朝日岳 (群馬県) ( 朝日岳:1,945.3m ) 2013.10.14 登山



【PHOTO & 記録 朝日岳 2】

やがて、少し水気の多い草地を通過したかと思うと、 その少し先で山の斜面にぶつかり、今度こそ本当に林道は終わりとなる。
この斜面には朝日岳登山道入口の標柱が立っている。時刻は 7時10分。

さて、ようやく山登りが始まると思ったのだが、斜面の登りは最初だけ。 後は山腹を横切って進むことになる。

この道には右の斜面から流れ落ちる沢が多く、 涸れた沢、岩が濡れた程度の沢、さらにはチョロチョロとした流れの沢、そしてかなりの水量を持つ沢 等々 大小様々な沢が現れる。
従って、山腹を横切る道ではあるものの、沢を横切る度に沢へ下り、そしてそこからの登り返すというパターンとなり、 さらにはそれに加えて、沢が無くても小さなアップダウンが何回も現れる。これが結構疲れるのである。

斜面を横切って進んでいるので、あまり展望は得られない。
例え、樹林が切れる場所があったとしても、周囲の名も知らぬ山しか見えないのだが、途中、 武尊山を樹林越しに見ることができた。
一方、下方に流れる宝川の方は、時折 美しい渓谷を見せてくれる。また、樹林越しではあるが、なかなか立派な滝も見ることができた。 恐らく八宝滝と思われる。

また、道にはロープが設置された場所が 5箇所ほどあり、 最後のロープは岩場の斜面を下降する場所に設置されている (写真。少々分かりにくいが、 岩の斜面を下った所から撮影)
但し、それ程危険な箇所はない。

やがて、道は下りとなり、 下り着いた所が宝川渡渉点。時刻は 8時8分。
『 宝川渡渉点 』 の標柱とともに、渡渉時、雪解けで水量が多くなった川に落ちて命を失った女性の遭難碑も置かれている。

川の流れは結構早く、また水深もかなりあるようなので、石伝いに進むしかない。 幸いこの日の水量は少なかったので、石が水面に露出していたが、水量が多く岩が水没してしまう場合など、 渡渉はかなり難しくなることが予想される。
とはいえ、石伝いの渡渉もそれ程簡単ではない。暫し周囲をウロウロして渡渉に適した場所を探し、 最終的に色あせた赤布が木から垂れ下がっている所にある岩場から、川面に出ている石に飛び移り、 さらに向こう岸の岩場へと飛んだのだった (写真は渡ってから撮影)

渡渉が終わり、再び登り始めたところで下山者と擦れ違う。マットを持っていたので、テントあるいは避難小屋に泊まられたのであろう。

少し登っていくと、左手樹林越しになかなか見事な岩肌の山が見えてきた。 恐らく朝日岳であろう。
白い岩、黒い岩を有し、その周辺を草紅葉、そしてササの緑が覆っている姿は美しく、加えて、 その後方に広がる青空が山の美しさをさらに引き立ててくれている。
あの山に登るのだと思うと、テンションがグッと上がる。

やがて道は下りとなり、 再び宝川の河原へと下りることになる。
下る手前で、下方に宝川の流れと白い河原、さらにはその上流に山々が見え、加えてそれらの山の向こうに、 本日目指す朝日岳と思しき山が少し姿を見せており、 思わずシャッターを切る。

下り着いた所が広河原と呼ばれる場所であり、標柱も立っている。時刻は 8時25分。
この広河原からも上流方面に朝日岳の姿を見ることができる。
また、河原にはテント泊の方が数人おられた。



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