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 3月 Mar.

 奈良・京都 （3） 　

蹴上雨情		 　
祇園祭・南観音山		 　 　
　
奈良		 　
庵

保津川		 　 　 　

宵山・四条通り
花見小路北側		 　
巷灯映ゆ
　 　 　

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Grieg作曲  詩人の心
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 エッセイ 個展

　

　

祇園祭・南観音山

　

(京都市新町通）

SM

梅雨は明けて新町通りに
山鉾は据えられた
会所から梯が渡されて
コンチキチとお囃子が聞こえてくる

今日は宵山、夏がやって来た

　

　

　

 　
　

　

　

　

　

　

　

　


　

 　

保津川

　

（京都）
　

6F

保津峡を下って間もなく終点
対岸にトロッコ列車の走る桜並木

桜が咲いて
観光シーズンの賑わいが
聞こえてくる
　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

奈良

　

(二月堂から）

6F


春を告げるお水取りでは
大たいまつが駆け抜けて
火の粉の雨を降らせていたお堂の欄干

盛夏の奈良盆地の熱暑を忘れさせる
すず風を感じながら
大仏殿の向こうに生駒山を眺めていた

 　
　

　

　

　

　

　

　

　

宵山・四条通り

　

（京都）

8Ｐ

人の波で埋まる広い通りを
山鉾を照らす提灯が照らす

明日の巡行では提灯を外して
籤順により今日の街を巡行する
今宵は晴の日の前夜祭なのだ
　

 　


　

　

　

　

　

　

　

　

　


　

 　

　

蹴上雨情

　

(京都)

8P

三条通りが東山に掛る辺り
折悪しく春雨が坂道を濡らしていた

ホテルの窓からの景色に
珍しく蛇の目傘の着物姿が
映った
　


　

　

　

　

　

　

　

花見小路北側

　

（京都）

3P

祇園花街の一隅の小さな店
四条通りから少し北に上った辺り

繁華な周りにはビルが囲んでいるが
こんな景色の方が京都らしい
　

 　
　

　

　

　

　

　


　		 　 庵

　

（京都・裏千家）

4F

家元「今日庵」の表門
直ぐ近くには「不審庵」の入り口が並ぶ

茶道の聖地を茶道について不案内な身の
絵描きがスケッチブック片手に
ブラブラしても様にならないか?


　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

巷灯映ゆ

　

（京都・鴨川）

8P

夕空の赤も次第に紫を帯び
対岸のお茶屋さんには灯りが燈った

千年の都の灯りを川面は映して
流れ続けていたのだろう

夕闇の中をジョギング・ランナーが
走り過ぎて行った

　
　

　

　

　

　

　

　

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