Studio's Literary

管理人手記 / 雑記帳

ここはこのサイトの管理人kuribowの日々の自堕落... もとい切磋琢磨している
様子が克明に記された血と汗と涙と　そして笑いのドキュメントであ～る...

２００４　January : 異常な寒さ
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2004 Jan. 14 (wed)　

A Happy New Yeah !
　
あけまして、おめでとうございます。
若干新年のご挨拶が遅くなりましたが、皆様本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
今年も景気よくYeahを連発して頂けるよう心機一転頑張りたいと思います。日記。
　

とまあベタな前置きはこのくらいにして、昨日無事にボストンに到着致しております。
今回の渡航もなんだかんだで結構ハラハラしました。
フライト前日になって空港までの移動手段を完全に計算からハズしていたことに気づきます。
結局いつもと違う移動手段で空港まで。
特急はるかの始発・大雪の京都駅まで楽器２本・ラップトップ・でっかいスーツケース抱え
徒歩・バス・地下鉄の乗り継ぎもちょっとありえなかったので駅までタクシー。
大雪のため予約すら儘なりませんでしたが、何とか空港まで。
お陰で軽～くお値段倍・・・。
　

国際線で経由地デトロイトへ。
デトロイトの出入国管理局で今年から大不評実施中の指紋採取（両手）と記念写真撮影サービス。
これをいつもと同じ列の数でビザの照合も行うってんですから新年早々全くおめでたい話です。
ボストンへの国内線乗継まで１時間半しかないんですけど・・・。
散々隊列作って待たされた挙句まるで犯罪者扱い。

そう、アメリカ人からすれば我々はアメリカで犯罪を犯すかもしれない不良外国人なのです。夜露死苦。

そんな犯罪者達には"Welcome to the AMERICA!"なんて愛想は無用です。
全ての係員からは緊張感とはまた違った、やる気のない冷たさをひしひしと感じます。
バゲッジトランジットでは、犯罪者の荷物は例えケースに"FRAGILE（ワレモノ注意）"なんて
張り紙してあっても平気で投げられたり落とされたりします。
新しく日本で購入した楽器がさっそく目の前で餌食に・・・。
そして故障を確かめることも出来ず、国内線搭乗を促される我々。
　
楽器はまだ吹いてませんが、結局傷も凹みもなさそうなので調整して使用しますが、
なんだか胸糞悪い入国でした。
この状態で仮に故障してたとして、どこにも責任を問えないもどかしさ。
　
やはり犯罪者には人権など有り得ない模様・・・。
　
　


Jan. 15 (thu)　

しかし流刑地は寒いです・・・。
　
寒さで思わず目が覚めました。
温度計見たら－２１℃。
体感気温は－３４℃だそうで。
　

何か対策をと思い加湿器のスイッチを入れてスープを温め日記を書いてる間に窓に水滴が。
そしてその水滴がみるみるうちに結晶化して真っ白になるではないですか！？
昨年の「窓にツララ」事件以来の恐怖です。
　

　
『日本人模範囚、波士頓収容所でうっかり凍死』
　

　
なんて見出しが新聞で躍るかもしれません。
窓、なんかピシピシ言ってるし。
隣ではルームメートの鉄人が派手にくしゃみしまくってます。
さては誰かに噂されてますね。
　

因みにこの日に限っては、気温８４年ぶりの記録更新だそうです。
ジェネラル・ウィンター本気で皆殺シを企んでる模様・・・。




お仕事中のジェネラル・ウィンター氏（※１１月９日参照）
作画/やはりaikawaさん



指がホントに動かなくなってきたので今日はこのへんで。
　



Jan. 16 (fri)　

　
先ずは衝撃画像をご覧頂きましょう。
　
今朝９時頃の我が家の様子です・・・。
　


昨日の日記で説明した窓の様子（室内）/撮影協力・鉄人サイセイ

　
ぶ、分厚すぎます・・・。
因みに結晶は窓の内側です、全く信じられません。
昨日ピキピキ音を立ててたヤツの正体はコイツでした。


結局気温は－２２℃、体感気温は風の影響で－３７℃まで下がった模様。
この冬一番の冷え込み。いや寧ろ北極並み。
寒冷警報が出されてたらしく、強盗のようなマスクをして歩く通行人を多数目撃。

さすが自由の国アメリカは流刑地もオープンです。
　


えーそんな中、トモタカ君プロジェクト・NPC(New Pop Conception)のレコを彼の家で敢行。
色々吹いた挙句結局ファーストテイク採用。
二人で無意味にテンション上がったところでめでたく終了。
ワタシ、どうやら日本でとろけた脳みそがいよいよ冷凍状態に・・・。
差し詰めこの冬ボストンにいた彼の脳はおそらくBSEの影響でしょうな。
二人合わせてフリーズドライですか。ち、笑えねぇ・・・。
色んな意味でカンパケが楽しみ。
　

今日は更にベッドを購入。
余りにも柔らか過ぎて仰向けなのに「くの字型」で寝てたら腰痛を再発させちゃいまして・・・。
ルームメートの鉄人にその話をしたら、何とベッドを売りたいって人を知っていた。
しかも買い手が見つかるまで上の階の昭仁くんが預かる予定だったらしく、
丁度このアパートに運び込む途中だったらしい。
何と素晴らしいグッド・タイミング！無論即交渉。
モノは完璧新品同様、オマケに新しいのを買うハラは括ってたのでお値段も格安！

　
こ、ここで死ねたら本望です・・・。
　



Jan. 17 (sat)　

　
連日ボストンでは観測記録を塗り替える極寒気象でしたが、
昨日から昼夜関係なく気温は上がり続け、何と３℃まで上昇しました。
　

　

　

　
一日ちょっとで２５℃も上昇する気温！！
　


　
　
ジェネラル・ウィンター氏、張り切りすぎて力尽きた模様。
しかし、夏と冬ほど違うこの気温差・・・。
正直参ってます。
これでは時差ぼけを治すどころの騒ぎではありません。
　

大分治ってきてますが、昨日・今日と午前６時に目覚めてます。
一気に老化したとか言わない。
まだ３時間ほどペースが前です。
　
つまり、今私はこの辺りにいます。
　

　

　
　


　
探さないで下さい・・・。
　
　


Jan. 20 (tue)　

　
しかしボストンは相変わらず寒いです・・・。
　
ここ数日の気温は－１０℃を少し上回る程度なんですが、
とにかく風が激しく吹き荒れてます。
これのお陰で体感気温が更に約１０℃ほど下がってます。
突風が顔面に直撃した瞬間鼻水や涙はつららに早変わり。
　

　

我々囚人にはこの地で大粒の涙を流すことさえ許されないのですね！？
　

　

アレルギー体質で鼻水ぐじゅぐじゅの私にはちょいと酷な世界観。
まあそんな相変わらずのエキセントリックな前振りはこのくらいにして、
何でもこの寒波で死傷者がかなり出てる模様です。
　
今更ですが、あえて言わせて頂きます。
　

　

　

　
死ぬほど寒い！！
　

　

　

　
あ、でも気とかつかってバ○クリンとか間違っても送ってこないで下さいね。
風呂釜傷めるから。
つーか、ユニット・バスなんで・・・。
　

　
ところで今日から学校が始まっております。
火曜日は何の日ですか？
　


そうです、火曜日はラテン・デーです。
（※９月９日参照）
　


今セメもまんまとラテン、取っちゃいました。
インプロの授業です。
　

　
凄いですよ、この授業囚人１０名中なんと邦人７名！！
　

　
偶然にしては出来すぎです。
世界中から来てるのに。
火曜日はラテン・デー、なんだか浸透してます？
　

　
さては、囚人の皆さん密かに私の日記読んでますか？
　

　
すみません、ただでさえ寒い上に戻りにくいアウトしちゃって・・・。
ああ終わりにくい。
　
　


Jan. 21 (wed)　

某お天気サイトでボストンの週間予報なんぞ眺めておりましたら、
　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

さ、先立つ不幸をお許しください.....

　
　


Jan. 23 (fri)　

新しいベッドに変えてからというもの、体調は日に日に良くなってます。
なんと言うか、疲れが取れるって素晴らしいですね！
これしきで感動するくらいヤバいベッドで寝てましたから・・・。
　

そうそう新しいといえば、楽器が新しくなっております。
今回帰国した折にテナーとソプラノを購入しております。
身内親戚お店など、本当に色々な方の尽力により何とかゲットできました。
この場を借りて、改めて皆さんに御礼申し上げます。
　
今までの楽器に見限（みき）りをつけるのは私の中でかなり勇気のいることでしたが、
私には満足に思う存分練習できる時間がもう限られています。
半年で再び基礎から全てやり直すため、タイミングはこの冬しかありません。
基礎を再び叩き上げるに当たって、楽器は最高のコンディションである必要があります。
ある意味では自分への最後の投資、選択肢は三つ。
　

[１]・大枚叩（はた）いて一生モノの楽器（ビンテージ・ユーズド）を一本買う
[２]・ビンテージ・モデルの新品とダブリング楽器（ソプラノ）を買う
[３]・今までの楽器をホールフィックス（完全修理）
　

[１]の場合、そもそもそういう楽器との出会いがないと選択肢には加わりません。
しかも、どれを選んだとしてもほぼ同額になります。
[３]、つまり今までの楽器を完全修理するためには、新品購入以上の値になることから
選択肢からは外しました。
結局探したものの[１]とのよき出会いがなかったことから[２]を選択します。
　
テナーはセルマーのリファレンス５４モデル（サテンゴールド）の新品です。
１９５４年以来約２０年間製造されたマークⅥ（私の言う[１]）の復刻モデルですね。
Ⅵは、いわゆるジャズ界に於いては名器と謳（うた）われるシリーズで、
思いつく限りのミュージシャンが愛用した（している）楽器です。
それ以降のシリーズは、メーカー自体が量産体制に入っていったため「鐚銭（びたせん）」
なんて呼ばれているものもあるらしいですね。
で、肝心のリファレンスですが、高音部に若干の不安定要素はあるものの、
吹き込めば自分の息に馴染んだⅥに成長してくれそうな手応えを与えてくれる楽器です。
まだ人の息に楽器が慣れていないため、音色は若干細く鳴り斑（むら）もありますが、
とにかく倍音の伸びがどのレベルでも一定で抜群です。全ての倍音を鷲掴みできる感じ。
育てる楽しみもあり、将来が非常に楽しみな楽器です。
　

　

　


撮影協力・ねっくさん

　

　
そしてソプラノは学生時代以来実に７年振りの再会です。
ほぼ忘れてます、吹き方・・・。
　

　
そんなわけで、今は彼らと一から始めてます。
　
　


Jan. 24 (sat)　

　
仮釈放後、波士頓収容所に戻って１０日。
既に一ヶ月以上の歳月が流れたように感じる。
こう身も凍る日々が続くとやはり憂鬱である。
　

時間の経過を遅く感じる一つの要因であろうこの寒さ、
最高気温が氷点下二桁なんて日もざらにある。
しかも最低気温時刻に外に３０分程いたお陰で露出部の皮膚に異常が現れた。
慌ててクリームを塗り部屋の湿度を上げ、ビタミン補給後着込んで睡眠をとった。
　

そもそも寒いのは苦手な方ではない。
しかし、寒さに痛みを伴うと若干話は変わってくる。
地図を見れば函館や札幌とほぼ緯度は変わらないが、
昨年・今年に限って言えば、体感気温などはその比ではない。
　

来週の予報もひたすら氷点下。
何も考えずとも、気付けば労役に意識を向かわせる自分がいる。
そう、ここは時の流れぬ風氷の世界・・・。
　
　


Jan. 26 (mon)　

前回の日記、相当寝ぼけてたせいか書いた記憶が全くありません。
　
一体何を書いとるんだ私は。
あ、けど案外これが素の私なんでしょうかね？
　



いや、だったらどうってことも別にないんですが・・・。
　


　

　

そんな訳で皆様すみませんが、
完全に 文責を放棄した状態 で書いてます。

野放図！
　




　
まあ折角「寝ぼける」ってトピックが出てきたので毎朝の私の様子でも。
　
眠りが浅いクセに寝起きの悪い私は、目覚ましにて一瞬にして目覚めますが
止めた後必ずと言っていいほど二度寝をしてしまいます。
酷い時なんかは目覚ましを止めた後、歯を磨いて顔を洗って着替えてメシ食って
用意して学校行って授業を普通に受けてる夢を見たりします、二度寝で。
さすがにこれだと完全に油断しちゃっていつもよりよく眠れて仕方がないので
目覚ましを立って歩いてようやく止めれる場所に置いてます。
　
結局匍匐前進（ほふくぜんしん）にて無理矢理止めた後、
軽く頭を２・３回廊下でぶつけて洗面所で顔を洗って歯磨き。五分少々。
廊下を進む際ルームメートが台所にいる場合は一応挨拶しているらしいのですが、
すごくゆっくりで声が上擦った挨拶なのだそうだ。
　
洗面後シャワーを浴び、ようやく私のCPU（のうみそ）が稼動し始めます。
しかもこのシャワーを浴びてる時間が一日で一番頭が回転してる時間っていう話は内緒です。
この時間に本当に色んな事を思いついたり考えたりします。激しく冴えてます。
毎日毎日違う話題で私のテンションここでうなぎ上り！
まだ夢と現実のトワイライトにいる感覚ですね、溶けていく感じ。脳が。あれ？
けどこの時間が一日で一番好きです。
　
シャワーから上がってドライヤー・髭剃り・そしてメシを作ってる間に全部忘れて食事。
ちゃんと寝られてれば、ここで完全にお目覚め。
そしてお出かけまで現実逃避（ネット）タイム。
　

この間ざっと７５分。
CPU低すぎ・・・。
　



Jan. 28 (wed)　

Dear my friend
　

私は　君のために何ができただろう
　
君の笑顔のために・・・
　

　

君には　その選択しかなかったの？
　
一番大切なものを　見失ってしまっていたの？
　

　

今は　ただ静かに眠れ
　
そして　一番大切なものが再び現れた時
　
君のその笑顔で包み込んで欲しい
　

　

私が君を思う時
　
それは一番大切なものを感じている時
　

　

　
一番大切なもの・・・
　

　

　
Dear whom his friends
　

しかし　それを持ち続けているからこそ　苦しい時もある
　
こういう時に　支えになるのもまた　一番大切なもの
　

　

　
一番大切なものを失くした君へ
　

　

　
私に　君のそばにいる資格があるだろうか？
　
もし　私にも一番大切なものを少しでも感じてくれているならば
　
私は君のそばにいたい
　
なぜなら　君は私の一番大切なもの
　

　

　
私なら大丈夫
　
きっと　今までの私でいることができると思うから
　
一番大切なものまで失くさないように
　

　

　
君が失くした一番大切なもののために
　
そして私の一番大切なもののために
　

　

　
いずれ笑顔で彼を語ろう
　

　



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