あ れ こ れ 考 え る 55 |
| 『神は沈黙せず』 古本集めのコツ それほど安くなかった よく言った>高山 『かしくのかじか』 将来の入手困難本 新パソコンに引越し パソコン購入 読みかけで断念 『黄金蝶ひとり』 『猫はこたつで丸くなる』 宝くじが売り物? 『大相撲殺人事件』 『パンプルムース氏対ハッカー』 |
『神は沈黙せず』 2004/2/28(土) 買替えたパソコンがDVDの書き込みもできるものだったので、何かに利用できるかと思い、先日パソコン雑誌を買ってみた。ところが附録のCD-ROMでアカの他人のパソコンを遠い場所から自分の思うままに操作できるなどと書いてあってびっくり。トロイの木馬?こんなものが堂々と売られている時代になってたんですね。怖いことです。 今日は古本屋でも新刊書店でも買うものなし。さびしい。 先日注文した、『朱夏 第13号』(1999年せらび書房)が送られてきた。特集は、「探偵小説のアジア体験」なのだけど、ひょっとしたら当時買っているかもしれないな。今となっては確認もできないが。 『神は沈黙せず』山本弘(平15角川書店)読了 と学会の山本弘の小説だったがまったくの期待はずれ。 小説としても面白いものではないし、かといって神への考察が優れているというわけでもない。『ヨブ記』の解釈が出てくることだけは評価できるが、神に関する議論自体はいかにもおおざっぱすぎるし、最後に明らかにされる真相も循環論法に陥った矛盾したものだ。超常現象に関する情報量が多いのは認めるが、だからといって新味があるわけでもないし、読後は徒労感だけが残った。 前半で主人公の兄が提示する「世界は神のシミュレーション」との仮説を、登場人物たちがあまりにも簡単に信じすぎてしまうのもあまりに不自然で共感できない。 さらに主人公は、自分の兄が考えたこの仮説を、元恋人の小説家が剽窃して小説として発表してしまい、その小説がベストセラーになったことに怒り狂う。しかしこのアイディア自体にはそれほどオリジナリティはないのでは。物語の舞台である西暦2012年を待たなくても、現在でもそんなテーマの物語はいくらでも見つかるのではないか。それをすぐれた小説に仕立てたなら、それは小説家の功績に帰すべきもので、語り手である主人公の怒りには理由がない。ゆうむはじめが京極夏彦に噛み付いた一件を思い出してしまった。 この小説は、西暦2033年の時点で主人公がそれまで断片的に発表してきた文章をまとめ加筆修正したものとの設定になっているのだが、その地の文に、「コピペ」等の単語が何度も登場するのも気になった。言葉使いもちょっと不用意すぎるのではないだろうか。 政治や経済、インターネットや掲示板など、現在とそれほどかわらない状況を前提にするのだったら、せめて物語の舞台も現在にした方がまだましだったろう。 ましてや、「時代の変化のスピードは20世紀前半の二十倍にも達しており、人はほんの3、4年で100年前の人間の一生分の変化を経験している」と記述しているところさえあるのだから、なおさらである。 |
古本集めのコツ 2004/2/26(木) 新刊書店で、『関西赤貧古本道』山本善行(新潮新書)という本を見かける。帯には「これぞ関西流儀の超絶技巧!」などとあるが、古本集めにそんなうまい方法などあるのだろうか。もし私が聞かれても「古本屋まで歩いて行って、ほしい本があったら買うだけ」ぐらいしか答えられないだろうけど。 購入した本は、 『ひとごろし』明野照葉(2004年3月角川春樹事務所) 「読者よ、覚悟せよ。本書を開いてしまえば、平穏な日常には戻れない。」 なかなか怖そう。 『「おたく」の精神史 1980年代論』大塚英志(2004年2月講談社現代新書) 『ミステリマガジン 2004年4月号』(早川書房) 特集は「ホームズ150回目の誕生日」。しかしホームズ特集と聞いて、今時「おっ!」と思う読者はほとんどいないだろう。 『神は沈黙した』は250ページを超えてもちっとも面白くならない。私には合わない話だったのかも。でもせっかくここまで読んだので一応最後まで読んでみるけれど。 |
それほど安くなかった 2004/2/24(火) 昨日、学習雑誌附録8冊3000円は安いのではと書いたが、一晩たって冷静に考えてみると別にそれほど安いわけでもなかった(^_^; そういうわけで注文はやめました。すまんm(__)m ネット書店で注文していた、 『外地探偵小説集 満州篇』藤田知浩編(2003年せらび書房)が届いた。 こんなシリーズが始まっていたとはまったく知らなかったが、あとがきによると、編者が雑誌『朱夏』の第13号で「探偵小説のアジア体験」という特集を手がけたことが本書発刊のきっかけになったのだという。 そういえば、その『朱夏』13号も買ったような記憶はあるが、気のせいか?それとも念のためにその雑誌も注文しておいた方がいいのだろうか。 また新刊書店では、 『小説すばる2004年3月号』(集英社)を購入。 目当ては井上夢人の霊導師あや子シリーズだったのだが、今回はミステリ色は薄めで残念。まあ久しぶりに井上夢人の小説を読めたのだからよしとはするが、そろそろ新刊も出してほしいところだ。 唐沢俊一、村崎百郎両氏も絶賛の山本弘『神は沈黙せず』(角川書店)を読み始めて、今ちょうど100ページ位のところ。ここまでのところは新味に乏しいとしか言いようがない。このあと本当に面白くなっていくのだろうか? |
よく言った>高山 2004/2/23(月) 今月号の『彷書月刊』が届く。某店では学習雑誌附録8冊を一括3000円で載せているが、これって安くない?そんなに欲しいわけでもないけれど安いのではというだけで注文する気になるオレ。 ミルコが「高山は私が逃げたと言っているようだが、その口を塞いであげましょう」と、一方的にPRIDEヘビー級GPの1回戦で高山との決着を要求していた。しかし昨日、高山はこれを拒否。ミルコがGPで優勝することを条件に大晦日決着を逆提案した。(24日付中京スポーツ) もともと自分がキャンセルして流れた試合の決着を、高山のスケジュールを無視してぶちあげたミルコの方が勝手すぎなのだから、このぐらいのことは言われてもしかたがない。よく言った>高山。溜飲が下がったぜ。 『社会派くんがゆく!死闘編』唐沢俊一/村崎百郎(2004年3月アスペクト)読了 シリーズ第3弾。毎回、よくこんな本が出せるものだなと感心させられる。 ところで、唐沢俊一、村崎百郎の両巨匠が揃って、山本弘『神は沈黙せず』(角川書店)を絶賛している。山本弘はと学会関連本のみで小説は1冊も読んだことがないが、それじゃあこれは読んでみよう。 |
『かしくのかじか』 2004/2/21(土) 今日は名古屋古書会館即売会の2日目。期待はしていなくても、まれにほしい本が出品される場合もあるので可能な限りのぞかなければ。でもやっぱりほしい本はなく、購入したのは、 『怪奇の解剖学 超科学シリーズ4』ルパート・T・グルード(昭61年国書刊行会)1800円のみ。 だれも入れないはずの地下納骨堂で5回にわたって棺が移動したバルバドス事件の真相は?カガヤン・スル小島には幽体離脱を行うベルバラン族は存在するのか?など歴史上有名な奇現象をルパート・T・グールドが解剖する。 なお函、表紙、背表紙ともに著者名がグルードと印刷されているが、巻末解説の記述のようにグールドの方が正しいのでは。(RUPERT T.GOULD) さらに即売会が開かれている新岐阜百貨店にも出向く。この百貨店はなぜか営業時間が午後6時半まで(一部のフロアーは7時まで)なので、仕事帰りに寄ることは難しいのだ。この即売会のもうひとつの特徴は、いつも切手コイン業者が3軒位出店していることだ。もっとも私は切手コインには用はないので、どういうものが売られているかはよく知らないが、この前は百円札の札束(おそらく100枚の束)が売られていた。 で、岐阜まで来たけれど、やはり取り立ててほしい本がなくがっかり。1冊のみ購入。 『魅惑の少年マンガ』副田義也(昭43年ヒューマン選書、ライン入り)1000円 つのだじろう「怪虫カブトン」や白土三平「忍者武芸帳」、さいとう・たかを「無用ノ介」などの評論。 ついでに3軒ほど古本屋を廻ってみるが買うものなし。以前なら、せっかく岐阜まで来たのだからと、何かしら買っているところだ。しかし最近は買わないことにも慣れてしまい、手ぶらで帰ることにも抵抗を感じなくなってしまった。少し悲しい。 この道中で、 『かしくのかじか 推理小説明治なんぎ屋探偵録』浅黄班(平16年2月祥伝社ノン・ノベル)を読了。 偶然や尾行によって真実が明らかになる話ばかりで、わざわざ推理小説と銘うっている割には、推理的要素は極端に薄い。また主人公を黒岩涙香にしている意味もほとんどない。 まるでつまらないというわけでもないのだが、作者が語り手として登場しすぎる。例をあげればこんな具合だ。 「おそらく大阪を知らない放送作家あたりが間違えて、この土性骨を、まったく反対の意味を持つ、ど根性と取り違えてしまった」 「寄り道やめて、早足で行こう」 「それくらいで驚いてはいけない」 「つい興が乗って、長広舌になった」 講談調ということなのだろうか。しかし作者が薀蓄を語るほど小説の場面が背景に追いやられ、何の話か忘れてしまうこともしばしばで少々煩い。 続編も続くようだがおそらく私は読まないな。 新刊書店にも寄る。購入したのは、 『修羅の夏』新庄節美(2004年1月創元クライム・クラブ) 帯には若竹七海の推薦文「長いこと思ってきた。謎解きミステリとしても優れた捕物帳があってもいいんじゃないか。その望みがついに叶った」 ミステリ要素皆無の『かしくのかじか』を読んだ反動で、こういう本も読みたくなって購入。 『社会派くんがゆく!死闘編』唐沢俊一/村崎百郎(2004年3月アスペクト) シリーズ第3弾。今まで気づかなかったけれど、これってもとはWebマガジンだったんですね。そうか、それじゃあこれからはWebの方も読ませてもらおう。 → 社会派くんがゆく!リターンズ |
将来の入手困難本 2004/2/17(火) 甲影会さんから 『別冊シャレードNo.80 山沢晴雄特集7』が届く。どうもありがとうございました。収録作は「砧最後の事件」。 また新刊書店では、 『松本泰探偵小説選T』論創ミステリ叢書4(2004年2月論創社)を購入。 改造社の『日本探偵小説全集』に収められているものも多いが、中には単行本未収録のものも含まれている。 『別冊シャレード』にしろ論創ミステリ叢書にしろ、将来、入手困難本になることは目に見えているので、刊行時におとなしく買っておかなきゃ。論創ミステリ叢書はいいシリーズになりそうだから、とにかく迷わず全冊集めるべきだよね。 それにしても論創社ってどういう出版社なのでしょう。他にどんな本を出しているのだろうかと思い、ネットで確認してみたら、あっ、『彷書月刊』を出版している会社だったのか! |
新パソコンに引越し 2004/2/15(日) 古本屋ではあいかわらず買うものがなく、清涼院流水の『カーニバル・デイ』(1999年講談社ノベルス)を100円で買ったのみ。気にはなっている作家で新作も刊行されているのだが、なかなか買う踏ん切りがつかない。評判によってはそれも古本で買うことになるかも。 新しいパソコンに引っ越し中。使い慣れた辞書ソフト(DDWIN)やエディタ(秀丸)などをインストールしていないのでまだまだ使いにくいが、「S」が楽に打てるようになったのはそれらを補って余りある。というかなり低次元なところで満足している。 ウイルスソフトやネットの設定までは終わったので、ためしにこれを送信してみます。 |
パソコン購入 2004/2/14(土) 今日は本屋の帰りにパソコン店によってノートパソコンを買ってきた。今使っているパソコンはキーボードの「S」が取れちゃってるし調子も悪かったので、早晩、買替えるつもりだったんだよね。 まだ箱も開けていないけれど、今度のパソコンではDVDの書き込みもできるらしい。それっていったい何に使えるのだろう。 私はメールソフトはネットスケープを使っているので、ついでにネットスケープの入ったCD付きのパソコン雑誌も買っておこうと思ったのだが見つからない。今はそういうのって、なくなってしまったのかな。 それにしてもパソコンを買うんだったら、その前に新刊書店で荷物を増やすべきではなかった。帰りの荷物が重かったぜ。 それまでに何を買っていたかというと、 『マンガ原稿料はなぜ安いのか 竹熊漫談』竹熊健太郎(2004年2月イースト・プレス) 竹熊健太郎のマンガ評論。これは読むのが愉しみ。 『田原総一朗の聞き出す力』(2004年1月カナリア書房) 田原自身が「朝まで生テレビ」、「サンデープロジェクト」などについて論じる。 『新・考えるヒント』池田晶子(2004年2月講談社) 池田晶子の新刊。各章のタイトルは小林秀雄の『考えるヒント』からとられたものだという。そういや私も昔は小林秀雄の『考えるヒント』をおもしろく読んだものだ。だったらやっぱりこれも買わなくちゃね。 『IN POCKET 2004年2月号』(講談社) 特集は「恩田陸トーク・スペシャル」。私は恩田陸の作品がいまいちピンとこなくて最近の作品は読んでいないのだが。 『SFが読みたい! 2004年版』(早川書房) どんなSFを読むか参考にするために購入。パラパラとめくって、追加で以下の本を購入することに。 『あなたの人生の物語』テッド・チャン(2003年ハヤカワ文庫SF) 『SFが読みたい! 2004年版』が選ぶ海外編第1位。 『神は沈黙せず』山本弘(初版平15年10月、再版平16年2月角川書店) 『SFが読みたい! 2004年版』が選ぶ国内編第3位。この本は出版時に気になって購入するか迷った本なのだが、選評を読んで今回買うことにする。でもいま気が付いたが、これ再版だった。帯もすでに「国内編第3位!」と銘打ったものに替わっているし、ランクインを見込んで再版したな>角川書店 (-_-) |
読みかけで断念 2004/2/12(木) 昨日購入した関田涙『刹那の魔女の冒険』を読み始めたが、50ページほど読んだところでギブアップ。こんなひとりよがりのような文章を延々と読まされては、この先いくら仕掛けが用意されていても驚けそうもない。もうこの著者の作品を読むことはないな。 これで帰りに読む本がなくなってしまったので、急遽、新刊書店へ。購入したのは、 『ダ・ヴィンチ2003年3月号』(幻冬社) 目当ては「東野圭吾大特集」。その内容は、「喜国雅彦が描く、東野ワールドを彩る名探偵たち」(構成・文は大矢博子さん)、黒田研二さんの寄稿、「特別対談東野圭吾×竹内結子」など。 『刑事コロンボ完全事件ファイル』別冊宝島973(2004年3月宝島社) 町田暁雄氏による「刑事コロンボ全エピソード徹底解析」の他、大倉崇裕、小龍包、早見裕司など各氏による研究論文を掲載。 『かしくのかじか 推理小説明治なんぎ屋探偵録』浅黄班(平16年2月祥伝社ノン・ノベル) 黒岩涙香の若き時代の探偵譚、7編収録。すべり出し好調、やはり小説はこうでなくちゃ。というわけでこれから読む本はこれに決定。 |
『黄金蝶ひとり』 2004/2/11(水) 今日も今日とて古書即売会の目録をチェックしていたら、 『外地探偵小説集満州篇』(平15年)という本が2,400円で載っていた。そんな本が出ていたのかと思い、ネットの新刊書店で確認してみると、せらび書房で始めたシリーズもののようだ。2,400円は定価だったので、新刊の方で注文することにしたが、普通の新刊書店にはあまり並びそうなシリーズではなさそうだし今後もチェックが必要。 今日の古本購入は、 『超能力パニック』高井信(昭62年講談社Jノベルス)100円の1冊だけ。 新刊購入は、 『刹那の魔女の冒険』関田涙(2004年2月講談社ノベルス) この著者の作品は読んだことがないが、仕掛け本と書かれていたため気になって買ってしまった。でも書き出しを読んでみた限りではあまりおもしろくなさそう。 『本の雑誌 2004年3月号』(本の雑誌社) 特集は「東西バカ本大合戦」。特に「バカタイトル決定座談会」は面白かった。なにが最もバカなタイトルかを真剣に論じるこの座談会こそ素晴らしいバカ座談会といえよう。なお選ばれたバカタイトルは「毒キノコVS食い意地」、「はけないズボンで死刑判決」、「朝からブラジル!」、「むずかしい微分積分」など。 『黄金蝶ひとり』太田忠司(2004年1月講談社ミステリーランド)読了 これは面白かった。ジュブナイルとしても上級レベルの小説。特に主人公の祖父の気高さには憧れを抱くはず。また、ある仕掛けに気付かず私も騙されてしまったが、その仕掛けもおおげさな描写ではないところに好感を持ちました。 このシリーズはまだ3冊しか読んでいないのだが、やはり他の小説も読んでみようと思う。 |
『猫はこたつで丸くなる』 2004/2/9(月) 新刊書店で、 『ヤスジのメッタメタガキ道講座』谷岡ヤスジ作/元「少年マガジン」編集長 内田勝監修(2004年2月実業之日本社)を購入。 「少年マガジン」1970年19号から1971年38号まで掲載された「メッタメタ ガキ道講座」のほとんどを収録するとともに、ちばてつや、水木しげる、呉智英、ジョージ秋山、永井豪、横尾忠則、所ジョージ、タモリ、細野晴臣など多彩な執筆陣によるコラムを掲載。 完全復刻ができなかったのは、本作が掲載されていたすべての「少年マガジン」を揃えることができなかったためとのこと。しかし1970年19号から1971年38号までなら70冊ぐらいのものだし、そのぐらい集められないか? 『猫はこたつで丸くなる 猫探偵正太郎の冒険V』柴田よしき(2004年1月)読了 猫探偵正太郎シリーズの最新作、7編収録。 これは楽しみにしているシリーズです。猫の視点からものを見ることにより、社会が相対化されちゃうんだよね。もちろん本格推理なのだが、癒しの効果もあって人に安心して勧められる作品です。もう次作が待ち遠しいし。 |
宝くじが売り物? 2004/2/7(土) 今日は名古屋古書会館即売会の2日目。 1階の均一本コーナーになぜか、ざっと3000枚くらいの宝くじの入った箱が置いてある。もちろん全部ハズレくじなんだろうが、こんなものいったいどうする気なのだろう。 「これってひょっとして売り物なんですか?」 「そうですよ」 ええっ! 「いったい、いくら位するんでしょう」と尋ねると。 「買いますか?」と逆に聞き返されてしまった。 もちろん買いませんとも m(__)m あいかわらず買いたい本がない。手ぶらもなんだからと、 『贋作展覧会』トーマ・ナルスジャック(昭58年再刊ハヤカワポケットミステリー)200円 『火の玉イモジェーヌ』C・エクスブライヤ(昭42年ハヤカワポケットミステリー)800円 を購入。どうでもいいような収穫だ。 掲示板においでいただいた方から、お送りした本の代金としては多額な現金書留が届きました。どうもありがとうございます。しかも送料も別にお送りいただいてしまいました。私は古本は普通小包で郵送しているため、結果として高い郵送料を負担させてしまいました。どうもすみません。 私も冊子小包にすれば送料が安くなることは重々存じているのですが、以前、他の方にお送りした本が郵送中に紛失するという事故があり、その時に郵便局から、「冊子小包は、はがきや封筒と同様、追跡ができないのです」との説明を受けたのです。結局その本は出てこず、その後、古本屋でも一度も見つかっていません。それ以来、古本だけは小包で郵送することにしているのです。小包だと郵送状況をネットでも確認できますしね。 |
『大相撲殺人事件』 2004/2/4(水) 甲影会さんから、注文していた『別冊シャレードNo.75 斉藤 肇』、『別冊シャレードNo.78 加納朋子』が届く。これでようやく追いついたかなと確認してみたら、やっ、いつのまにか『No.80 山沢晴雄7』が発行されているではないか。じゃあまた注文しなくちゃ。 新刊購入は、 『黄金蝶ひとり』太田忠司(2004年1月講談社ミステリーランド) 第三回配本のうちの1冊。毎回3冊ずつ発刊されていて、これで既刊は9冊となったが、私が買ったのはこの本でようやく3冊目。過去の例を見てもミステリー作家のジュブナイルものは買っといた方がいいことはわかっているのだが。 『山本弘のトワイライトTV』山本弘(2004年2月洋泉社) まえがきの「本書の使用上の注意」で、この本では『X-ファイル』や『スタートレック』、『ER』、『機動戦士ガンダム』、『ウルトラマン』や『仮面ライダー』などのようなメジャーなものは扱わない、と宣言している。 よし、それなら買っとこう! 『大相撲殺人事件』小森健太朗(2004年2月ハルキノベルス)読了 いやあ、死ぬわ、死ぬわ。相撲取りが大量に死ぬ。特に第3話の「対戦力士連続殺害事件」にはぶっとんだ。 主人公のアメリカ人力士の取り組み相手が、対戦前に次々と殺され、主人公が不戦勝を重ねる。そして、なんと14人の力士が相次いで殺され、14連続不戦勝で優勝決定戦を戦うことになってしまうのだ。そして...... どひゃあ、こんな真相わかるわけないよ。いや、伏線もきちんと貼ってあるし、真相もフェアではあるのだけど(というか、なんというか) 本書に対してはリアリティうんぬんを論じても意味はない。私はためらいなく傑作と評価します。 |
『パンプルムース氏対ハッカー』 2004/2/1(日) 今日は鶴舞で、古本を物色中の両親と子どもの3人連れを目撃。 岩波文庫の棚で、 「これ、1冊1000円だってよ」 「なんでそんなに高いのかしらね」 「絶版って書いてあるからな」 この店で絶版って書いてあっても信用はできないのだけど、1000円ならそう高くないから注意までする必要はないよね。第一、全然買いそうにも見えないし。 別の店に、またこの3人連れが入ってきた。5000円前後の値がついたソノシートを見て、 「こんな本、うちにもたくさんあったぞ。みんな処分しちゃったけどな。こんな本いくらでもあったんだがなあ」 ほんと?でもそれって本じゃなくてソノシートなんだよ。 購入したのは、 『「梶原一騎」を読む』高取英編(1994年ファラオ企画)700円 呉智英、いしかわじゅん、関川夏央、切通理作、竹熊健太郎、中島らも等22名の錚々たる執筆陣により、梶原一騎の世界を徹底検証。 『劇画王梶原一騎評伝』蕪木和夫(平6年風塵社)750円 新刊購入は、 『大相撲殺人事件』小森健太朗(2004年2月ハルキノベルス) 相撲部屋に住みついたアメリカ人マークが探偵役の連作集、6編収録。小森健太朗の新作は楽しみ。 『パンプルムース氏対ハッカー』マイケル・ボンド(2004年1月創元推理文庫)読了 今回はレストランが舞台ではなく食事シーンもほとんど出てこないため、物足りない。 もともとこのシリーズは、推理的な要素は薄く、毎回パンプルムースと愛犬ポムフリットがドタバタしているうちに事件が自然に解決してしまうのだが、今回はこのドタバタ劇も、相手がオウムのジョジョだけという寂しさ。 次回は、またいつもの話にもどしてほしいところだ。 |
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