カートランド神殿で回復された3つの神権の鍵

3つの「バラバラ」「離れ」から回復する。

・地理的にバラバラになる。
  ・イスラエルの民は他国の侵略によって、
   国が滅び、国民が世界各地に散らされた。
  ・回復者:モーセ
  ・回復したもの:集合の鍵
  ・教義と聖約110章の説明
    ・地の四方からのイスラエルの集合
    ・北の地からの10部族の導き
  ・補足
    ・伝道に関すること
    ・モルモン書の出現
    ・海外への伝道の開始
    ・宣教師はエンダウメントで高いところから力を受ける。
    ・宣教師は外国語の習得で助けを受ける。(異言の賜物)
    ・イスラエル国家の再建
    ・集合場所はシオン(ステーク)、神殿のある所。
    ・祝福師の祝福での血統の宣言が行われる。
    ・交通機関、通信機器が発達して、福音を広める速度が加速した。
    ・世界各地にイスラエルの子孫である証拠が見つかった。
     例)日ユ同祖論

・聖約から離れる。
  ・イスラエルの民は罪悪によって、アブラハムの聖約から離れた。
  ・回復者:エライアス
  ・回復したもの:アブラハムの福音の鍵
  ・教義と聖約110章の説明
   わたしたちと子孫によって、わたしたちの後の時代のすべての者が祝福を受ける。
  ・補足
    ・昇栄(日の栄えの結婚と永遠の子孫)に関すること
    ・神殿の儀式(エンダウメントと夫婦の結び固め)が回復された。
    ・アブラハムの福音(儀式、聖約、祝福)の古代と現代については、
     下記の「アブラハムの福音の古代と現代の比較」を参照。
    ・教会員を神の王国に備えさせる。
    ・世界の祝福になることについて
      ・イスラエルの民が記録した「聖書」が広まった。
      ・イスラエルの民から「救い主」が生まれた。
      ・聖徒による働きにより、すべての者が祝福を受ける。
      ・ユダヤ人の貢献(ノーベル賞受賞者の20%がユダヤ人、人口比は0.2%)

・家族が離れる
  ・死によって家族がバラバラになる。
  ・回復者:エリヤ
  ・回復したもの:結び固めの鍵
  ・教義と聖約110章の説明
   マラキの口を通して語られた時がまさに来た。
   マラキは、主の大いなる恐るべき日が来る前にエリヤが遣わされ、
   先祖の心を子孫に、子孫の心を先祖に向けさせ、
   全地がのろいをもって打たれることのないようにする、と証した。
   主の大いなる恐るべき日が近く、まさに戸口にあるのを知る。
  ・補足
    ・先祖の探求、神殿の儀式に関すること
    ・神殿の儀式(死者の身代わりの儀式と親子の結び固め)が回復された。
    ・先祖を探求することへの関心が高まった。
     例)ルーツというドラマをきっかけに系図を調べる人が増えた。
       NHKの「ファミリーヒストリー」という芸能人の先祖を調べる番組。
    ・家族のきずなを強めることが注目された。
    ・霊界と現世の間の関係が深まっている。
     例)>・菊地長老・姉妹の証
        ・S兄弟の証
        ・A兄弟の証
        ・S兄弟の証

3つの鍵が同時に回復された意味
  ・バラバラになったイスラエルの民を集め、
  ・神殿で聖約を受けさせ、
  ・2度とバラバラにならないよう結び固める。

これは教会の3つの使命にもつながっている
  ・イスラエルの集合の鍵 => 伝道
  ・アブラハムの福音の鍵 => 聖徒の完成
  ・結び固めの鍵     => 死者の救い

アブラハムの福音の古代と現代の比較

  福音は「儀式」「聖約」「祝福」がセットになって提供される。

  古代
    儀式
      ・割礼
      ・天地創造の示現を受ける(アブラハム書4、5章)
      ・日の栄えの結婚
    儀式の象徴
      ・割礼は男性器の包皮を切除することによって、
       男性器を清潔に保ち、炎症を起こさない効果がある。
       よって、罪から清め、清さを保つことを象徴している。
    聖約の内容
      ・神に従順になる(主の前に歩み、全き者であれ)
      ・犠牲を捧げる。(動物の犠牲)
      ・福音を守り、伝える。
      ・子孫を増やす。(生めよ、増えよ、地に満ちよ)
    与えられる祝福
      ・地の約束
        ・カナンの地が子孫に与えられる。
      ・子孫の約束
        ・数多くの子孫を持つ。
      ・神権の約束
        ・子孫が福音と神権を持つ。
        ・子孫が神権の権能によって、すべての国民に福音を宣べ伝え、
         地上全体が子孫によって祝福を受ける。
        ・子孫から救い主が現れる。
        ・福音を受け入れるものはアブラハムの子孫(イスラエルの民)となる。
      ・イスラエルの民を祝福するものは、祝福され、
       イスラエルの民をのろうものは、のろわれる。
       (ユダヤ人を保護した国は繁栄した。例)アメリカ、イギリス、日本)

  現代
    儀式
      ・イニシアトリ(水で洗い、油を注ぎ、ガーメントを着る)
      ・エンダウメント(天地創造の映像が示される)
      ・神殿結婚(夫婦の結び固め)
    儀式の象徴
      ・水は罪から清め、油は聖別し、ガーメントは罪の穢れから守ることを象徴している。
       また、ガーメントと割礼は、見えない所にしるしがあることが共通している。
    聖約の内容
      ・従順の律法(神に従う)
      ・犠牲の律法(動物の犠牲でなく、奉仕の犠牲)
      ・福音の律法(福音の教えによって生活する)
       例)キリストを信じる信仰、悔い改め、祈り、聖霊を受ける。
      ・貞潔の律法(配偶者以外と性的な関係を持たない)
      ・奉献の律法(シオンの設立ために、才能、時間を捧げる)
    与えられる祝福
      ・地の約束
        ・天の御父と共に住むという永遠の命を得る。
         日の栄と化した地球を受け継ぐ。
      ・子孫の約束
        ・家族が永遠に結び固められる。
        ・昇栄して神のようになり、数多くの霊の子供たちを持つ。
      ・神権の約束
        ・地上のすべての国民がこの聖約を通して祝福を受ける。

  
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ジョセフ・フィールディング・スミス大管長「救いの教義」第3巻より

  モーセはイスラエルを導いてエジプトから、主が父祖アブラハ
  ムに与えられた約束の地に連れていくよう召され、遣わされた
  ときに、イスラエルの集合の鍵をシナイで受けた。彼は実際に
  イスラエルを集めた。モーセはイスラエルに約束の地を所有さ
  せることはできなかったが、集合の鍵は保有していた。また変
  貌の山でペテロ、ヤコブ、ヨハネに現れ、彼らの時代のイスラ
  エルの集合のため、同じイスラエルの集合の鍵を彼らに与えた。
  モーセはまた、時満ちる神権時代におけるイスラエルの集合の
  鍵を与えるため、預言者ジョセフ・スミスとオリヴァ・カウド
  リのもとへ遣わされた。

  今日ユダヤ人はパレスチナに集合して、古代の預言者の予言を
  成就している。なぜ彼らは故国に集合しているのだろうか。イ
  スラエルの集合の鍵が回復されたからである。ユダヤ人は受け
  継ぎの地に復帰しつつある。イスラエルの失われた支族も集合
  すると知らされているので、他の集合も起こるであろう。


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