■靖国神社■

●「春の靖国神社」を先に見る。

転じて靖国神社へと足を運ぶ。曇り空で肌寒いほどの8月の昼下がり。ちょうど小泉首相が公式参拝を行うのか、あるのならそれは15日なのかともめているころだ。

靖国神社の歴史は意外に浅く、1869年、「東京招魂社」として戊辰戦争での戦没者を祀るために建立された。以降、「靖国神社」として戦死者を「英霊」として祀り、今に至る。

大鳥居(第一鳥居)。「天を衝くよな・・・」と唄われたが、現在のものは昭和49年に再建されたもの。高さ25m。いっしょに写っている人間と比べてもかなりの大きさだ。

大鳥居まではこの坂道を登ってゆく。杖をついたおばあさんがえっちらと登ってゆく姿はまさに「九段の母」そのもの。時は流れても愛する者を慕う人間の情念は変わることはない、のか。
前方の白いビルのあたりはかつて偕行社のあった場所。

終戦記念日まであと2週間足らず。もっと賑わっているのかと思ったが・・・。平日だしな。
やがてあの戦争を知る人間jは皆無になる。そのとき、この国のすがたはどうなっているのだろうか。

近代陸軍の創設者、大村益次郎の像。靖国創建に尽力し、大阪で暗殺されたのち明治26年に日本最初の西洋式銅像として建立された。

敷地内にはさまざまな石碑がある。「常陸丸殉難記念碑」と、「田中支隊忠魂碑」。