レトロな町並み74−霞が関
皇居外苑から日比谷公園を経て、霞が関の官庁街を散策しました。日本の政治・行政の中心である永田町・霞が関エリアには、重厚な昭和初期の歴史的建造物が数多く残っています。
【法務省旧本館(赤れんが棟)】
1895年(明治28年)に建てられたの赤レンガと白い石材によるネオ・バロック様式の庁舎です。戦災で大きな被害を受けましたが、1995年(平成7年)に当初の姿に復原されたと言われています。
司法大臣が執務をとっていた部屋が法務史料展示室として、一般開放されています。霞が関の中心部とは思えないようなタイムスリップした往年の雰囲気が漂っています。国の重要文化財に指定されています。
【法曹会館】
1937年(昭和12年)に司法界の社交場として建てられたと言われています。尖塔屋根のある塔屋や正面のステンドグラス、車寄等、昭和初期の雰囲気を醸し出しています。現在も結婚式場、バンケットルームとして営業されているようです。日比谷公園と法務省旧本館の間のお堀端にあり、日比谷公園から道路を渡ってすぐの場所にあります。
【文部科学省(旧文部省庁舎)】
1932年(昭和7年)に建てられた庁舎で、登録有形文化財に指定されています。ところどころにアール・デコ調の装飾がなされ、柱梁が表現された構造にスクラッチタイルを貼った外観、正方形に近い大きな窓による立面構成と正面玄関上部の垂直性を強調した意匠が特徴的と言われています。
【財務省(旧大蔵省庁舎)】
1943年(昭和18年)に建てられた庁舎で、GHQに接収され、米軍の事務所・兵舎として使用された後、1955(昭和30)年に返還されました。文部科学省と並んでおり、重厚な雰囲気を醸し出しています。
【国会議事堂】
1936年(昭和11年)に建設され、当時は日本一の高さを誇り、美しいみかげ石で装われた議事堂が「白亜の殿堂」と賞賛されたと言われています。
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