トム・プロジェクト企画制作
現代歌舞伎シリーズ
東海道四谷怪談
作・演出 山崎哲
(戯曲「テアトロ」掲載)
大浜晃 田野聖子
立花あかね 大浜晃 稲村翼
1999年12月13日〜15日
かめありリリオホール
2000年5月30日〜31日
江東区文化センター
6月4日〜5日
セシオン杉並
6月9日
大津市民会館
出演
伊右衛門■大浜 晃 お岩■田野聖子
直助■小野孝弘 与茂七■稲村 翼
お袖■立花あかね 小平■真田幹也
喜兵衛■村山好文 お梅■桐生乃梨子
お梅■竹本りえ お槇■柳田美香
宅悦■堀川裕樹 辰五郎■松永知秀
伝八■斉藤 拓 おさん■屋敷紘子
新吉■鈴木欣兵衛 お万■金 美順
お清■高橋美依 お六■丸山昌子
お政■長嶺安奈 小悦■屋良 学
おさわ■咲羽靖子
スタッフ
原作・鶴屋南北
美術・松野潤 照明・海藤春樹 橘田克美
照明オペレーター・中野葉子 菊田悦子
音響・半田充 音響オペレーター・秋山多恵子 中村成志
衣裳・蟹江杏 振付・小林邦男
舞台監督・大門洋司 演出部・土居三郎 浅田要
大道具製作・C−COM 小道具・高津映画装飾
写真・福井健二 宣伝美術・鈴木志歩
プロデューサー・岡田潔
共催 (財)江東区地域振興会/江東区文化センター/杉並区文化・交流協会/杉並区
現代人の8割は、宗教は信じないが前世や死後の世界は信じているという。
この事は現代人の多くが近代的な人間観や世界観に閉塞感を感じ、
近代的な枠組みの外に自分を解放したがっていることをあらわしている。
この「現代歌舞伎シリーズ」は、そうした現代人(観客)の
無意識の欲望に応えたいと企画したもので、
「歌舞伎」のなかでもよく知られた作品を
誰にでもよく理解できるように現代風にアレンジして舞台化する。
その第一作は「東海道四谷怪談」。
出世欲に目が眩んだ民谷伊右衛門が妻岩に毒を盛って殺害、
岩が化けて出るという怪談物だが、
この物語を、現実のひだをめくるとその裏にはもうひとつの世界があり、
その世界の悪に較べたら人間の悪など所詮小さなものにすぎないという、
「親鸞」的な世界観の表現として読み替えてみたい。
(山崎哲「チラシ」より)