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35号 フィアット600ムルティプラ
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第35号
発行日:2003年8月1日
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このメールマガジンでは不況をぶっ飛ばす売れ行きのist、環境に優しい
マーチ、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
前号へのメール頂きました、ありがとうございました。今後も皆さんからの前
原さんへのメールは責任を持って転送しておきます。
最近巷ではBMWの新型5シリーズ、6シリーズの記事や話題がチラホラして
ますね。どちらもデザイン的にはZ4や7シリーズの流れを汲むものですが、
5の方なんかはE39が出たときのようにスグにすんなり馴染めない気がしま
す。今後の中古車市場の値動きは通常よりも極端な動き方をするでしょうね、
注目です。
本編の取り上げはフィアットです。
国内、国外ともに、名車を沢山輩出してきたにもかかわらずまだ登場していな
いメーカーが多数有りますが、フィアットもそんな中の一つです(既に2回以
上登場メーカーもありますが、汗)。
文章を削りきれず、脱線が非常に多く読みにくくなっています、申し訳ありま
せん。
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■■■□ 第35回
■■□ 【フィアット600ムルティプラ】
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こんかいはムルティプラです。
もちろん当メルマガ的には今年から日本に正式導入されたでっかいミニバンで
はなく初代です。
バックナンバーの写真ではずらっと並んだ2ドアの背の低いクルマ達の中では
異彩を放っています。
いわゆる1Boxで、コレクターズカーとしては珍しいですね。
意外にも初登場のフィアット、イタリア最古の自動車メーカーで最大の民間企
業である現在までの経緯をまずはご紹介しましょう。
1899年にジョバンニ・アニエッリによって北イタリアのトリノに設立され
ました。
Fabbrica Italiana Automobili Torino(トリノ・イタリア自動車製作所の意)
の頭文字を取ってFIATです。
戦前、戦後とも一貫して小型、大衆車を扱っています。
1960年代以降にフェラーリ、ランチア、ビアンキ、アルファロメオ等を傘
下に収めていきます。
それまでは大衆車でありながらリア駆動の車だけだったのが、初のFF車を出
したのもこの頃です。
近年ではマセラティも傘下に収めたり「プント」がヒットしたのが記憶に新し
いところですが、シェアは低下して苦戦を強いられています。
自動車以外では鉄道車輛、航空機、農業用機械、建設機械、鉄鋼、化学、保険、
不動産など様々な分野に手を広げており、グループの企業数は約1千社、従業
員20万人以上という規模です。
100年を超える名門ですが経営不振の歯止め策は依然見つからず、2000
年にはGMに株式の2割を売却したのは世界的な大ニュースとなりました。
で、本題はムルティプラですが、順序的には、知らない人には500(チンク
エチェント)や600(セイチェント)の紹介が先だったかもしれませんね。
チンクは今回のムルティと時代を共にしたフィアットの歴史でも最大級のヒッ
ト作で、ルパン3世が乗り回していたちっこい黄色のアレ、といえばお分かり
の方も多いでしょうか。その兄(?)が600です。
1955年に登場したフィアット600の派生車として1956年にムルティ
プラは誕生しました。
小さいボディながら4ドア、3列シートで6人乗車を可能とした車です。
今ではよく言われるMPVがマルチパーパスヴィークル(多目的車)の意です
から、当時からマルチパーパスを車名で謳ったムルティプラは正に時代を先取
りしたワゴンと言えるでしょう。
パッケージングも秀逸で、2列4、5人乗りも在り、リアシートを倒したり外
したりでカーゴフラットやフルフラットシートになったりとナンだか最近のC
Mのようです。
主要コンポーネンツは前述の通り600です。
RRレイアウトをそのままに、リアセクションは良く見ると共通、ボディを前
に伸ばしてフロントシートを前輪軸上まで移動し、ステアリングのシャフトは
くの字に曲がって機能し、スペアタイヤは助手席足元へ、ガソリンタンクはリ
アシート背面へ配置、室内空間を確保しています。
これはフィアット誇る天才エンジニア、ダンテ・ジアコーザの成す技で、50
0も彼の作品です。
この車、優れたパッケージングにプラスして可愛いスタイリングを語る事を欠
かせません。
600ベースという限られた条件の中で、さらにリア部をそのまま使ったら普
通に考えると実用のみで不細工な車になりそうですがこれは強烈にキュートで、
なだらかなリアと立ち上がったフロントフェイスのおかげで「どちらが前?」
というのはよく語られます。
標準でバリエーション豊かだったツートン塗装も可愛らしさに一役買っている
事でしょう。
レジャーに、商用に愛された他、タクシーとして大活躍した車両も多くありま
した。
途中600が600Dへと改良されたのに伴ってムルティプラもマーカーラン
プの形状を変更し、633ccから767ccへと変わり、1966年まで約13
万台造られました。
ヒット作とは言っても600の240万台、500の300万台に比べてると
やはり稀少です。
日本では売り情報は少なく入手難易度は 4 ですかね。
もし売りがあれば130~250くらいの範囲内がほとんどではないでしょう
か。
私的にはフィアットと言えばやはり古いモデルで、世間の評価を映す「相場」
を見てもやはり80年代、90年代、近年の評価はイマイチのようです。
古いモノでも大衆車だけに、バリバリのスポーツカーや超高級車のような値の
付き方ではなく、味があって手の届きやすいモデルが多いです(一部モデルや
アバルトを冠したモデルには千万超えもありますが)。
フィアット600ムルティプラ
ボディーサイズ: 3535×1450×1580mm
ホイールベース: 2000mm
重量: 720kg
駆動: RR4速
エンジン: 水冷直列4気筒
排気量: 633 cc
ボア×ストローク: 60×56mm
圧縮比: 7:1
最高出力: 19ps
燃料タンク容量: 29L
最高速度: 90km/h
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
フィアット500L黄色で綺麗!
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c41648529
これが「ルパン3世」でおなじみの黄色の500です(本日最新作がTV放映
されるようです、また日テレ・・。出品者に追い風となるかどうかは内容次第
ですかね)。600とは全体的によく似たデザインですので、参考にリア部の画
像を見てこんな乗用車の部分がムルティプラにそのまま使われたのかと感心し
てください。
オースチン A-40 オープン 珍車
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d36738881
オークションのカテゴリが変わったところに出品されているので人目に付きに
くいかもしれません。ノックダウン物ならば広い目で見ればセドリックのご先
祖様になる車種ですが、これは純オースチンのようです。
埃っぽい場所で動いていない様子がお宝っぽい雰囲気を更に盛り上げますね!
興味が有り、直す腕かコネがある人には面白いと思われます。
昭和40年代 だるまクラウン 部品取り
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e29356926
通称ダルマはセリカやメルセデスで、これはくじらクラウンではないかと思わ
ず突っ込みを入れたくなりましたが、地域によって違ったりもするのでしょう
か。
最落価格が設定されているので幾らかは分かりませんが、部品取りとはもった
いないですね。皆さんも書類の管理には気を付けましょう。
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この手の車はオーナーやマニアなどそれぞれ思い入れの有る
「この1台!」は皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
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