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馬酔木のトンネルを抜け、下りに入る。道は一旦 大きく下って再び万二郎岳に向かって登っていくという形になる。
馬酔木やヒメシャラ、ブナなどが生えている斜面を下り、周囲の木々が灌木帯に変わったところから急下降となる。
展望も開け、正面にはこれから登る万二郎岳の姿や海も見える。よく目を凝らすと、万二郎岳の中腹に赤い登山着を着た人が見える。
時刻は 13時52分。時間的に考えて、万二郎岳に登ってゴルフ場に下る人であろう。会うことはあるまい。
本日は、ここまでで 3人とすれ違っただけである。 |
また、万二郎岳の左側、
北東方面には大室山と思われるフジツボ型の山も見える。そしてその後ろには相模灘が広がっている。
大室山のことをネットで調べたら、海抜は 580mだそうで、伊豆で最も新しい火山であり、活動は 約5000年前とか。
この山には一度 家族と行ったことがあるが、無論 リフトでの登頂である。確か、登山禁止だった記憶がある。
斜面は草原になっていて、2月には山焼きもあるはずである。
また、南東方面には先ほど 万三郎岳頂上から見えた風力発電の風車が、山の上に何本も立っているのが見える。 |  |
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鞍部に至り、そこから登り返す。
暫く登ると、先ほど 赤い服の人が居たと思われる岩場に到着した。先ほどはかなり遠くに見えたのだったが、
歩いてみれば意外に近いことにビックリする。
時刻は 14時丁度で、先ほどの岩場から 8分程しか経っていない。
この岩場からは馬の背、
そしてその馬の背に隠れてほんの少しだけ姿を見せている万三郎岳が見える。 |
また、この岩場からは
富士山がよく見える。
万三郎岳頂上から見た時よりも山頂付近の雲は増えている様だ。
また、富士山の手前にうっすらと見える山は恐らく
愛鷹山であろう。
そして、富士山の左側のすそ野の先には海も見える。
駿河湾ということであろうが、先ほどは相模灘が見えていたので伊豆半島を囲む両方の海を見たことになる。
当たり前と言ってはそれまでだが、地図通りの地形が目の前に広がっていることに少々感動を覚える。
風がかなり強くなってきた。先を急ぐ。 |  |
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そして、14時4分に万二郎岳頂上に到着。相変わらず縦走路の一角としか感じさせない頂上である。
しかし、頂上には三角点もあり、立派な標柱も立てられている。
ところで、ここから 箒木山方面に下った山レコの方の記録では、
万二郎岳到着が 13時13分になっている。まだかなり遅れているが、万三郎岳で 1時間8分あった差が、
ここでは 51分に縮まっている。これなら、箒木山到着時にさらに時間差を縮めることができるかもしれない。
もうこれで迷わず 箒木山経由の下山決定である。
但し、箒木山頂上からは林道歩きを覚悟せねばならないが・・・。 |
この万二郎岳の頂上は樹林に囲まれていることから、
展望が得られないという記憶があったが、少し斜面側に進んでみると、樹林の間から万三郎岳を見ることができたのであった。
万三郎岳の頂上からここまで僅か 44分。ほんの少しの時間、そして僅かな距離であったが、馬酔木のトンネルや
富士山、
大室山、相模灘、駿河湾等々の眺めもあって、なかなか中身の濃い縦走路であった。 |  |