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127号 フォード・エスコートRSコスワース
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第127号
発行日:2010年2月16日
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このメールマガジンではバリバリ売れ筋のフィット、環境に優しいセレナ
などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて、解体にならない名車を取り上げていきます。
<<過去の紹介車種>>
●ケンメリGT-Rからピンツガウアーまで、
様々な車輛のバックナンバーの画像はこちら
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/backnumber.htm
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
今号からの新たな読者さんも多数居られるようです。
と言うのも、先月に「自動車ニュース&コラム」と「車のまぐまぐ」で紹介し
て頂きまして。m(_ _)m
「自動車ニュース&コラム」は車関連では最大御所の、お馴染みの日刊でニュ
ースを配信してくれているメルマガ。
http://www.carshop.net/mailnews/
「車のまぐまぐ」はオフィシャルメルマガで、22万人ものかたに届いています。
そちらでは “■おすすめ☆カー&バイクライフ充実メールマガジン” として
紹介して頂きました。
http://car.mag2.com/
車好きにとってはどちらも無料で読めるコンテンツだとはありがたい限りで、
もし未読であれば登録を勧めます♪
これらのメジャーなメルマガが、当メルマガのような超マイナー路線をよく相
手にしてくれたと感謝・感心しているのですが、丁度良いそんなタイミングで
今号です!
土井良太さんより初・寄稿がありましたm(_ _)m
なんと彼はライター志望。
それだけに、臨場感あり、読んでいてワクワクです。
それでは彼の簡単な自己紹介と、いつもの2倍のボリュームの充実コンテンツ
をどうぞ。
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こんにちは、土井です。
私立大学3回生で、年齢23歳。
ただ今就職活動中ながら、暇を見つけて趣味でこのような原稿を作ってみまし
た。
将来は自動車ライターになるのが夢です。
好きなクルマは60年代から現代のスポーツカー。
特にレースやラリーのホモロゲーションモデルに惹かれるものがあります。
また、様々なクルマのホイールベース/トレッド比を計算したりとカタログデー
タを基にした簡単な研究は私のライフワーク・・・、というほどの「カーキチ」
です。
よろしくお願いいたします。
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■■■□ 第127回
■■□ 【フォード・エスコートRSコスワース】
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86年。相次ぐ事故が発生したグループBカテゴリーに替わり、翌87年から
WRC(世界ラリー選手権)はグループAをトップカテゴリーとして争われる
ことになった。
グループA初年度、このカテゴリーに合った競争力のあるマシンを用意できた
のは、ランチア、アウディ、マツダ、フォードくらいである。
ランチアはコンパクトなボディに2リッター・ターボエンジン、4WDシステ
ムを搭載したデルタHF4WDで選手権を制圧。
アウディはパワフルな2.1リッターのターボエンジン持ち、4輪駆動であった
が、200クワトロのボディは重く、大きすぎた。
マツダ323(ファミリア)は1.6リッターという小さな排気量がネック。
フォードは旧式のOHV2.8リッターV6を搭載する4輪駆動のシエラXR
4と、後輪駆動ながらもコスワースチューンの2リッターターボエンジンを搭
載するシエラRSコスワースをイベントごとに使い分けるという始末だった。
ランチアデルタHF4WDにも様々な問題があったものの、当時最も恵まれた
成り立ちをもつマシンと言えた。
グループAというカテゴリーでトップを争うのに必要なもの。
それが2リッターターボエンジン、4WD、コンパクトなボディであることは
誰の目にも明らかである。
フォードは80年代後半、この理想的なパッケージを持つラリーカーの開発に
取り掛かった。
それと同時に89年にはシエラRSコスワースの4輪駆動バージョンとも言え
るシエラ・サファイアRSコスワース4×4を発表、
90年フィンランドでWRCにデビューさせる。
このシエラ・サファイアRSコスワース4×4は最高出力220ps、最大トル
ク29.5kg-mを誇るコスワースYBエンジンに4輪駆動を組み合わせ、瞬く
間に人気を博した。
FRベースの4WDならではの高い運動性能、おとなしいエクステリアを纏っ
た「羊の皮を被った狼」シエラ・サファイアRSコスワース4×4には特にイ
ギリスで現在も多くのファンが存在するという。
「次世代ラリーカー登場までの中継ぎ」と考えられていたシエラ・サファイア
RSコスワース4×4は、WRCにおいてもそのあなどれない戦闘力は十二分
に発揮され、ターマック、グラベルを問わず、時には王者ランチアやトヨタも
脅かす速さを見せた。
しかしながら、全長4495mmホイールベース2610mmという大柄な4ド
ア・ノッチバックセダンボディや後輪駆動のシエラRSコスワースから受け継
がれたセミトレーリングアーム形式のリヤサスペンションが足を引っ張り、つ
いにWRCの総合優勝を成し遂げることができなかったのである。
92年。フォードがWRCを制覇するために満を持して発表したクルマがエス
コートRSコスワースだった。
エンジン及び4輪駆動システムはそのままに、できるだけ全長とホイールベー
スを短縮し、ボディ形状の変更が許されないグループAカテゴリーに合わせ、
ラリーフィールドで必要な要素をできるだけ盛り込んだボディデザインを施す
ことが開発のテーマだった。
この次世代ラリーカーに5代目エスコートが選ばれたのは、最も重要な課題で
あったサイズの問題をクリアする全長約4.2m、ホイールベース2550mm
というコンパクトなボディ、そして「エスコート」というフォードのラリー活
動において極めて重要な名称を復活させたことにも大きな意味があっただろう。
5代目エスコートは横置きFFのCセグメントに属するクルマであるが、良好
な重量バランスやクーリング性能、整備性などを考慮し、熟成されたシエラ・
サファイアRSコスワース4×4のコンポーネンツを受け継ぐ縦置きエンジン
レイアウトを採用しているのが重要なポイントである。
エンジンはシエラから継承された「コスワースYBT」と呼ばれるユニット。
イギリスの名門コスワースがチューニングした名作「BDA」の血統を持つ1
993cc直列4気筒DOHC4バルブターボエンジンである。
ターボチャージャーはギャレット・エアリサーチのT3/T4Bと呼ばれる大径
ターボを採用している。
この大型ターボの採用は欧州ラリーでのSSで最も多く使われる速度域での速
さに焦点を当てたためだと思われる。
なお、94年3月のマイナーチェンジにおいてエンジン形式名が「コスワース
YBP」に変わっているが、ターボチャージャーが小型化(ギャレット・エア
リサーチT25)され、ECUもウェーバー・マレリ製からフォードEEC製
になるなど、扱いやすさを大幅に向上させた。
カムカバーのデザインと色も変更され、前期型は通称「ブルーヘッド」後期型
は「シルバーヘッド」と呼ばれている。
尚、ホモロゲーションは大径ターボ(T3/T4B)のコスワースYBTで取得
している。
両エンジンとも水冷・空冷併用のツイン・インタークーラーを採用し、227
ps/6750rpm(YBP:5750rpm)と30.98kg-m/3500rpmを発
生する。
4輪駆動システムもシエラからのキャリーオーバー。
ビスカスLSD装備のプラネタリー式センターデフと、リヤにもビスカス式の
LSDを備え、前後のトルク配分はF34:R66というリヤ主導で、ベース
が後輪駆動であることを物語っている。
FRの自然な回頭性と強力なトラクションを両立させた。
そして、エスコートRSコスワースの大きな特徴が風洞実験で磨かれた大胆な
空力フォルム。当時のラリーマシンの中では最高の空力性能を持っていた。
フロントの可変式チンスポイラー、ステーで支える必要がある程巨大な2枚羽
のリヤスポイラー。
リヤスポイラーは市販ロードカーとして初めてポジティブ・ダウンフォースが
与えられ、160km/hで200kgを超えるダウンフォースを生み出すという。
また、当時のグラベルラリーの映像を見てもらえるとわかるが、走行中のエス
コートRSコスワースの後方5~6mには埃がほとんど立たない。
このリヤスポイラーはダウンフォースだけでなく、整流効果も考えられていた
ようだ。
またトレッドが大幅に広げられ、幅の広いタイヤを納めるための張り出したブ
リスターフェンダーも大きな特徴と言えるが、これらは全てモノコックにスポ
ット溶接するという手法が採用されているため、極めて高いボディ剛性を実現
している。
足回りも基本的にシエラから流用された。
サスペンション形式はフロントにマクファーソン・ストラット、リヤにはセミ・
トレーリングアームが組み合わされた。
WRCベース車両にふさわしいセッティングが施され、限界特性が極めて高い
ものとなっており、アーム類も大幅に強化されている。
そして、同時代のライバルのホモロゲーションモデルであるスバル・インプレ
ッサWRX-RA、三菱・ランサーエボリューションRS、トヨタ・セリカG
T-FOUR RCに較べて圧倒的に優位に立つ部分がホイールとタイヤサイ
ズであった。
エスコートは8J-16インチという大径ホイール、225/45VR16タイ
ヤを履くことができたが、ライバルは6J-15インチのホイール、195~
205幅のタイヤしか履くことができなかった。
グループNではホイール・タイヤのサイズ拡大は認められていない為、セミス
リックタイヤと組み合わせるターマックラリーで、エスコートはライバルを寄
せ付けない速さを見せたのである。
もちろんブレーキのサイズもライバルより大きかったのは言うまでもない。
デリバリーされたモデルにはモータースポーツベース仕様とラグジュアリー仕
様の2つの仕様がある。
前者はその名の通り競技ベース仕様、後者はパワーウインドウ、電動ミラー、
サンルーフを装備し、レザーシートやエアコンもオプションで選択できた。
また、94年モンテカルロラリー優勝記念「モンテカルロ・スペシャルエディ
ション」など、限定モデルも存在する。
こちらは280psの専用エンジンを搭載し、OZのホイールを装備、ワインレ
ッドの特別色を纏っている。
尚、94年3月に行われたマイナーチェンジでYBPエンジン搭載に合わせて
ドアミラー、フューエルフィーラーキャップ、ドアノブ、エンブレムも変更さ
れている。
インテリアはスポーティング・フォードの伝統の則り、ビジネスライクでチー
プさが漂う。
専用の小径スポーツステアリング、専用ホワイトメーター、センターに追加さ
れた電圧計、ブースト計、油圧系、助手席側インパネの「COSWORTH」
バッジ、レカロ社製フロントシートが装備される。
フォード・エスコートRSコスワース。ラリーを戦う上で命題となっていた要
素を全てクリアしたラリーカーとして誕生したこのクルマは、「WRCで勝つ
為」のパーパスビルドカーと言っても過言ではない。
もともとFFしかラインナップしていないエスコートにシエラ・サファイアR
Sコスワース4×4の縦置きエンジンレイアウトを強引に詰め込む手法・・・
これはまさにグループBカーに限りなく近い手法で造られた車であり、当時の
フォードがいかにWRC参戦に意欲的だったかを窺い知ることができる。
ラリーに「たら」「れば」は禁物だが、もしこのエスコートRSコスワースが2
年早くWRCに投入されていれば、ランチア・トヨタの時代はなかったのかも
しれないのだから。
(土井良太)
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土井さん、ありがとうございました。
当メルマガでは、ラリーカー、バブル後の90’s前半などはあまりカバー出来
ていない部分ですので、皆さんも楽しめたのではないでしょうか^^。
いや~、RSコスワース。あの絶対に支えが必要なサイズのリアスポイラーは
圧巻ですよね!
残念ながら日本では日常ほぼお目に掛ることはありません。
当時、正規輸入されませんでしたからね。
ただ、グループAですので数は出ており、世界的に、特にヨーロッパでは結構
な売り物があります。
当然ですがBカーなどよりは現実的なお財布に優しいお値段。
大体、150~200万円といった現地プライスが多いです。
日本ではセリカやランサー、インプレッサなどというライバル群やパルサー
GTI-Rなんて言う超ホットハッチも安く買える恵まれた環境ですから、実際に
エスコートRSコスワースを選択するのにはそれなりのこだわりや情熱も必要
です
入手難易度は 「★★★☆☆ 3.5」と微妙にしておきましょう。
参照 関連バックナンバー※
24号 ランチア 037ラリー
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back24.htm
86号 プジョー205T16
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back86.htm
90号 WRC 世界ラリー選手権
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back90.htm
100号 ランチア・ストラトス
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back100.htm
90号は何度読んでも面白い秀作ですよ♪
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
ハコスカエンジンスワップフルチューン売ります!
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w47533864
今回はレース絡みでお届けします。
派手派手な旧車ですね~♪このグリーンに黒いロゴだと、カワサキ・ワークス
を連想してしまうのは私だけでしょうか?!
いやでも、マジ凄いです。900馬力はハコスカでなくっても驚異的な数字!
耐えうるサスペンションやタイヤは一筋縄では行かないでしょう。
公認取得もポイント高いですね!
しかしながら、2JZ(トヨタ)でやるとは、個人的な意見では少し残念。
ハコスカで造る意味が無くなるほどの内容ですので、せめてベース・エンジン
はNissanの文字が欲しいところ、かな。
映画”デイズオブサンダー”実使用ナスカー!
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r53356840
こちらも派手目。さすがにコレは公道は無理でしょう!
素性も素性ですしね^^;。
映画自体は傑作と言うほどでもありませんでしたが、こう言った劇中使用車っ
てマニアにはウケるのでしょうか(映画マニア?)。
車輌出品なのに、現車確認は落札後のみ、ってのは少々不親切な気がします。
冷やかしを避けたいためでしょうかね?!
私もデロリアンや水陸両用車を出品したときにはスグに10名くらい下見が集
まりましたから、分かる気もしますが、買う側の立場になれば、ねっ^^
★延長ジャパンレース用・街道レーサー・GX71・ケンメリ★
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k124816721
本日のヤフオクぶらり♪で2台目のスカイライン!
こう言った『レーサー』も在るってことで(笑
先頭で信号待ちしていたら横断歩道のお婆さんに気付かず踏まれてしまいそう
なサイズです。
もちろん、「レース等でご使用下さい」を真に受けてサーキットでタイム向上の
為に付ける人はいませんよね。
ちなみにこの手の車に定番アイテムである「なめ猫」の仕掛人が乗っているの
はフェラーリ360モデナ。TVで観ました。
当時グッズを500億円売って、得た印税がハンパではないとか。。。
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
●●━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━●●
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自動車輸入取り扱い業務に付きましてはHPに詳細を載せております。
本メルマガのご意見・ご感想・リクエストもお待ちしてます。
輸入車、希少車に関するご相談、雑談などもお受けしております。
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