メンタルについて 投稿者:大森嘉彦 投稿日:2025/02/26(Wed) 03:47 No.401
ハンディを負う者は、不幸でしょうか?先天的なハンディ、後天的なハンディ。本人にとって、ハンディは深刻です。
精神面で、50年代に、哲学者からこう言う見解が述べられました。実存主義分析学派のマルチンブーバーは、深刻な精神病に於いて、薬学の力を借りて、患者の悩みを、煙突のスズを払う様に病を消失出来るとする。それは誠に結構な事であるが、と話し、その人が、実存主義に照らして、本当に良かったのかについては、極めて懐疑的に語られました。
重い統合失調症の患者は、例え語らなくても、大変豊かな詩情があるかも知れません。夕日を見て美しいと感じる感受性もあるかも知れません。無表情の中に深い哀しみを秘めているかも知れません。
薬が、そう言ったものも、消散させてしまう事にブーバーは警句を放ったんだろうと思います。人間は、どんな人にも、それなりに役割りがあり、価値があるのではないでしょうか?会社でパソコンを前に、帳簿をつけている人と、閉鎖病棟で、1日中真剣に何かを考えている人は、神に照らして、どちらか価値があるのか?
私たちの社会は、例えば精神分裂病を、統合失調症と呼び替えただけで、何か差別や偏見を無くしたと思っています。でも実際の所は何も変わっていません。第一ブロイラーに失礼です。概念を規定したのはブロイラーですから。
これからの社会がクリスチャンで築き上げるとするならば、精神障害者と言う文言を有微性のある人と解釈して貰えると、過ごしやすいのではないでしょうか、つまり人には無い何か可能性を持っている人です。実際芸術の世界ではしばしばそのような人が見られます。
精神医療では、DSMと言うアメリカの教科書を使い、クスリでのみ治療をする手段が日本を席巻しており、他の方法を殆んど捨ててしまっています。治療成績は98%と言われますが、症状が クスリの治療で、純粋ではなくなったり、完全な寛解の成績が落ちたりと言う事があり、また、残りの2%は効かないクスリを投与され続けるので、困った事なのですが、日本が捨てた電気けいれん療法は、DSMのアメリカで今だ使われています。現在のけいれん療法は、筋萎縮剤を使うため、かなり安全なのですが、何万人に1人死亡するとか、あと、日本では懲罰のために電気ショックを使った恥からやらない様になったようです。学会がね。
精神疾患者は、この世では大変苦労が多いです。人や世の中に自分を無理に合わせようとして、それがトリガーとなって、病気になるんですから、神様にとっては、献身的でとても愛おしい存在なのではないでしょうか?あなたが病気だからといって、引け目に感じる事は全くありません。何れはあなたは神の国を分けて頂ける存在だからです。
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