坂口 忠 先生より
先日は貴重な新製品を、私までご恵与くださいましてありがとうございました。
盛岡の「方言カルタ」つくりは、話に聞いていましたが、足もとの宮古でこれが
誕生したことに、大きな意義を感じます。しかもカルタの方言の使い方が、
無理なく、(こじつけや、理屈っぽいものがなく)大変嬉しく思いました。
実を言えば、小生の手元に「方言辞典」ができつつあり、現在(平成18年
12月15日現在)569ページ(9ポイント活字)、730807文字、400字詰め原稿
用紙で1827枚分、というものがあります。自費出版をしても売れないだろうから、
ひとり作業をすすめることで、その日を送っています。
その経験から見ても「ル」の方言が少ない事は、よく分かります。せいぜい
「るすまぶり(留守守り)」ぐらいなものでしょう。
気のついたことを記すれば「は」「わ」「む」「ふ」「み」の読み札と説明文の
照応に訂正が必要かと思いました。
「京」に、「京のみやこより 岩手のみやご」 とあるのは、最高!
海猫屋さんとは、どなたか知らないけれど、なかなか「絵ッコ」の色ッペーと
言い、図柄といい、いいですね。
本当に貴重なものをありがとうございました。
小児科でここまでおやりになるお医者さんはいないでしょう。こうなると
「市民の生涯学習に位置する小児科」です。
本当のことを言えば、宮古・下閉伊が遅れている根本は、就学前の「言語学習」
の遅れにあります。僕は、昭和43年ごろに、国立国語研究所の就学前児童の
言語能力調査に加わりました。就学前において、すでに全国平均に有意さを
持って遅れていることを知りました。語彙の把握、音韻・拍の把握、すべてに
おいてで、字が読めるか読めないか以前の事です。
家庭内でカルタをヤルこと自体で、このいくつかの問題点が、相当補強されま
す。 厚く御礼申し上げます。
医者が風を引かれては大変! お体ご大切に。 さようなら
過分なお褒めのお手紙をいただきました。本当にありがとうございました。
カルタ作りは思いもかけず、自分が宮古人であったことを実感する作業でした。
誰か分からないけれど、共通な志のある人は居るものですね。
昨年の9月から12月、作業中も坂口先生のことが常に頭にありました。おしゃべり
しながら作ったら楽しいだろうなー、と思ったのでした。じっくり見ていただきまして
本当に感謝いたしております。
先生の「みやご弁辞典」は必ず出版して下さい。ぜひぜひお願い致します。
前もって購買者を募ったらどうでしょうか。 以下 省略
内田 瑛子 |