男と女をめぐる心理学

　もしも、この世の中に、男と女がいなかったら、私達の毎日は、いかに
色あせ、つまらないものになってしまうことでしょうか。
　男性ならば、出がけの奥さんの顔色一つ、「いってらっしゃい」の声一
つで、その日の仕事ぶりが違ってきます。独身の男性でも、通勤電車の中
に美形の持ち主がいるかどうかで、心の張りが変わってきます。
　「女子社員のお茶くみは廃止しろ」という声もありますが、朝、昼、あ
るいは三時にニッコリと笑顔とともに出されたお茶は、心の疲れをふきと
ばしてくれます。
　また、たとえ一時にしろ、「この女（ひと）さえいたら、私にはなにも
いらない」「あの娘と一緒になれたら、世界一の幸せものだ」と、私達の
心を無上の幸福境へ導いてくれるのも、この世に男と女をつくってくれた
神様の深い配慮というものでしょう。
　ところが、男と女の間には、美しい景色のみが広がっているわけではあ
りません。
　また、せっかく愛し合って結ばれたのに、その熱が冷め、浮気や不倫に
至ることがあります。
　男と女をめぐる問題はいっぱいあります。
　ここでは、新聞の三面記事や週刊誌などをにぎわしている出来事も含め、
男と女の間に起こる事柄を心理学の目で見ていくことにしましょう！