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独断と偏見・要注目作家 2001年8月 | ![]() |
「中国語学習のため」「○○を理解するため」「いつか役に立つから」と言う理由で購入した本は、結局、「積ん読」状態→「お蔵入り」となってしまいがちです。「言葉が乱れている」「文学的価値が・・・」等、批判的な意見も耳にしますが、やはり売れている本はそれなりに面白いです。大義名分がなくても楽しく読めるのはありがたいです。最近は売れ筋ランキングをチェックし、平積みの中から本を選ぶようになりました(2001年1月現在)。これで「お蔵入り」の本が減りそうです。
最初にはまったのは三毛でした。文章が簡潔で、予想外の結末が印象深いです。最近は張曼娟の作品ばかり読んでいます。張愛玲も最近香港等でブームらしいですが、いろいろな意味で私にはちょっと難しいです。『網路e世界』1月号で人気作家20人の書評ページが紹介されていました。近いうちに遊びに行って、自分の大好きな作家とその作品が、中国語ネイティブの読者にどう受け止められているのか、調べるつもりです。
2001年8月、台湾に来て徐志摩の詩集を見つけました。1月に買ったPC Home1月号で徐志摩が紹介されていたのを思い出し、読んでみると・・・1920年代の作品なのに、古さをちっとも感じさせないので驚きました。薄くて小さい本なのも嬉しいです。
その他(女性)
張暁風『従イ尓美麗的流域』(1988年7月、爾雅叢書)
台湾朋友(20代女性)お薦めの書。「美しい文章が読みたい!」と叫んだらプレゼントしてくれました。絶望的に難しい・・・わけではなく、内容も決して古ぼけていません。きちんと最後まで読むつもりです。中国時報副刊(2001年8月1日)に彼女の「親愛的台湾」と言う文章が載っていました。友人(30代男性)お薦めの文章です。
張小嫻『三月裡的幸福餅』(1997年7月、皇冠文化出版)
香港の人気作家。新宿の紀伊国屋でも購入できます。私は香港へ行ったことが無いので、今ひとつ、です。まだ途中までしか読んでいません。でも、PCHomeで「人気作家」として紹介されていましたし、きっと面白いと思います。
その他(男性)
苦苓・苦嫂『凸哥凹妹大(口倉)声』(2000年、時報出版)
台北之音で彼の番組が聴けるそうです。番組も本も好評だそうです。20代の友人には好評だったけど、50代の友人は「ものたりない」と言っていました。この本にある常識的な(?)アドバイスは、すでに道を踏み外している私にとってはかなり苦痛です。
戴更基『別只給我一根骨頭 狗狗的啓蒙教育』(2000年10月、水晶図書)
劉(土庸)『愛何必百分百』(2000年、水雲斎文化)
『亜洲週刊』の売れ筋ランキングに良く登場する作家なので、購入しました。
私はもともと女流作家のほうが好きなので、今ひとつピンときませんが、良く
売れています。今度じっくり読んでみようと思いつつ・・・。
陸幼青『生命的留言《死亡日記》』(香海文化事業有限公司、2001年6月)
以前勤務していた研究所の中国老師に紹介して頂いた文章です。まさか台湾(しかも新竹・金石堂)で出会えるとは思っても見ませんでした。しかも原価360元のところを249元で販売していました。