不眠症

 

眠る心配不安邪推・猜疑心

 

 

1.聖書

2.スウェーデンボルグ

3.マリア・ワルトルタ

 

 

 

1.聖書

 

 

シラ書〔集会の書〕31・

 

夜も寝ないで富を蓄えれば体はやせ衰え、

その富が心配で眠れなくなる。

夜通し続く心配で、うたた寝さえもできない。

重病が眠りを妨げるのと同じである。

 

 

 

シラ書〔集会の書〕31・20

 

程よく食べれば、安眠が得られ、

朝も早く起きられて、気分はさわやかである。

 

 

 

2.スウェーデンボルグ

 

 

天界の秘義959

 

 私は夜中に眠りから目ざめて、周囲に霊どもの声を聞いたが、彼らは私を眠っている中に襲おう[罠にかけよう]と望んだのである。しかし間もなく私はまどろみ、悲しい夢を見た。しかし目覚めると、刑罰を加える霊たちが急に現れ―このことで私は驚いたのであるが―私を眠っている中に襲った[罠にかけた]霊どもをむごたらしいほどに罰したのである。彼らは彼らに身体のようなものを―目に見える身体のようなものを―また身体感覚をも生みつけ、かくて部分部分を彼方此方と荒々しくかち合わせて彼らを拷問にかけ、それに抵抗から苦痛も加わった。刑罰人らは出来ることなら彼らを殺しもしたであろう。それで彼らは最も極端な暴力さえも用いたのである。その犯罪者らの大半はサイレン[妖婦]どもであった(彼らについては831番参照)。(中略)

私は彼らがかくも痛烈に罰しられることに驚いたが、しかしその犯罪は人間が安全に眠ることが出来るという必要から途方もないものであり、その必要が無くては人類は死滅してしまうのであり、それでかくも大いなる刑罰の在ることが必要であることを認めたのである。私はその眠っている中に彼らから罠にかけられるように試みられる他の人々の周囲にも同じことが起きるが、その人々はそのことについては何ごとも知ってはいないことを認めたのである。なぜなら内的な感覚により霊たちと語りこれと共になることを許されていない者は、それと同じ事が凡ての者のもとに起っているけれど、そうした種類のことは何一つ聞くことは出来ないし、ましてやそれを見ることは出来ないからである。主は人間をその眠っている間に非常に特別な配慮を以て守っておられるのである。

 

 

 

2.マリア・ワルトルタ

 

 

天使のパン14号P9

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/100

1945年2月7日

 

「おお! 人を眠らせたり眠らせなかったりするのは、ただただ、良心なのですよ!」と、マタイは答える。

 

 

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/8卷中P81/526・5

 

 善い人でいてください。人生において、絶えず試されながら善人でいることは大変ですが、未来に百倍の報いを受けるでしょう。そして、現在のところ、毎日を正しく終え、自責の念で枕を濡らすことなく休むことができる人は、平安によって心を慰められるでしょう。それにひきかえ、不法な楽しみを望む人びとは、悪夢に悩まされ、落ち着きなく錯乱せずにはいられないでしょう。金持ちを、羨んではいけません。誰をも憎んではいけません。他人が持っているものを望んではなりません。あなたの置かれた条件に満足しなさい。何事においてもみ旨を実行することが、永遠のエルサレムの門を開ける鍵であることを考えなさい。

 

 

 

ヴァルトルタ/自叙伝/P542

 

さあ、イエズスのところへ行きましょう。いつも行きましょう。もしも、罪の陰りすら感じないほど純粋無垢であるならば、イエズスのところへ行きましょう。イエズスご自身が純粋さに包まれているからです。もし罪があるならば、イエズスのところへ行きましょう。彼はまさに罪人の贖いのために天から来られたのですから。私たちの弱さにブレーキをかけ、改良するのを助けていただくために、イエズスのところへ行きましょう。「明日は、イエズスを受け取ろう」という思いは、いつも野生の馬のように棒立ちになろうとする私たちの情念を制御するのに最良の馬銜(はみ)ですから。また、「今日はイエズスを喜ばせた」という思いは、一日のしめくくりに最良の餞(はなむけ)です。どんな苦痛をも癒やす香油、天使たちに守られて真に休息するための消憂薬です。魂を自分とも神とも和解させて、深い眠りにふける被造物は、甘美な夢を見るでしょう。その夢は、体を回復させ、魂に翼を与えるでしょう。たとえ夢の中ででも、神へと舞い上がる翼を!