天使の美

 

天使の身体顔が輝く/

 

 

天界と地獄99

 

ここから人間の自然的な形はその霊的な人の形とは非常に異なっている。人間の霊の形のいかようなものであるかが時として私に示されたことがあるが、外面では可憐で美しい者の中に、その霊は不具で、黒くて、怪物然としており、天界の映像どころか、地獄の映像と呼んでもいい程になっていたが、外の形ではさほど美しくない他の者の中では、その霊は形も均斉がとれて、美しく、天使然としているのを見たのである。

 

 

 

天界と地獄454*1

 

人間は神的秩序に従って生きるに比例して、他生では完全な、美しい人間として見られている、4839、6605、6626。

 

 

 

天界と地獄459

 

 人間は各々神的真理を愛して、それに従って生きることが内的であればある程、その人間の死後の人間としての形は益々美しくなることを知らなくてはならない。なぜなら各々の者の内部はその愛と生命とに応じて開かれもし、形作られもするからである、それ故その情愛が内的なものであればあるほど、それは益々天界に調和し、従って顔は益々美しくなる。そこから最も内なる天界の天使たちは、天的愛の形作られであるため、最も美しい。しかし神的真理を更に外的に愛し、かくてその真理に従って外的に生きた者たちは、それほど美しくない、なぜなら単に外的な情愛のみしか彼らの顔から輝き出ておらず、従って天界の形は、そのあるがままに何一つ輝き出ていないからである。その顔には比較的薄暗いものが現れていて、内的な生命がそれを通して輝くことによって生気づけられてはいないのである。約言すれば、完全は凡て内部に向かう程増大するが、外部に向かうほど減少し、そして完全が増大し、減少するに応じて、美も増大し、減少する。私は第三の天界の天使たちの顔が、その顔の光と生命の一千分の一にしか匹敵しないような光も世の画家はその凡ゆる技術を傾けてもその色彩に与えることも出来ない程にも光輝を放っているのを見たのであるが、しかし最低の天界の天使たちの顔にはある程度匹敵することは出来るであろう。