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58号 メルセデスベンツ ウニモグ
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第58号
発行日:2004年1月9日
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このメールマガジンではバリバリ売れ筋のオデッセイ、環境に優しいムーヴ、
などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
「正月気分が抜けないとダメなこの時期」って辛いですよね(えっ?!もう私
だけ?)。
時代に適応し切れていない私は未だに「成人の日は15日」の感覚ですが、こ
の週末は連休なんですね。
是非、有意義に使ってください。
特殊な車を取り上げるこのメルマガの中でも、今回の本編はかなり特殊です。
1周年のアンケート結果でトップだった2000GTに因んでトヨタ車を取り
上げましたが、アンケート48台で1台もゼロ票がなかった事実を受け止め、
少数派の意見も大切にしていきたいと考えています。
(そもそもマイナーな味方のメルマガですからね)
そんな意味で、票の集まりが悪かった特殊・ミリタリー車のリベンジです。
年末の忘年会で鳥取の皆生温泉にお呼ばれしたのですが、そこからスグのカニ
が安い港に行く途中に米子駐屯地があり、主用道路から結構な数の軍用車が見
えました、刺激大きいですよ~!!
※因みに過去のミリタリー車としては、
第28号フォードGPA→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back28.htm
またスポーツカーではない背高の変り種としては、
第31号Hトラック→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back31.htm
第35号ムルティプラ→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back35.htm
なども有りました。
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■■■□ 第58回
■■□ 【メルセデスベンツ ウニモグ】
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「うにもぐ」、その可愛い響きの名前の由来は"Universal Motor Gerate"の
頭文字を取っており、意味するのは多目的動力装置と、ほぼそのマンマという
捻りの無さです(その割には響きは抜群ですが)。
スーパーカーやクラシックカーなんかのスポーティなイメージとは大きくかけ
離れるウニモグ、初耳の方も居られるでしょう。
知っている方も多数は道路公団や競馬場、JRなどが持つ作業車のイメージで
しょうか。
大きいタイヤに高いキャビン、更に優れた動力性能はここにもメルセデスの最
新技術が注ぎ込まれています。
作業機駆動用のPTO、油圧システムなどを搭載し、3000種を超えると言
われている豊富なアタッチメントにより牽引、クレーン作業はもちろん、除雪、
草刈、高所作業リフトなどかなりの広い分野で効率良く活躍ています。
(線路を走行可能な軌陸車というのもアリです)
優れた多目的作業車とは違うコンセプトでは、近年より、アーバン・ウニモグ
と呼ばれる、パーソナルユースを想定して革張り、オーディオ装備のヘビーデ
ューティなRV四駆として派生したモデルもあります。
また、古くはミリタリーの定番でもありました。
ウニモグのモデルバリエーションは半端ではありません。
モデル識別ではややこしい事に「418.102」といった具合のファクトリー識別
番号と「U140」といった具合のセールス識別番号、どちらも語られるから複雑
極まりない・・・。
上記を例に取ると、418.102といえば必ずU140ですが、U140と言っても必ず
しも418.102とは限らずに他にもU140は存在します。
因みにこの「U」ナンバーの方は大雑把に言えば数字は馬力を表しています
(桁が一つ多く末尾にゼロが余分に付いたのもアリ)。
マニアやオーナーでも全ては把握しきれていない、そんなウニモグを全てカバ
ーして再考するというのは無理ですが、掻い摘んでその歴史から振り返ってみ
ましょう。
時は第2次世界大戦が終わったばかりの1940年代、荒れた大地の復興の為
に悪路を走破し色々な作業が出来る、そんな車が切に望まれていました。
1945年にベンツの航空機部門のチーフエンジニアだったアルバート・フリ
ードリッヒにより主に複合の農作業が出来る車の設計が完成され、
1947年には最初のウニモグとしてU25が生まれます。
1948年には170Dと同じエンジンを搭載するディーゼルモデルも登場、
1950年にはそれまでエンジンの供給のみだったベンツ社が生産をするよう
になります。
1953年にはU401、U402が登場、この時期よりメルセデスのスリー
ポインテッドスターが付きます。
またそれまではフォールディングトップだったのがクローズドキャビンも造ら
れるようになりました。
1955年からは404シリーズが(これは1980年まで造られウニモグ史
上でのベストセラーとなりました)。
この頃から軍事用として西ドイツ、フランス、スイスなどのヨーロッパ諸国、
アフリカなど多くの国々からの人気を集め、その後一般ユーザーにも受け入れ
られるようになりました。
その後の世の中の変化するニーズに対応するべく、
1963年により大きい406を生み出します。
1974年には一新された425シリーズがリリースされます。
これは四角いキャビンにバンパー埋め込みの角目ライトが特徴のアレ、という
とピンと来る方も多いかな?
この形もロングセラーで25年間続く事になります。
1975年に量産を始め、435シリーズ、424シリーズと拡大します。
1985年より、ウニモグの全てのラインナップを段階的に変更していきます。
407シリーズ、427シリーズを発表し、
1988年には437シリーズを発表、
1992年にはミディアムな408と419が、
1996年には小型のU110がリリースされます。
また2000年からはニューモデルのU300、U400、U500がライン
ナップされます。
これは目を見張るような奇抜なデザインとファイバー複合材を用いるなど新し
い試みも沢山です。
ギアの多段も進化して8×3の24段(リバースは6×3の18段)でセミオ
ートマ化されるという他では決して体験できないシステム。
作業ニーズに合わせて運転席が右から左、左から右へ、数秒で移動可能なのも
面白い機能です。
1980年までのロングセラーで人気も高い「ウニモグS」とも呼ばれる、
404シリーズにもう少し触れましょう。
丸目ライトに楕円のグリル、大きめのスリーポインテッドスターが特徴的です。
このモデルのバリエーションだけでも把握しきれないほどあります。
キャビンの種類もシングルキャブ、ダブルキャブあり、ソフトトップ、ハード
トップあり、カーゴの種類もフラットになったものからキャンバスが付いたも
の、また箱になっているものまで様々、
エンジンもガソリン、ディーゼル、また排気量バリエーションがあるのは勿論、
PTOオプションやファクトリー純正オプションも多数存在します。
他の際立った特徴として、この年代で既に優れた走行性能を発揮しており、そ
の高い最低地上高にもかかわらずその足のコイルスプリングはなんと42度
(?!)の横斜面もひっくり返る事無く走行するらしいです。
またこの時代ですが6速という多段ギアを既に備えていました。
紹介しました通り、「ウニモグ」とは言っても長い歴史の中で数多い種類が存在
しますが、全てのモデルが充分に特殊でマニアックです。
日本での売りは少なく、海外では、例えば404の良いモノで100万円くら
いから極上で200万円超えくらいまでが多いです。
入手難易度は 4 でしょうか。
新車では1500万円くらいから、より特殊なものは3000万円超えも多数
あります。
実は私は極上の404を輸入して持っていた事がありました。
デザインは非常に可愛らしく気に入ってました。
その性格ゆえにローギアード設定が凄く、オンロードで乗るには絶対に使わな
いような低い設定で、連動してトップギアまで全てのギアが低く設定されてい
るために大変でした。
思いっきり引っ張ってシフトアップしていっても90km/hくらいまでしか出
ないし出るまでにかなり時間が掛かります(近代ウニモグも100km/hくら
いしか出ないようです)。
またエンジンが足元すぐの位置にあるために音と熱が凄かったです。
特徴的なそのしなやかなアシはオンロードでも撓みが凄く、その許容量の大き
さはスグ感じる事が出来ました。
Unimog404.113 U82
ボディーサイズ: 4925×2300×2240mm
ホイールベース: 2900mm
重量: 2595kg
乗車定員: 2名
駆動: 4WD6速
エンジン: 水冷直列6気筒OHC
排気量: 2195 cc
ボア×ストローク: 80.0×72.8mm
圧縮比: 7.0:1
最高出力: 82PS/4800rpm
最大トルク: 15.8kgm/3200rpm
燃料タンク容量: 60L×2
最高速度: 95km/h
ブレーキ(前/後): ドラム
タイヤサイズ: 前後10.00-20
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
メルセデス190E-2.3-16Vベンツ 5速マニアル
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f13418209
メルセデスには乗用車にも多数の紹介すべきコレクターズモデルがあります。
その中の一つで比較的新し目(?!)なのが190Eです。
非常に造りが良く、底値でも解体にならずに多くのファンに支持されている車
です。
付加価値付きの車輌としても数百万円するエボを筆頭にAMGやロリンザーな
ど幾つかありますが、今回のコレも付加価値付いてますよね。
色々セールスポイントありますが、5速マニュアルとは珍しいです。
メッサーシュミット KR200 本物 Messerschmitt
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b47148157
最低落札価格が付いているのが残念で幾らなのかは分かりませんが、多くのフ
ァンを持つメッサーシュミットです。
小さい事も空冷エンジンも2ストロークも全て珍しいづくしですが、やはりキ
モは3輪のそのボディ形状とキャビン形状でしょう。乗り降りするところを見
れば皆惚れます(笑
★超希少★キャリイ リフト&ダンプ 4WD★検17年7月
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f14648050
画像を下から見るとより新鮮です。
3枚目では普通の軽トラに見えますが、
2枚目ではチョイ珍し目のダンプ、これはこれで結構な相場ですが、
1枚目では・・・、何じゃコリャ~~!!って松田優作バリに叫びたくなりま
すね!入札はいって競っているようです、一体どんな用途なんでしょうか?
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
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<<過去の紹介車種>>
●アルピーヌA110から童夢-零まで、さまざまな
バックナンバーと車輛の画像はこちら
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