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あ れ こ れ 考 え る 54
 ドーベルマンのサイト? 『幻夜』 猫飛?飛猫? 猪木アリ戦超えた 『孔雀狂想曲』 名古屋古書即売会報告 ビデオ『電送人間』 『水面の星座 水底の宝石』 タワーズ古書市報告 期限切れ後の目録雑誌 名前と年賀状ソフトの相性

 ドーベルマンのサイト? 2004/1/30(金)

 今日、掲示板においでいただいた方から図書券が届きました。どうもありがとうございました。さっそく使わせていただきますね。
 かわりに私がお送りしたのはドーベルマン関連本。これで私のサイトから複数の方にお送りしたドーベルマン関連本は累計で5冊を数えることになりました。これはこれでたいしたものだと自負してもいいのですが、ここはいったいなんのサイトなんでしょう?(^^;

 新刊購入は、
『ミステリアス・ジャム・セッション 人気作家30人インタヴュー』村上貴史(2004年1月早川書房)
 ミステリマガジン連載中の「ミステリアス・ジャム・セッション」の2001年1月号〜2003年7月号掲載分の単行本化
『朝まで生テレビ!愛国心国益とはなにか』(2004年2月アスコム)
 2003年8月29日放送の「朝まで生テレビ!激論!!"愛国心"と"国益"〜このままで日本はいいのか?!」を加筆・修正したもの。


 『幻夜』 2004/1/26(月)

 新刊書店で、
『古書ワンダーランド1』横田順彌(2004年1月平凡社)を購入。
 「こんな本、見たことない!古書通も思わず唸る珍本・稀本のオンパレード」
 本書は、雑誌「本の窓」に平成6年11月号から15年12月号までの92回にわたる連載のうち、第1回から第45回までを収録したもの。そういうことなので「2」もすぐ出ることでしょう。
 第1回は、著者が古書展で本に手を伸ばそうとしたときに、タッチの差で別の男にその本を取られてしまった時の話。著者はあきらめきれず、男が本棚にその本を返すことを期待して、その後1時間もその男の後を追って会場を歩き回る。いやあ、いい話だ。

 今月号の『SFマガジン』に都筑道夫の追悼特集が組まれていたので購入しようと思ったが、ページ数が10ページ程しかないことがわかったため、パス。
 かわりに、岡本綺堂の単行本未収録作品も載っているということもあって、
『岡本綺堂』KAWADE夢ムック(2004年1月河出書房新社)を購入。

『幻夜』東野圭吾(2004年1月集英社)読了
 『白夜行』と比べてかなりのトーンダウン。これ本当に続編?
 主人公たちに気高さが感じられないし、物語も予定どおりの展開で緊迫感に欠けている。
 まさかこの後にまだ続編が続くということはないだろうな。


 猫飛?飛猫? 2004/1/24(土)

 職場の同僚から、猫飛書房が中村区に新店を出したとの情報を得た。猫飛書房といえば演劇関係を中心にいい本を集めている老舗。そこが支店を出したとはビッグニュースではありませんか!ああ持つべきものは頼りになる同僚だ。偉いぞ!>頼りになる同僚
 早速、くだんの店を本日襲撃してみた。ところが......
 あれっ、演劇本や映画本どころか単行本もほとんどないぞ。店の本の大半がマンガなのだ。これはいったい?で、よくよく店の名前を見ると......「飛猫」!
 「すみません、こちらは猫飛書房さんと関係あるんですか?」
 「全然関係ありません。名前はかぶってますけど」
 がくっ

 それでもなぜかプロレス関連の本が揃っていたので手ぶらで帰らずにはすんだ。購入したのは、
『きっとデルフィンが好きになる』スペル・デルフィン(1995年ベースボールマガジン社)100円
 最近、早坂好恵と結婚して話題になった「大阪プロレス」社長兼レスラー、スペル・デルフィンの「みちのくプロレス」所属時代の著作。同じベースボールマガジン社から出たビデオ『デルフィン様のお通りだい!』は持ってるんだけど、本まで出してたとは知らなかったな。

『ウルティモ・レボルシオン』ウルティマ・ドラゴン(1999年ベースボールマガジン社)400円
 「闘龍門」のウルティマ・ドラゴンの著作。この本のことも知らなかった。

『最狂超スーパープロレスファン烈伝 1〜4』(「1〜3」1992年〜1994年講談社KCデラックス、「4」2000年まんだらけリベンジコミックス)4冊800円
 プロレスラー列伝ではなく、プロレスファン烈伝。前代未聞のプロレスファン達が主人公のコミックスだ。

 その他には、
『プロレスぎょうかい大戦争』古川一朗(1991年日本文華社ブンカコミックス)200円
『オーっと!危ないマンガプロレス毒本』古川一朗(1999年芳賀書店)100円
『赤塚不二夫劇場』赤塚不二夫原作/喰始著(1988年JICCアドベンチャーノベルス)300円
『なんと言われようとオレ流さ』落合博満(昭61年講談社)100円
を購入。
 まあ、どんな本でも買えりゃいいか。


 猪木アリ戦超えた 2004/1/23(金)

 今日も、「猪木アリ戦超えた」の見出し文にだまされて中京スポーツを購入。ところがその内容は安倍なつみの卒業コンサートのことだった。定価6,800円のチケット1枚がネットオークションで80万円で落札されたというのだ。昭和51年の伝説の猪木アリ戦の特別リングサイドチケットですら30万円だったことをもって猪木アリ戦を超えたというのだが...... 
 猪木アリ戦の30万円は「定価」の値段なのだから、ネットオークションの落札額と単純に比較することはできないのでは?
 いや、チケット1枚80万円ということ自体すごいことなのだから、そもそも見出し文に猪木アリ戦など持ってくる必要はないのだ。だからこれは明らかに東スポ購読層のみをターゲットにした見出しだったのである。その策略にまんまと引っかかってしまった自分が悲しい。


 名張市立図書館から、『江戸川乱歩著書目録 江戸川乱歩リファレンスブック3』(平15年3月)が届く。
 『乱歩文献データブック』(1997年)、『江戸川乱歩執筆年譜』(1998年)に続く労作ですが、初版1000部発行とあるのは需要もその程度ということなのでしょうか。これでは元はとれないのでは。


 新刊購入は、
『幻夜』東野圭吾(2004年1月集英社)
 『白夜行』の続編ということだが雰囲気位しか覚えてないよ。前作を再読せずに読んでも大丈夫なのでしょうか。
『パンプルムース氏対ハッカー』マイケル・ボンド(2004年1月創元推理文庫)
 パンプルムースの新作。これは前作を読み返さなくても大丈夫だ。
『弁護士はぶらりと推理する』マルチェロ・フォイス(2004年1月ハヤカワ文庫HM)
『こんな世界に誰がした』爆笑問題(2004年1月幻冬社)


 『孔雀狂想曲』 2004/1/21(水)

 葵さんの1月4日の日記「古舘の語彙」に反応して、葵さんの掲示板でやりとりした際に、記憶を頼りにすし屋の実況として「生きている間は、決して出合うことのなかったマグロとお米」というフレーズを紹介しました。しかしその後、自分でもその出典が気になって古舘の初期本を紐解いているのですが...... 見つからん。
 いや、初期本の全部が出てきたわけじゃない。山本小鉄との共著『愛してるぜ!プロレス』のように、2,3冊持ってるはずだがそのうちの1冊も出てこないというような本もある。でもそんな本には載ってないよね?>すし屋の実況
 でもせっかく調べたので、かくれた名作に古舘伊知郎の実況用語をアップしてみました。

 今日の新刊購入は、
『裁判大噴火 若手芸人渾身の裁判傍聴記』阿曽山大噴火(2004年1月河出書房新社)
 著者の名は聞いたことがないが大川興行所属のタレントらしい。1999年に大川興行総裁から、オウム裁判を傍聴するため裁判所の抽選に並ぶよう命令され、そのまま傍聴したのだという。それがおもしろくて、それ以来裁判の傍聴がやみつきになり、趣味にまでなってしまったというのだから人生はわからない。こうして本まで出ちゃったしね。

『猫はこたつで丸くなる 猫探偵正太郎の冒険V』(2004年1月光文社カッパノベルス)
 猫探偵シリーズの最新作。

『大怪樹』太田忠司(2004年1月講談社ノベルス)
 こちらは太田さんの最新作。
 講談社ノベルスでは、清涼院流水の新作も出ていたのでよほど買おうかと思ったが自重。


『孔雀狂想曲』北森鴻(2001年集英社)読了
 骨董店、雅蘭堂を舞台にしたミステリー連作集、8編収録。
 雅蘭堂店主の越名集治は狐シリーズの脇役としても登場するが、主役としての作品を読むのは今回初めて。もっとも雅蘭堂シリーズはまだ本書しか出ていないのだろうが。
 やっぱり北森鴻はおもしろいなあ。騙し、騙されの骨董の世界が舞台のため、主人公もただ謎を解くだけの名探偵の役割ですまされることはなく、しばしば罠の標的にもされるところは狐シリーズと共通しているが、飄々とした性格が悲壮感を薄めている。それでもこんな世界で生きるのはごめんだ。


 名古屋古書即売会報告 2004/1/17(金)

 今日は名古屋古書即売会の2日目。午後から雪は雨に変わっていたが、それでもやっぱりガラガラだ。天気のせいもあるかもしれないがタワーズの盛況が古書会館に繋がらないのは残念。
 などと言いつつ、私が買ったのは
『史上最高のおバカ映画はコレだ!』マイク・ネルソン(2002年産業編集センター)500円の1冊だけなのだから偉そうなことは言えない。

 ノアの東京ドーム開催で候補となった小橋VSボブ・サップ戦が流れたようだが、これは妥当なところ。曙戦で注目されたボブ・サップが今負けることはないし、引き分けるにしても「噛み合わなかった試合」ということでなければ無理だろう。現時点で小橋に試合をするメリットは、プロレスルールで行う限りは無いに等しい。

『すばらしきレムの世界1』スタニスワフ・レム(昭55年講談社文庫)読了
 スタニスワフ・レム自選傑作集と銘打たれた短編集の上巻、5編収録。
 「ミスター・ジョンズ、きみは存在しているのか?」は興味深い問題を扱っている。ジョンズがサイバネチックス・カンパニーから裁判を起こされる。争点は、ジョンズが存在しているか否か。
 カーレーサーのジョンズは事故で片足を失い義足を求め、その後の事故で、義手、胸腔、頸部と次々に人工臓器と取替え、最終的に身体全体がサイボーグになってしまう。その代金もまったく支払われていないため、ジョンズと自称している臓器一組は、その所有権がサイバネチックス・カンパニー社にあるというのだ。
 その他の作品は自選傑作集と言われても、正直ピンとこなかった。予定されているレム選集にも収録されることはないと思う。


 ビデオ『電送人間』 2004/1/13(火)

 古本屋で、『すばらしきレムの世界1』(昭55年講談社文庫)100円を購入。1、2ともに持ってはいるが、近いうちに国書刊行会からレム選集が出るということだし、いい機会なので読んでみることにした。最初の作品、「ミスター・ジョンズ、きみは存在しているのか?」の着想は俊逸。

 ビデオ店で、鶴田浩二主演の『電送人間』(1960年東宝)を借りてきた。そうか、鶴田浩二は電送人間の役ではなかったんだ。
 それにしてもせっかく電送人間になったのに、それを使って繰り返すのが、殺人のアリバイ作りだけというせこいストーリーがとてもすてき。
 うーん、こんなビデオが借りれるんだったら、ビデオ店ものぞいてみた方がいいかな。

 かくれた名作に、『ショートショートランド』をアップしました。もっとも、とてもメジャーな雑誌なので、全然「かくれた名作」ではないんだけどね。


 『水面の星座 水底の宝石』 2004/1/11(日)

 久しぶりにお気に入りのソール系のスパゲッティ屋に行ったらつぶれていた!あんかけスパゲッティなのだけど、ヨコイ系より辛口で好きだったので残念。

 今日は2軒の古本屋で、本を売りに来て断られているところを目撃した。2軒目では「さっき電話した者だが」と、ダンボール1箱の本を持ってきた客が、店主とネチネチとした問答。
「こういう本は買えません」
「じゃあ、どんな本なら買えるんだね」
「こういう本は時期が過ぎてるんですよ」
「いったい何年と決まってるのかね」
 おそらく駄本ばかりだったのだとは思うが、大掃除で出てくる本を狙うこちらとしては、まずは店が買い入れてくれなければどうしようもない。不景気のせいでこうして消えていく本も多いのだろうな。

 古本購入は、
『ザ・サバイバル』ジェームズ・ハーバート(1978年サンケイノベルス)100円
『春本太平記』山田風太郎(昭39年桃源社ポピュラー・ブックス)100円
『刑事スタスキー&ハッチ マリファナ・デートの裏の裏』(1977年ミカサノベルス)100円
『刑事スタスキー&ハッチ ボスが消えた日』(1977年ミカサノベルス)100円


『水面の星座 水底の宝石 ミステリの変容をふりかえる』千街晶之(2003年光文社)読了
 本書はミステリ評論の名著に数えられるべき傑作。ここには刺激的な宝石のような発見が星の数ほど散りばめられています。例えば、
 探偵は、読者の目から真実を遠ざけ結末を遅延させる道具である。
 パズラーのクイーン『フランス白粉の謎』と、HIBK(もし知ってさえいたら)派のラインハート『ドアは語る』は、犯人の名前が最後の1行目、または2行目に現れる点で、ミステリ独自の同じ執念を燃やした作家といえる。
 我々がミステリを愛好する最大の理由は「意外な結末によって、目から鱗が落ちるという体験をしてみたいから」ということになるのではないか。

 ネタバレだらけという難点はありますが、本書を読んで、私も何度も目から鱗が落ちた思いがしました。おそらく今後本格的にミステリを論じようとする方は、本書を無視することはできないのではないでしょうか。


 タワーズ古書市報告 2004/1/9(金)

 今日は名古屋タワーズ古書市の初日。会場に着いたのは6時半ごろだが、驚くほどの大盛況!平常の古書市とは客層も違い、「見て、この本。古い漢字使ってるよ!」などと言い合う若いカップルなんかも来てたりする。
 知り合いの店主に「盛況ですねえ。朝からですか」と尋ねても、「いや、こんなの久しくなかったからね。久しぶりに楽しい」とごきげんの様子。4日間だけの古書市だけど、これなら次回開催も望めそうだ。

 購入したのは、
『なんだかおかしい 筒井康隆「無人警察」角川教科書てんかん差別問題』佐藤めいこ(1995年近代文藝社)900円
『手塚治虫の奇妙な資料』野口文雄(2002年実業之日本社)1200円
 『火の鳥』の猿田博士がお茶の水博士と兄弟だったなど、単行本化の際に削られた雑誌掲載時の場面を紹介。
『ザ・ホラーヒーローズ』村田ビデ雄編(1988年シンコーミュージック)1500円
 永井豪、谷啓、日野日出志、ナンシー関、中島らも等55名の執筆陣がホラー映画を語る。

 会場は12階なので、すぐ下の11階にある三省堂書店にも寄る。購入したのは、
『日本史快刀乱麻』明石散人(2003年11月新潮新書)
 出たばかりの本ではないが、帯に書かれた京極夏彦の「推薦不要。賢者必読」との推薦文に惹かれて購入。


 期限切れ後の目録雑誌 2004/1/8(木)

 日本古書通信社から『日本古書通信』という目録雑誌の購読料が切れた旨の通知が届いた。最近はこの目録から注文したことがないので、継続購読をするつもりもないのだが、よく見ると次回の購読期間が2003年11月号から2004年10月号となっている。
 あれ、この前、1月号も届いて来てたよ。すると11月号以降送り続けてきているのは何かの手違い? こういうのはほっといてもいいのだろうか。

 新刊購入は、
『甦る推理雑誌10 「宝石」傑作選』ミステリー文学資料館編(2004年1月光文社文庫)
 甦る推理雑誌シリーズ最終巻。巻末に山沢晴雄のエッセイ付き。
『本の雑誌 2004年2月号』(本の雑誌社)

 今日届いた古本市の目録はけっこうミステリー類の本が載っていて楽しい。値段が高すぎて、とても注文できる本など見当たらないが、『死にぞこない』3万3千円だの、『疑惑の夜』2万円だの、自分の持ってる本が何冊も法外な値で載っていれば悪い気はしないわな。


 名前と年賀状ソフトの相性 2004/1/5(月)

 昨年は住所録をまとめて更新し、さらに今年来た年賀状で住所録を完璧なものにしようと思ったのだ。ところが、私は「筆王」というソフトを使っているのだが、ある人の名前を打つとこのソフトが異常終了することがわかった。そこまでの修正を保存していなかったので、元に戻ってしまい、さらにその次もその人の名前を打ったところで異常終了。相性?でも名前と年賀状ソフトの相性なんかあるのだろうか?普通の名前の人なんだがなあ。
 何度も作業を無駄にはできないので、今度はその人の名前を入れてから上書き保存を決行してみた。そしたら...... 今度は住所録のファイル自体が壊れてしまったのだ。がーん。
 幸いなことに、3年ぐらい前の住所録ファイルなら別のパソコンに残っているので、年末までにはなんとかしましょう。でも他の方もその人の名前の入力で苦労しているということはないのだろうか。


 正月休みも終わったので、そろそろ新しい本が出てるかと思い新刊書店に寄ってみるも、何もなし。まだちょっと早かったか。

 古本屋にも行ってみるが、これといってほしい本はない。でも最初から手ぶらでは勢いがつかないと思い、無理やり購入。
『コレクターの王道 ブリキのオモチャから始まった』北原照久(1995年マガジンハウス)600円
『勘入門』福島秀雄(昭38年ライフブックス)100円
 これでもう勘の悪い人生とはオサラバさ。って、こういう本を買うこと自体、勘が悪いことを証明してるのでは。

 ビデオ店で、最近亡くなられた丘美丈二郎さん原作の『宇宙大戦争』(1959年東宝)を借りてきた。月面を基地として地球を攻撃してくる宇宙人を、ロケットで月まで行って叩いてくるだけの話だが、こういうのはそういうしょぼい雰囲気がいいんだよね。それにしても主演の池部良が若い!
 他にも鶴田浩二主演の『電送人間』(1960年東宝)なんかも置いてあったし、ビデオ店もバカにできないなあ。この次はこれ借りてこよう。


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