりとなり、ササ原の斜面の下りに入る。
周囲は相変わらずガスが多いが、この斜面の下りに入ると、ガスがかなり薄れ始め、下方の景色が見えるようになる。
宝川の河原、ササ原の緑、紅葉の山が美しい。
しかし、振り返れば、 朝日岳方面は相変わらずガスの中である。

ササ原、草付きの斜面、 そして露岩帯を斜めに下っていく。
この辺からは、本来ならば前方に燧ヶ岳至仏山などが見えるはずであるが、 ガスはなくなりつつあるとはいえ、さすがにそれらの山々を見ることができない。

やがて森林限界に到着。
灌木帯を下る前に朝日岳方面を振り返る。
ここでスッキリと頂上が見えていたりしたら、カーッと頭に血が昇ってしまうところであるが、幸いというか、 残念ながらというか、朝日岳の頂上部分は未だにガスの中であった。

登りの時に苦しめられた、樹林帯の中に直線的につけられている道は、 下りでも小生を苦しめる。
滑りやすいため足場を慎重に選ぶ必要があり、足に余計な負担がかかって左膝が少々痛む。

ようやく長い下りが終わり、 朝方 朝日岳が見えた大石沢を渡る。 時刻は 12時35分。
見上げれば、朝日岳手前の高みは見えるものの、頂上部分は相変わらずガスの中である。
但し、朝日岳の左手に続く山並みは見えていたので、あのまま白毛門へと進めば、展望を得られたのかもしれない。
さらに皮肉なことに、日も時々差すようになってきている。

この大石沢の下方には、写真のようななかなか素晴らしい場所がある。
ここで休憩しても良かったのだが、心に余裕がなかったのであろう、道を外れるのが億劫に感じられ、そのまま先へと進む。

広河原を 13時18分に通過。
ここで単独の若い女性を追い抜く。登る途中、 朝日岳の水場手前で擦れ違った女性がいたが、 あれからかなり時間が経っているし、この人とは違うような気がする。従って、ここに女性がいたことに一寸驚かされた。

13時30分に渡渉点を通過。今朝程の学習が功を奏し、 難なく対岸へと渡ることができたが、まさか宝川をもう一度渡ることになろうとは・・・。

順調に足を進める。時折見える宝川渓谷が美しい。
天候の方は回復基調にあり、時折 日も差すようになる。
また、途中 武尊山を見ることができたが、 先程 その上空を覆っていた黒い雲は無くなっていた。

写真は、八宝滝。 なかなか見事な滝である。
但し、この八宝滝は 五段 40mとのことらしく、登山道から見ることができるのは、ほんの一部である。

アップダウンの連続に辟易しながらも何とか下りきり、 朝日岳の登山口には 14時34分に到着する。
頂上以来 ここまで全く休んでいなかったので、舗装道路に出たところでザックを下ろしてノドを潤す。 すると、先程広河原で追い抜いた女性が追いついてきたので、またまたビックリさせられた。この方は結構足が速い。

後は荒れた林道を進み、 宝川林業試験地観測所前のゲートを抜けてからは普通の林道を黙々と歩き続ける。

やがて、林道崩壊現場を通過する。時刻は 15時37分。
写真では、その迫力、大きさが分からないのが残念だが、ここではかなり激しい深層崩壊がおきたように思われる。

駐車場には 15時48分に戻り着く。
駐車場には 10数台の車が駐車していたので少々驚いたが、宝川温泉の日帰り客の車のようである。

本日は青空を期待し、満を持しての登山であったが、アッと言う間の天候の変化に、 当初の目論見は果たせなかったのであった。
残念ではあったが、朝日岳までの道はなかなかユニークであり、 また朝日岳の姿も一応は見ることができたので、結構楽しめたの一日であった。



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