三重県亀山市の銘菓「関の戸」(求肥餅(ぎゅうひもち))

2014(平成26)年6月3日

 今回は、三重県亀山市の銘菓「関の戸」をご紹介します。

 「関の戸」は、寛永年間(第三代将軍家光の時代)より約370年間作り続けられているお菓子だそうです。

 江戸時代三重県亀山市の「関宿」は、東海道五十三次の内四十七番目の宿場町として、参勤交代やお伊勢参りの人々で賑わい、一日の往来客は1万人を超えていたそうです。

 「関の戸」は、赤小豆の皮をむいた白い漉し餡を、白い求肥(ぎゅうひ)皮で包み、徳島県の阿波和三盆糖をまぶした小ぶりな餅菓子です。

 鈴鹿山脈の峰に降り積もる雪をモチーフに考案したと伝えられているそうです。

 白一色の簡潔な色彩のお菓子です。

 「関の戸」は、漉し餡と求肥の穏やかな甘さと阿波和三盆糖のスッキリした冷涼な甘さとが奏でるハーモニーが秀逸な美味しい柔らかな餅菓子です。

 「関の戸」は、京都御所等で皇室のお茶会やお花見などに多く使われていたようです。

 「関の戸」は、6個入り1箱463円です。

 購入した場所は、2014(平成26)年2月9日愛媛県松山市の「一六タルト」でご紹介した「一六タルト」を購入した銀座三越(電話番号03-3562-1111)の地下2階の全国の銘菓コーナーです。

 製造者は、「深川屋陸奥大掾(ふかがわやむつだいじょう)」(電話番号0595-96-0008)です。

 なお、阿波の和三盆糖のことは、2014(平成26)年3月30日山形市のシベールの期間限定の「金胡麻(きんごま)和三盆(わさんぼん)ラスク」でご紹介しています。

 また、「求肥」は、白玉粉や餅粉に砂糖や水飴を加えて練り上げた甘い餅の一種で、常温・低温でも柔らかく保たれます。


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