こちらのページは、私が読んできた愛すべき本, マンガ達にまつわるお話を綴ります
面白度はあくまで私見ですので、悪しからず。

    佐藤賢一てんこもりコーナー 

ダイアナ・ウィン・ジョーンズてんこもりコーナー    

題 名 著 者 出版社  コメント 面白度

だからオペラは
面白い

佐々木忠次 世界文化社
2000年

著者は舞台監督を経てジャパン・アート・スタッフ,
日本舞台芸術振興会を設立し、日本のオペラ
ブームの仕掛け人とも言われた方。
また、東京バレエ団の主宰でもあります。

オペラの引っ越し公演ってどんなものか、
ナゼに日本のオペラチケットは高いのか、
ガラ・コンサートって何か?etc.・・と、
ふむふむなお話が満載の本です。
新国立劇場に対する批判や注文のくだりは、
ただもう「ふうん、へえ〜」状態。

風のジャクリーヌ
ヒラリー・デュプレ
ピアス・デュプレ
共著

高月園子 訳
ショパン社
1999年

不世出の天才チェリストと謳われたジャクリーヌ・
デュプレの姉弟が書いた、「真実の物語」。
別コーナーで紹介した映画「ほんとうのジャクリー
ヌ・デュプレ」の原作で、原題は「我が家の天才」。

その題名通り、‘天才’を抱えた家族の喜びと苦悩
が、これでもかこれでもかと描かれています。
「夫婦は出来るだけ3人の子供を持つ方がいい。
一人が天才だったら残りの2人で支えられる
ように。」これはピアスが見つけてきた引用。
この言葉通り、家族が全力を傾けて‘天才’
ジャクリーヌを支えたのです。
読んで楽しい本ではありませんが、‘天才’って
どんなものか、垣間見えるかも。

本を読んでわかったのですが、‘デュプレ’姓は、
英ジャージー島にだけある姓なのだとか。
映画の冒頭と終わりの海岸は、家族の父祖の地
であり、彼らが限りなく愛したこの島のイメージ
だったようです。


ハリポタ関連本


だったりして
静山社
など


刑事ぶたぶた

山崎在美 徳間
デュアル
文庫

今度のぶたぶたは刑事だ!(笑)

え?似合わない?
いやいや、‘山崎ぶたぶた’の数多い職業の中で、
これがひょっとして天職なんでは、と思われます。

春日署の刑事ぶたぶたは、新人の教育係であり、
そのカラダの特質を生かして、
あらゆる難事件珍事件を解決する優秀な刑事!
何より得意なのは、‘説得’だったりするのです。

実は、この本、娘の同級生から借りたもの。
みんなで広げよう、‘ぶたぶたの輪’!なのだ。
コインランドリーの乾燥機の中をかけまわる
ぶたぶたさんの姿が、オヤコのお気に入り!



オーケストラは
素敵だ
ーオーボエ吹きの
楽隊帖
茂木大輔 音楽之友社
ON
Books

BBSで紹介していただいた本です。

著者はN響首席オーボエ奏者。演奏者の
立場でないと書けない楽器紹介が面白い!
侍気質(?)のピッコロ吹き,ホルンのイメージ
トレーニング,Sサックスと女房の関係・・・はあ?

後半、著者のドイツ留学時代、G・パッシンのもと
でオーボエを、H・リリンクのバッハ・コレギウム
でバッハのカンタータを学ぶ話が興味深い。
(この項で、お世話になった大谷研二氏の名前
を見つけた時は、とってもうれしかった!)

また、著者がバッハ・コレギウムのツアーで、
1番奏者(ヘダ・ロトヴァイラー@鬼コーチ)に
しごかれまくる話は、芸の道の追求の厳しさを
ひしと感じ、読んでいていっしょに冷や汗が・・。


オーケストラ
空間空想旅行
茂木大輔 音楽之友社
上記の「オーケストラは素敵だ」を最寄りの図書
館で探していて見つからず、かわりに借りた本。

主に、7年にわたる著者のドイツ留学時代の
思い出が語られています。
下宿の90歳を超える大家さんのお気に入りの
指揮者は、G・マーラーだったり、ドイツのトンデ
モナイ大富豪のお城で食卓の音楽を演奏したり、
両親のリクエストで行ったドナウ河が、ドブ河だっ
たり・・・・。ドイツならではのお話が満載です。
中でも、H・リリンク率いるツアーでポーランドへ
演奏旅行に行った時の、歓迎パーティでの
H・リリンクのスピーチの話が胸を打ちます。


ぶたぶた


ぶたぶたの休日

山崎在美 徳間デュアル
文庫
2001年

BBSで紹介していただいた本です。

あるときは名シェフ、ある時は‘殺られ屋’、
そしたまたある時はタクシードライバー・・。
しかしてその正体は、ピンクのぶたの
ぬいぐるみこと、‘山崎ぶたぶた’。

心がちょっと疲れてしまった人々のもとに、
彼はちょこんと現れます。
いったい彼の正体は?!なんて考えない。
彼を抱きしめた時のように、温かく、
やわらかな気持ちになればそれでいいんです。

マンガも出版されていますが、
日常の風景のなかで、携帯電話使ってる
ぶたぶたさんをを想像しちゃう小説の方が
ずっとずっと楽しいと思いますよ。


古代エジプト
生活誌




世界ふしぎ発見!
エジプト編

エブジョン・
ストロウハル




番組スタッフ
吉村作治監修

原書房





図書館に返却したので
不明

「王家の紋章」つながりで読んだ本。
関連HPでいくつかの面白いパロディ小説を
書く方は、こんな本を読んで勉強しているんだ〜
と、これを読んで確信。どちらも読んでいて
堅苦しくなく、楽しいウンチクが得られる。
特に‘世界ふしぎ・・’のカーター(ツタンカーメン
の墓を発掘した人)に関するお話が、ぐっと来た。

イギリスでは低階層出身だったために扱いが
冷たい事、彼の愛した人の事。彼が王家の谷で
発見した最高の宝は、財宝ではなく、パトロン
カーナボン卿の末娘イボンヌとの愛だった・・。
(ふたりは生涯結婚する事なく、時々逢っては
晩年を穏やかに過ごしたらしい。)


渡辺荘の宇宙人
−指点字で
交信する日々−
福島 智 素朴社
1995年

福島 智氏は全盲ろうという、とんでもない
ハンディを背負っていらっしゃいます。
ご自身を異世界に住む‘宇宙人’にたとえ、
地球人たちと‘指点字’で交信し続ける
苦労と喜びが綴られています。

永平寺のお坊さんのアタマをなでる話等
を読むと、彼がとてつもなく好奇心に富み、
また、おちゃめな方だという事がわかります。
(福島先生が金沢大学に赴任中、
講演を聞かせていただきました。
今度は東大に異動されます。)

雅楽
−僕の好奇心−
東儀秀樹 集英社新書
2000年

雅楽への入門書で、歴史,スタイル,舞楽,
楽器などのついて、わかりやすい言葉で
解説しています。これを読んでから
大和和紀の「あさきゆめみし」を読むと、
とっても楽しめると思いますよ。

また、彼自身の音楽史や、宮内庁時代の
ワンパクぶりが書かれていて、とっても
面白いです。ファン必見の書ですな。

おもしろ
日本音楽史
釣谷真弓 東京堂出版
2000年

結構評判です。
そのうち全国の中学、高校の図書館で見られるかも。

私が受講している箏講座の講師様の本。
平易な言葉でわかりやすく、雅楽の時代から
「箏(こと)のショパン」とも呼ばれた,
宮城道雄,現代邦楽までを解説。
著者が箏曲家だけに、宮城道雄を
語る文に愛がこもっています。

ではクイズ、京都銘菓八橋の由来を
知っていますか?
(答えはこのペ−ジのどっか)

東大で
上野千鶴子に
ケンカを学ぶ
遙 洋子 筑摩書房
2000年


自治体の招きでジェンダーフリーの講演会
をしたり、朝日新聞に「遙かなるフェミニズム」
を連載したりの何だか不思議なタレント
遙洋子。彼女の3年間の東大の上野千鶴子
教授のゼミ受講の様子を伝える。

学生たちの、そしてタレント活動のかたわら
レポート作成をする著者の、すざまじい勉強
の様子に、素直に感動する。(マネできん)
ケンカのしかた・10箇条もね。
(ワタシはケンカに弱いし・・・。)

女優 渡辺淳一 角川書店
渡辺淳一全集
より13巻
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闘う白鳥 マイヤ・
プリセツカヤ
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   木村裕一作
   「あらしの夜に」


 やぎさんとおおかみ
さんが一緒におねんね
しているところ

      by ウチの娘


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      京都、金戒光明寺に八橋検校(六段の作曲者)の墓があり、墓参に来る人々のおみやげ用に
        箏(こと)をかたどったお菓子が八ッ橋。 生八ッ橋の方が有名になっちゃったけどね。