天城山( 万三郎岳:1,405.6m ) 2009.12.23 登山



【PHOTO & 記録 天城山 3】

ヘビブナ1

頂上の一角に辿り着き、暫く緩やかに登っていくと、 ← ヘビブナと書かれた標識が現れた。 後述するように、先を急がねばならないので、無視しようかとも思ったが、何か気になり、少し道を外れて下ってみる。 そして、少し下った先に現れたのが写真のようなブナの木。要するにヘビのようにクネクネと曲がった幹を持つブナという訳だ。 どのようにしてこのような形となったのか不思議だが、自然の神秘を感じさせてくれる。

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ヘビブナ1  ヘビブナ2

縦走路に戻って少し進むと、小岳頂上。 標識には 1,360mとあるので、先ほど述べたように、昭文社の地図における戸塚山 (1,360m) に相当する。 尤も、国土地理院の 2.5万分図では小岳、戸塚山 いずれの名称も記載されておらず、1,360mの標高のみが書かれている。 時間は 12時45分。

小岳から今度は下っていくと、先の方の木々の間に高みが見える。 恐らく、万三郎岳であろう。
そして、下り着いたところが、片瀬峠。そこから 16分程登ったところが万三郎岳頂上であった。時刻は 13時6分。
前回、前々回とも混雑していたこの頂上に本日は誰もいない。

万三郎岳の頂上は樹林に囲まれており、ほとんど展望がない。 それでも北側は少し開けていて、木々の間から 富士山を見ることができる。 富士山頂上を雪煙といっていいような薄い雲が覆っているようだ。 また、今朝ほどは目立たなかった宝永火口も今は よく見える。

ところで、本日の目的である箒木山経由の下山を考えると、少々時間が押している。 山レコに載っていた箒木山経由にて下山した方の記録では、八丁池口を 9時30分に出発し、 八丁池 10時17分、万三郎岳 12時12分となっており、小生は 1時間ほど遅いことになる。

さらには、昨日が冬至なので、 その方が登った 11月よりもさらに日が短いことになり、少々焦る。
ただ、箒木山に明るい内に到着しさえすれば、そこからは林道歩きなので何とかなるだろうとは思うのだが・・・。

箒木山方面はどうなっているか と思い、 万三郎岳の南側斜面に付けられた道のようなところを少し下ってみる。目の前には海へと続く斜面が広がり、その途中には風力発電施設も見える。 箒木山はその風力発電施設の左側である。やはり、これまでとは毛色の違う景色に惹かれる。箒木山経由にて下ろうとの意を強くし、 万三郎岳を後にする。時刻は 13時20分。

万三郎岳から グッと下って鞍部である石楠立 (ハナタテ) の標識前には 13時36分に到着。
ここから馬の背への急登が始まる。少々荒れ気味の道を喘ぎつつ登り、休みがてらに後ろを振り返れば、樹林越しに先ほど頂上に立った万三郎岳が見える。
この馬の背への登りは、さすがにこの時間になると結構 きつい。とは言え、途中に岩場や梯子もあったりでなかなか面白い。

山上に達すると、 そこには馬酔木のトンネルが待っている。
掘られた溝の中を進むのだが、その上部を溝の左右に生えている馬酔木が覆ってトンネルのようになっているという次第だ。
ただ、トンネルと言っても、馬酔木の木々の間から日が差し込み、道は明るい。

とは言え、足下の溝のえぐれが気になるところである。 先ほども述べたように馬の背への登り斜面もかなり荒れていた。
登山者が多く、土をえぐり、さらに雨による流水が削っているようだ。 このトンネルも将来木道が必要になるかもしれない。



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