不眠症

 

 

 

 

天界の秘義1976

 

 夢には三種類のものがある。第一の種類は主から天界を経て間接に来るが、聖言にとり扱われている予言的な夢はそうしたものであったのである。第二の種類は天使的な霊たちから、とくに楽園の風景が存在しているところの、上方の右手の前面にいる者たちから来ており、この源泉から最古代の教会の人々は教訓的な夢を得たのである(1122番を参照)。第三の種類は人間が眠っているとき近くにいる霊たちから来ており、それも同様に表意的なものである。しかし幻想的な夢は異なった源泉から発している。

 

 

 

天界の秘義3697

 

「かれは夢をみた」。これは先見を意味していることは、『夢をみること』の意義から明白であり、それは内意では未来の事柄を前もって告げる事である。なぜなら神的なものであった予言的な夢は、聖言に述べられているものから明白であるように(1975、1976番を参照)。将来の事柄を予告するものであったからである。内意では『夢』と『夢をみる』ことの意義はこのようなものであったため、それで主をとり扱っている最高の意義では、それらは先見を意味している。

 

 

 

天界の秘義5115[3]

 

 更に主から天界を通って流れ入ってくる夢は表象的なものに従ってのみ現れているのである。それゆえ自然界のこの物は、またはかの物は何を表象しているかを知らない者は、特に一切の物は表象的なものであることを全く知らない者は、これらの表象的なものは、たれでも普通の言葉で用いるような、譬えにすぎないとしか信じないわけにはいかないのである。実際それらは譬えではあるが、しかし相応しているものであり、それでそれらは、内的な天界の天使たちが主の王国の霊的な天的な事柄について語り合っている時、霊たちの世界で実際に現実に眼前に示されるのである(夢については、前の1122、1975、1977、1979−1981番を参照)。

 

 

 

天界の秘義6319

 

かつてわたしはありふれた夢を見て、目が覚めてから、凡てを始めから終りまで語った。天使たちは、凡ての事は自分たちが自分たち自身の間で語っていた事と正確に一致していると語ったのであるが、その天使たちの語り合ったことはわたしが夢みたことと同じであるというのではなく、相応し、表象しているものであって、それは一つ一つの事柄の凡ゆるものに言われるのである。

 

 

 

 

天界の秘義1981

 

 

 

霊界日記4200

 

夢について

 

わたしは夜の間に夢を見、目をさますと、霊たちと話したが、彼らは私たちはあなたの周りにいて見守っていたのであり、またその夢を見させもしたのであり、あなたの憶えもし、話しもした一切のものを明らかに生み出しもしたのである、と言った。このことから、夢は霊たちの世界から発していることが更に明らかとなっている。 1749年[60歳]4月6日。