レトロな町並み16/食事処9−甲府


【2015年6月更新】[NEW]
 6年ぶりに御開帳の甲斐善光寺に参拝しました。長野の善光寺に参拝した後、車で約2時間半かけて甲府へ移動し、甲斐善光寺に着きました。参拝客で大混雑している長野と異なり、静かに参拝することができました。甲斐善光寺参拝の後、車で約20分の正徳寺温泉初花を訪れ、温湯でゆっくり寛ぎ、美味しいうな重をいただきました。

 御開帳の甲斐善光寺

 甲府駅北口から徒歩すぐの場所にある「サドヤ」を訪れ、ランチとワイナリー見学を楽しみました。

甲府駅北口のワイナリー・レストラン「サドヤ」

【サドヤ】
 江戸時代から続く油屋「佐渡屋」が明治時代に洋酒店に転業し、大正時代に「サドヤ醸造場」を創業したと言われています。昭和初期に自家農園を開墾し、日本で初めて、醸造用ぶどう品種から造る本格ワインの製造に成功したとのことです。北口からすぐの場所とは思えない静かで自然豊かな敷地内には、昔ながらの重厚な建物が立ち並んでいます。レストラン、カフェ、ワインショップ、地下セラーがありますが、先ずカフェでランチをいただきました。ホタテと野菜の前菜、海老と魚のクリームソース、鴨ロース肉の赤ワインソース等、美味しい魚・肉料理を味わいました。本来レストランでいただく予約コースメニューですが、子供連れということでカフェになったようです。このカフェのアラカルトメニューは予約なしで手軽に味わうことができます。

 ランチの後、一日6回設定されている地下ワインセラー見学に参加しました。戦災を逃れた地下セラーは、昭和初期の面影をそのまま残しており、タイムスリップしたような感覚になります。地下室のホールではコンサートも開かれるようです。ワイナリーの長い歴史、伝統がひしひしと感じられました。地下室を丸ごとワイン貯蔵(醸成)のタンクとして使用していたとのことで、先人の並々ならぬ強い心意気が感じられます。
「サドヤ」は、甲府駅から徒歩圏内のワイナリー・レストランとして、甲府観光、出張等の途中で気軽に立ち寄ることができます。一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

藤村記念館
山手門 山手渡櫓門 歴史公園から見る舞鶴城

【藤村記念館】・・JR甲府駅北口すぐ[NEW]
 2010年秋に甲府駅北口へ移築開館した藤村記念館の建物は、明治8年、現在の甲斐市に睦沢学校校舎として建てられたと言われています。学校の校舎、その後、公民館として活用された後、昭和41年に武田神社の境内に移築復元され、さらに昨年甲府駅北口へ移築されました。建物の様式は、当時の山梨県令の藤村紫朗氏が積極的に奨励したとされる擬洋風建築です。これにちなんで藤村式建築と呼ばれています。館内は資料館となっており、無料で見学することができます。甲府駅北口の目の前にありますので、電車の乗り換え時間等に気軽に立ち寄ることもできます。

【歴史公園(山手御門)】・・JR甲府駅北口すぐ[NEW]
 山手御門とは、山手門と山手渡櫓門の総称で、 甲府城にあった3つの出入口の1つです。元禄時代の、柳沢吉保が城主だった時代の姿に復元されたと言われています。。山手渡櫓門の中は展示室になっています。展示室の先の展望スペースからは、富士山や舞鶴城公園が一望できます。

県立文学館 御崎神社 新居跡

【県立文学館】・・JR甲府駅南口からバス
 全国でも珍しい県立の文学館であり、太宰治、山本周五郎、飯田蛇笏、樋口一葉、芥川龍之介等、山梨県ゆかりの文学者に関する資料が展示されています。

【御崎神社】・・JR甲府駅北口から徒歩
 太宰治の新居からすぐ近くにある御崎神社は、太宰治が執筆の合間に散策していたと言われています。この神社は、16世紀、武田氏の時代に建てられ、16世紀末の徳川時代に現在の場所へ移されたと言われています。本殿や境内は、昔ながらの雰囲気であり、太宰治が散策した当時が偲ばれます。本殿の奥は公園となっており、土俵やブランコ等があり、子供の静かな遊び場になっています。

【新居跡】・・JR甲府駅北口から徒歩
 御坂峠の天下茶屋で執筆活動の後、甲府市内で下宿生活をしていた太宰治は、井伏鱒二の紹介でお見合いをし、妻美知子と結婚の後、三鷹へ転居するまでの8ヶ月間、御崎町の新居で新婚生活を送ったと言われています。現在は新居があった場所に「太宰治僑居(きょうきょ)跡」の石碑があります。


喜久の湯 甲斐善光寺 甲斐善光寺(2009年御開帳)








【喜久の湯】
・・JR甲府駅北口から徒歩
 太宰治は毎日3時ごろまで机に向かい、それから近くの喜久の湯に通ったと言われています。喜久の湯は、今も昔ながらの佇まいで営業しており、徒歩数分の場所に住む私も、時折通っています。
 →手軽に日帰り温泉スポット「甲府の温泉」でも紹介しています。

【甲斐善光寺】・・JR善光寺駅から徒歩
 甲斐善光寺は、16世紀半ば、武田信玄が川中島の合戦の折、信濃善光寺の焼失を恐れ、御本尊や諸仏寺宝類を移したことに始まると言われています。18世紀に再建された金堂
・山門は重要文化財に指定されており、荘厳な雰囲気です。2009年は7年に1度の御開帳の年に当たり、4月5日から5月31日まで御開帳が行われました。5月最後の週末に参拝してきました。

不老園

【不老園】・・JR酒折駅から徒歩
 不老園は、明治30年に市内呉服商の奥村氏が別荘として開園したと言われており、梅の名所になっています。20数種類、約3,200本の梅等の木々があります。また、高台にあり、市街や富士山等を眺望することができます。日本庭園もあり、大正時代建立の「長生閣」等の木造建築も残されています。

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