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流山児事務所公演
ゾンビな夜
作・石井貴久
演出・山崎哲
平成13年度日本劇団協議会主宰創作劇奨励公演
チラシ
下北沢ザ・スズナリ
2001年4月24日〜30日
出演
北村魚 冨樫真
関根靖晃 横須賀智美 里美和彦
小林岳郎 甲津拓平 岡島哲也 ほか
スタッフ
舞台監督・岡島哲也 美術・横松桃子 照明・山上悦男 ROMI
音響・川口博 演出助手・矢吹歩雅 舞監助手・小林岳郎 甲津拓平
宣伝美術・横松桃子 サワダミユキ 制作・馬場敦子
企画製作・流山児祥
舞台写真・北村魚 冨樫真
ずいぶん長いこと「学芸会をやってみたい」と思ってきた。
子どもたちの学芸会ほど面白い芝居はないからだ。
子どもたちにはまだ人間の内面を表現するチカラはない。
劇づくりの技術もつたない。
だが、それゆえに子どもたちの学芸会は、
「舞台はどういうふうに立ち上げられていくのか?」
「演劇ってなに?」「俳優ってなに?」
「ことばってなに?」といった、
原初的な問いを突きつけるチカラをもっている。
そのことが子どもの学芸会の面白さであり、凄さなのだとおもう。
そしてわたしが「学芸会」をやりたいと思うようになったのはたぶん、
わたしたちの演劇がすでにどこかで
そうした問いを発するチカラを失ってしまっているからだ。
演劇をすこしも疑うことなくやってしまうようになったからだ。
そこで今回は、思い切って
「おとなの学芸会」の試みをやってみることにした。
がんばりますので、どうぞ子どもに帰ってお楽しみください。
(山崎哲「パンフレット」より)
エピソード
北村魚(トト)さんとの舞台での再会は20数年ぶりである。
70年代、魚はすでに第一線で活躍する女優だったが、
子育てのためしばらく活動を休止。
その後、復帰したが、
若いころより、さらに大きな、ステキな女優になっていた。
魚の話によると、「子育て」体験が大きかったようだ。
その話を聞いて、とてもうれしかった。
その魚(トト)が初日がはねたあと、
駅のホームで通行人に突き飛ばされ、ヒザの皿を割った。
全治3カ月の大ケガ。
2日目から急遽、車椅子に乗って演じた。
流山児祥と魚の「健在」は
私に大きな勇気を与えてくれた。
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