アダム

 

エバ最古代教会黄金時代

知識の木の蛇エデンの園

 

 

 

 

1.最古代教会

 

 

 

 

 

1.最古代教会

 

 

天界の秘義64

 

天使たちはこのように聖言を認めているのである。彼らは文字の中に在るものに就いては全く何事も知っていない。一つの言葉の最も近い意味すらも知っておらず、まして聖言の歴史と予言の部分に再三現れている国、都、川、人物の名は知っていないのである。彼らは言葉と名前とに意味されているものを考えるに過ぎない。かくて楽園のアダムにより彼らは最古代の教会を認めているが、しかしその教会ではなく、その教会の主に対する信仰を認めているのである。

 

 

 

天界の秘義313

 

 ここに最初の人について言われていることから、現今存在している遺伝悪は凡て彼から来たと想像されているが、その誤りであることが明らかである。なぜなら『人』の名の下にここに取扱われているのは最古代教会であって、それが『アダム』と呼ばれているときは、それは人が土地から発したことを、彼は主からくる再生により人間でないものから人間になったことを意味するからである。これがその名の起源と意義である。

しかし遺伝悪に関わる事実は以下のものである。実際に罪を犯す者はことごとくそのことにより自分自身に一つの性質を生みつけるのであり、そこから発したその子供達に植え付けられ、遺伝的なものとなるのである。かくてそれは凡ゆる両親から、父から、祖父、曽祖父、その継続した祖先から降っており、かくて降ってくる各々の子孫の中に増大し、加重されて、各々の者の許に止まり、またその者が犯す実際の罪によりその者の中に増大しており、主により再生している者を除いては、何人の中にも無害になるほどには決して消滅していないのである。両親の悪い性向は明白にその子供達の中に残っており、かくて一つの家族は、実に一つの種族全体さえも、そのことにより他の凡てから区別されることができるという事実の中に注意深い観察者はこの真理の証明を見ることが出来よう。