張曼娟

 初めて彼女の作品に出会ったのは、昨年春。漢詩にチャレンジしたいと思っていた時、新宿南口の紀伊国屋で『愛情・詩流域』を見つけた。以前台湾で購入した堅苦しい唐詩の入門書とは違い、作者の言葉で書かれた現代語訳は印象的だった。その後、『亜洲週刊』の売れ筋ランキング表を見て、彼女が人気作家であることを知った。彼女の作品は、言葉の壁、社会的背景の違いを越えて共感できる。「憂傷」「惆悵」「沮喪」等、いつか私も使いこなせるようになりたい。 

 『網路e世界 1月号』によると、 

張曼娟心霊航海図(公式ホームページ)で、彼女の経歴と最近の動向、読者との交流ページ、作品の紹介が見られる。

風雲名家―張曼娟 書評あり

読んでみよう!

《我的男人是爬虫類》  ni3是我生命中的缺口  孤独、我的妝鏡 百年相思相愛 



張曼娟『女人的幸福造句』(2001年1月、時報出版)
 心に残る言葉がちりばめられた作品です。

張曼娟『時光詞場』(2001年3月、麥田出版)
 『愛情・詩・流域』の続編。扱っている詩は前作よりちょっぴり難しいと感じるのは私が中国語学習を怠けていたせいでしょうか・・・。それぞれの短編はなかなかです。特に、今までの作品で見られなかった外省人の話が興味深いです。戦中の記憶、「回国探親」、「大陸新娘」等・・・外省人第2代の彼女がこれらの問題を描くことはとても意味があると思います。

張曼娟『幸福號列車』(200091日、時報出版)

張曼娟『彷彿』(20003月、皇冠文化出版)
 装丁がきれい。短編集なので読みやすいです。

張曼娟『火宅之猫』(19976月、皇冠文化出版)
 長編小説。面白くて一気に読めます。結末があっけないのがちょっぴり残念です。
三毛の短編の方があっと言わせる結末で読後も余韻に浸れます。

 張曼娟『愛情・詩・流域』(20001月、麥田出版)
 詩の現代語訳が分かりやすい!

張曼娟『我的男人是爬虫類』(19961月、皇冠文化出版)

張曼娟『海水正藍』(19951月、皇冠文化出版)
 私の友人もPChomeという雑誌でも、この作品が「イチ押し」と言っています。
散文は読むのに時間がかかるので、いまだ挑戦していません。

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