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90号特別編 WRC 世界ラリー選手権
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第90号
発行日:2004年8月20日
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このメールマガジンではバリバリ売れ筋のカローラ、環境に優しい
ワゴンR、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて、解体にならない名車を取り上げていきます。
<<過去の紹介車種>>
●アルピーヌA110からフェラーリ365GTB/4デイトナまで、
様々な本編車輛とバックナンバーの画像はこちら
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/backnumber.htm
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
庭にバイクが5台並び、来週も1台増えそうです。このペースで行くと近々車
の台数を超えてしまい、一体何屋さん?と言われそうな今日この頃の私ですが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今週から若干涼しくなって過ごしやすくなってきましたね。
でもまだまだ夏を満喫しきっていない気が・・・^^;
さて、早いものでこのメルマガも90号を迎えました。
10号毎の節目に配信している特別号、今回は旬な話題で、お待ちかねの
WRCです。
寄稿を数回頂いているあの前原さんに、こちらからお願いして執筆頂きました。
私が書くよりも詳しい前原さんの方が、と思ってお願いしたのですが、予想を
超える出来あがりに感激です!
お忙しい中無理を聞いてくださった前原さんには心より感謝致しますm(__)m
では、前原さんからのご挨拶と本編をどうぞ~
@@@@ここから転載@@@@
今回はWRC特集ということでお邪魔させていただきました。
もう皆様ご存知だとは思いますが、来たる9月3日から3日間の日程でWRC
第11戦「ラリージャパン」が開催されます。
JGTCと同日開催ということでモータースポーツファンに究極の選択を迫るこ
のイベントですが、足掛け5年以上の誘致活動が実を結んだWRC日本初開催、
ぜひとも成功させてもらいたいものです。
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■■■□ 第90回 特別編
■■□ 【WRC 世界ラリー選手権】
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さて、「ラリー」ってなんじゃい。
ラリーとは「Rally」という言葉が本来もつ「一つの地点から出発し最終的にそ
こに帰ってくる」スタイルの自動車競技を主に指します。
人類史上最古の自動車ラリーは1911年に始まったモンテカルロラリーです。
自動車競技としてのラリーは大きく二つに大別されます。
ひとつはパリダカに代表されるいわば「冒険型ラリー」のラリーレイド、
もうひとつの形式がモンテカルロラリーやサファリラリーに代表されるいわば
「競走型ラリー」。
WRCも基本的にはこの形式のラリーによって構成されていまして、以降はこ
ちらのラリーのことを「ラリー」と呼びます。
ただ、この二つの種類の間に厳密な線引きがあるわけではありません。
ラリー競技は、全行程がいくつものSSとTC区間とで分割されているのが普
通です。
SSは「Special Stage」の略で、この区間はとにかく誰よりも一番早く走りき
った人が一番偉い競技セクションです。
TC区間は「Time Control」の略でして、あらかじめ定められた時間内に走り
きれない場合にのみペナルティが与えられるセクションとなります。
TC区間は早着にもペナルティが課せられることがあります。TC区間には余裕
を持った時間設定がされているため、通常はSS区間の合計タイムのみで順位
が決定することが多いようです。
競技車両には2名のクルーが乗車します。ドライバーは言わずもがなですが、
助手席にはコドライバーが乗り組みます。
コドライバーの大きな役割は「ペースノート」と呼ばれるコース図を読み上げ、
先のコーナーの有無やRの大きさ・路面の状況、場合によってはライン取りや
ギヤの選択などもドライバーに伝えます。
荒れた路面の上を猛スピードで疾走するマシンの中で、上下左右にシェイクさ
れながらひたすら手元のノートを読み続けるなんて、想像しただけでも酸っぱ
いものがこみ上げてきます。
更に最近のWRCではワイパー操作やホーンなどもコドライバーの担当になっ
ているようです。心中お察しいたします。
ラリー競技のステージには大きく二種類あります。
一つがアスファルトの「ターマック」で、
もう一つは砂利道でこれを「グラベル」と呼びます。
ターマックラリーの代表はツール・ド・コルスでしょうか。
グラベルはサファリなどですね。
今回のラリージャパンもグラベルラリーです。
更に特殊な状況として「スノー」がありましてモンテカルロがその代表でした
が、90年代頃からは暖冬の影響でターマックラリーになってしまいました。
では本題のWRCとはなんぞや、ということですね。
WRCはWorld Rally Championshipの略で、FIAの管轄のもと年間複数戦行わ
れるイベントを戦い、その合計ポイントによってシリーズのチャンピオンを決
定する世界選手権です。F1と同じ方式ですね。
WRCが発足したのは1973年。
以降の歴史を大きく分けるとグループ4時代・グループB時代・グループA時
代・WRカー時代の4期に大別できると思います。
■1973~82年 <Gr.4時代>
初期のWRCはGr.2及びGr.4マシンによって争われました。
初代チャンピオンマシンは通算6勝を挙げたアルピーヌルノーA110でした。
ところが、翌74年の第4戦サンレモラリーでディーノ246のエンジンを搭載
したラリー専用戦闘機ランチアストラトスが登場、デビューウィンを達成する
と、年間3勝を達成しチャンピオンを獲得します。
勢いの止まらないストラトスは、続く75・76年もWRCを席捲、3連覇を達成
します。
77・78年はランチアの栄光を引き継いだフィアットワークスの131アバルト
が連覇、
79年はフォードエスコートRS1800がシリーズタイトルを獲得しイタリアメー
カーの戴冠を5年でストップしますが、
その翌年はフィアットがタイトルを奪還。
81年はタルボサンビームロータスがタイトルを獲得します。
Gr.4最終年となった82年はフェルディナンド=ピエヒの開発指揮によるアウ
ディクワトロ(通称ビッグクアトロ)が選手権を制覇。
これは四輪駆動車による初のWRC制覇でもありました。以降ラリーの主流は
四輪駆動車になっていきます。
ちなみに79年に初めてドライバーズタイトルがかけられるようになりました。
初代チャンピオンはエスコートとメルセデスベンツ450SLC(ミッションは
AT!)をドライブしたビョルン=ワルデガルドでした。
■1983~86年 <Gr.B時代>
81年にFIAはGr.4からGr.Bへの移行を発表、82年の移行期間を経て83年
よりGr.B規定によるWRCが始まりました。
初年度の83年はランチア037ラリーがタイトルに輝きますが、
翌年はアウディがクワトロA2&スポーツクアトロを擁して雪辱します。
85年にはプジョー205T16が制覇、翌年もプジョーの連覇で幕を閉じます。
華々しいGr.B時代もこうやって書いてしまうと非常にあっさりしたものにな
ってしまいますが、内容はベース車輌が度々クラスパ総研でもご紹介されてい
るとおり「かなり濃ゆい」4年間でした。
前述のマシンをはじめとして、ツール・ド・コルス専用マシンのようなルノー
5ターボマキシ、スーパーチャージャー+ターボチャージャーの心臓を持つラ
ンチアデルタS4、ウィリアムズの手によるMGメトロ6R4などなど、キワモ
ノ技術満載のマシンが登場します。
F1デザイナーのトニー=サウスゲートが設計しボディーワークをギアが担当
したフォードRS200はリバーストランスアクスルとも呼べる駆動方式が特徴
でした。
もっとも変り種なマシンとしては、シトロエンのBX4TCが挙げられるでしょ
う。
この5座席Gr.Bマシンは、時代遅れのシングルカム2バルブの鋳鉄エンジン
にターボ+電気式スーパーチャージャーを装備、サスペンションにはシトロエ
ンお得意のハイドロニューマティックを奢るというキテレツマシンでした。
国産勢でもシルビア、セリカ、スタリオン、サバンナRX7、シャレードなどを
ベースとしたGr.Bホモロゲモデルが存在しました。
しかしながら、当初350馬力程度であったGr.Bマシンはわずか4年の間に550
馬力に手が届かんとするところまでパワーアップしていました。
もはや人間の手によってドライブできる代物ではなくなってしまったのです。
この急激なパワーウォーズは、数々の悲劇を産んでしまいます。
85年のツール・ド・コルスではアッティリオ=ベッテガがランチア037ラリー
で立木に激突死、86年のポルトガルではフォードRS200が観客4人を死亡さ
せるというWRC史上最悪の事故が起こってしまいます。
更にコルシカ島の悲劇が続きます。
この年のツール・ド・コルス、第二レグSS18、新進気鋭の若き天才ヘンリ=
トイボネンはデルタS4で高速コーナーをコースアウト、崖下に転落し車は爆
発炎上、コドライバーのセルジオ=クレストともに命を落としています。
85年の最終戦に登場したデルタS4はGr.B時代の申し子的なマシンでしたが、
皮肉にもGr.B時代の幕そのものを下ろしてしまうことになりました。
なお、毎年シーズン終了後に行われるレース・オブ・チャンピオンズはトイボ
ネンとクレストに追悼の意を表すため、また、ベッテガ・メモリアル・スプリ
ントはその名前どおりベッテガを偲んで開催されています。
Gr.B時代に史上最高の女性モータースポーツドライバーとしてクアトロを駆
ったミシェル=ムートンは、引退後、レース・オブ・チャンピオンズのオーガ
ナイザーに名を連ねています。
Gr.B廃止と同時に、88年から施行されるはずだった10台の生産台数で公認が
取得可能なGr.S構想も幻と終わりました。
■1987~96年 <Gr.A時代>
過激になりすぎたGr.B規定に替わって採用されたのはGr.A規定によるWRC
でした。
初年度の87年はランチアデルタHF4WDがタイトルに輝きます。
ランチアは翌年も連覇するとそのまま勢いに乗り、結局92年まで6連覇を達
成します。
93年はユハ=カンクネン等のドライブでトヨタセリカGT-FOURがタイトル
奪取、これは日本車による初のコンストラクターズタイトル獲得になります。
トヨタは94年も連覇、翌95年はセリカのリストリクター規定違反が発覚しト
ヨタの全ポイントが剥奪され、スバルがタイトルを獲得します。
スバルは翌96年も連覇を達成します。
Gr.B時代がWRCの黄金期だとする意見も多いと思いますが、個人的にはGr.A
時代の前半こそが全盛期だと思っております。
もし私が無人島に島流しにされるときにビデオを1本だけ持っていって良いと
言われれば迷わず89年のツール・ド・コルスを選びます。
コルスのようなイベントでは、シエラやM3のような2WDが勝つチャンスが
十分ありましたし、デルタやセリカ、エスコートやレガシィといった4WDマ
シンもターマックでの派手なドリフトで観客を大いに沸かせていました。
WRCのレギュラードライバーにスポット参戦の「ジモティー」ドライバーが
真っ向から勝負を挑むローカル色もありました。
マシンよりもドライバーの技量が重要視され、ドライバーの一挙手一投足が電
子制御の介在無しに観客に伝わることが、比類なき熱狂をもたらしてくれまし
た。
電子デバイス全盛の今、WRCからテレビゲームを見ているような無味乾燥な
印象を受けるのは、私が時代に取り残されている証拠なのかもしれません(涙)。
■1997~ <WRカー時代>
大量生産を得意とする日本メーカーの躍進に歯止めを掛けるため、また、新規
メーカーへの門戸を更に開放するため、97年からWRカー規定が施行されまし
た。
WRカーとは連続する12ヶ月間で2万5000台以上生産された2WDの車両を
ベースとし、エンジン換装と過給機装着、駆動方式の4WD化などの大幅な改
造が認められた車輌のことです。
初年度はスバル、翌年は三菱、その翌年はトヨタがタイトルを獲得します。
2000年はプジョーがチャンピオンを獲得し7年間の日本車によるWRC席捲に
ピリオドを打ちました。
更に01・02年もプジョーが制覇し3連覇達成、03年はPSAグループのシト
ロエンが盟友プジョーを振り切ってタイトルに輝きました。
以上が簡単なWRCの歴史になります。
今後の流れとしてはラリー運営費用の削減を狙ったレギュレーション改正が更
に加速していくものと思われます。
実際80年代中盤から90年代のWRCチームは一台のマシンにヘリ一機を付け
ることは当たり前、数十台のサービスカーに数百人のサービスクルーを要し、
そのかかる費用たるやもはやF1並という有様でした。
その結果のメーカーのWRC離れが進行したことも事実です。
また、現在の全世界的な景気低迷にあって、自動車メーカーのなかでラリーに
潤沢な資金を気軽に投入できるメーカーが少なくなってきたのは事実でしょう。
また、WRCのコマーシャル性をより高めるための日々のレギュレーションの
進化が必要なことも良く分かります。
ただ、近年のFIAのレギュレーション変更はあまりにも場当たり的で、メーカ
ーに余計な出費を強いている側面が見受けられなくもありません。
そして何よりコスト削減のしわ寄せが現場で働くサービスクルーや、ともすれ
ばドライバー・コドライバーにもより一層の肉体的・精神的負担をかけるよう
になってきていることも憂慮すべき事態であると思います。
90年代前半までWRCには家庭的な雰囲気が漂っていました。
違うチームのクルー同士が和気藹々と談笑をしている姿も数多く見受けられま
した。
とうの昔にF1が失ってしまった何かがWRCにはありました。
では、今のWRCはどうでしょうか。個人的には、Gr.B末期の悲壮感にも似た
雰囲気がいまのWRCに感ぜられてなりません。
WRCのF1化は進むべき方向ではないと思います。
いつまでもWRCがWRCであり続けることを願って止みません。
@@@@転載ここまで@@@@
ありがとうございました。
メチャクチャ良かったです!わたし的にはグループB、グループAの部分なん
か最高でしたね!
前原さんに頼んでホント良かったと思っています、ありがとうございました
m(__)m
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
希少ディノ.フィアットク-ぺ
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f27149021
Fiat Dinoと言えば私はスパイダーのイメージが強いのですが、ジウジアーロ
繋がりのクーペで恐ろしいほど「いすゞ117クーペ」に似ていますね。
色が白なら多くの人が見間違うのでは?
もちろんエンジンだけでも十分な価値があります。
キャデラックリムジン かぁちゃんが怖いので売り切ります。検付
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f26335923
事情が面白いので取り上げてみました♪
車を手放す理由は数々ありますが、車庫の事情や家族の反対などは悲しい事情
上位に挙げられますね・・・
この車は安く直せる人にとっては良い買い物だと思います。
新品 SEGWAY P Series (セグウェイ) 最落なし !
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f27209444
このメルマガで紹介した中でもかなりの変わり種だったセグウェイです。
第43号→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back43.htm
メルマガ配信の数日後に事件報道があり、話題と人気が低迷した感がありまし
たが、その性能はピカイチで興味が尽きません。
今回は売り切りですので、日本での現在のホントの相場、と言う点でも目が離
せない出品です。
値段によっては私も入札を考えています、読者の方とバッティングしませんよ
うに・・・
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
●●━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━●●
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自動車輸入取り扱い業務に付きましてはHPに詳細を載せております。
本メルマガのご意見・ご感想・リクエストもお待ちしてます。
輸入車、希少車に関するご相談、雑談などもお受けしております。
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■発行・編集 M&Mインターナショナル
■URL
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