レトロな町並み45−善光寺御開帳

 本堂と回向柱 本堂と経蔵 経蔵 仁王門
山門 黄昏時の本堂・回向柱 うなぎの宿
すみよし

 1年延期され、1カ月延長して開催された2022年の善光寺御開帳は、6月29日で終了しました。6月中旬の日曜日の夕方、東京から車で日帰りで善光寺を訪れました。日曜日の夕方16時30分過ぎということで、第一駐車場、回向柱、本堂とも待ち行列はなく、スムーズに参拝できました。(ただし、内陣や戒壇巡りのチケットは販売終了しているので、内陣参拝の場合は、もう少し早い時間に到着必要)

 丁度一日の終わりの
夕座法要が行われる時間帯にかかり、ご住職の本堂入退場のため、回向柱の参拝列が中断となる様子を見て、本堂内の夕座法要を外陣から参拝することができました。週末であっても夕方の時間帯は静かに参拝できるようです。

 夜19時を過ぎると
山門本堂、回向柱もライトアップされ、幽玄な雰囲気に包まれていました。一年中で一番日の長い季節につき、未だ明るい時間帯ではありましたが、却って黄昏時の趣が感じられました。参道の商店街は17時〜18時で閉店して閑散としますが、境内の常設売店は20時まで開いており、お守り等は買い求めることができます。
 
 参拝後、善光寺の北側、第一駐車場の北、箱清水にある、
うなぎの宿すみよしに立ち寄りました。長野在住時代に足しげく通った老舗のうなぎ料理店です。炭火焼のこんがりした味わいある、うなぎがとても美味しいですが、今回は日帰り帰京で時間の関係もあり、うなぎの骨のみテイクアウトしました。善光寺参拝のおりは、いつも立ち寄りたいと感じるお店です。

長野電鉄・長野駅 長野電鉄・善光寺下駅   仁王門 参道
山門 善光寺本堂    
経蔵  御本陳藤屋  かるかや山西光寺

【2022年善光寺御開帳】
 6年に1回の善光寺御開帳が開催されています。昨年から1年延期となり、コロナ禍の密を避けるため、例年より1ヶ月長い4月から6月迄開催されています。公共交通機関利用の場合、長野駅からバスが一般的ですが、長野電鉄で3駅、善光寺下駅まで地下鉄のような元東急の電車に乗り、善光寺下駅から約10分歩く行き方も魅力的です。善光寺下駅から真っ直ぐ歩くと仁王門の前に出ます。そこから参道を歩き、すぐに山門を経て善光寺本堂に着きます。回向柱に手を触れてお参りし、本堂外陣に参拝、さらに御印文頂戴(額に押されると極楽浄土を保証してくれると言われています)を本堂外陣で受け、その後再度外陣に参拝しました。御印文頂戴は、1月7日〜15日までの限定された期間のみに行われているそうですが、御開帳期間中は特別に頂戴することができます。

【御本陣藤屋】
 善光寺の門前にある藤屋は、
御本陳藤屋として江戸時代に創業し、加賀前田家藩主の常宿として、明治以降も皇室や文人、著名人が滞在した老舗旅館として知られています。大正14年(1925年)に、アールデコ様式の重厚な建物、数奇屋造りと大正ロマンが融合した建物が造られ、現在に至っています。現在はレストランや結婚式場として営業しています。

【かるかや山西光寺】
 長野市の中心街にある、
かるかや山西光寺は、開祖・刈萱上人とその子・信照坊道念の2人が刻んだ2体の刈萱親子地蔵尊が御本尊として安置されています。また、絵解きの寺としても知られ、江戸時代の刈萱道心石童丸御親子御絵伝が伝わっています。刈萱上人と兄弟弟子だった親鸞聖人がこの寺を訪れ、50日間逗留された折に、共に善光寺へ参拝されたと言われています。善光寺参詣の人々が必ず立ち寄る寺として栄えてきたとのことです。境内には、長野県最古の芭蕉句碑や一茶句碑もあります。


善光寺本堂と回向柱(長野)   善光寺山門(長野) 甲斐善光寺と回向柱

【2015年善光寺御開帳】
 
善光寺御開帳は、普段は御宝庫に安置されている前立本尊を、数え年で7年に一度、本堂にお迎えするもので、4月から5月迄の2か月間の御開帳期間中には、本堂前に立てられる回向柱と前立本尊の御手が善の綱によって結ばれ、回向柱は、前立本尊に触るのと同じ御利益があると言われています。
北陸新幹線の開業等、アクセスの改善も背景に、2015年の長野の善光寺御開帳は、多くの参拝客、観光客で賑わいました。

 5月下旬の週末、6年ぶりに御開帳の
善光寺を訪れました。今回は、長野市内に前泊し、長野の善光寺と甲府の甲斐善光寺を1日で参拝することにしました。長野の善光寺から北東へ車で5分のホテルアタゴに前泊し、朝5時半に出て、車で善光寺へ向かいました。この時間でも既に善光寺北側の第1・第3駐車場は満車になっていましたが、待ち行列の少ない長野市内から奥側の第3駐車場に並び、約25分待ちの後、駐車しました。善光寺の内陣参拝は、約30分待って本堂内に入場し、その後、前立本尊に参拝しました。回向柱は、この時間帯殆ど待ち行列がなく、すぐに参拝できました。週末ということもあり、この後、朝9時には内陣参拝120分待ち、11時には内陣参拝150分待ちとなったようで、混雑を避けるには早朝の時間帯に行く必要がありそうです。

 ホテルに戻って朝食の後、チェックアウトし、車で甲府へ向かいました。上信越道、長野道、中央道経由で約2時間、双葉スマートICで下車して甲斐善光寺に着きました。普段の甲斐善光寺よりは混雑しているものの、長野に比べると格段に空いていて、駐車場待ち、参拝待ちもなく、ゆっくり参拝することができました。参拝後、史料館を見学して帰路につきました。

 帰路、甲斐善光寺から車で約20分の正徳寺温泉初花に入浴し、温湯の心地よい温泉と、うな重等の美味しい料理を楽しんで帰りました。


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