なお、下限周波数は空中線の給電線として十分な長さの導波管を用いる場合は、導波管のカットオフ周波数まで測定すれば良いことにされています。 ITU-RではTE10モードのカットオフ周波数の0.7倍から測定するとされていますが、カットオフ周波数以下では急激に減衰するため許容値を満足すると考えられることと、測定が困難なため、国内では測定不要と整理されています。 また、この表では測定周波数の上限周波数は300GHzとされていますが、実際の測定は国家標準にトレースできる110GHzが現実的なようです。国内では産業技術総合研究所AIST(NMIJ)と情報通信研究機構NICTが170GHz(2018年から220GHz~330GHz、2020年から170GHz~220GHz)までの校正が可能になったようですが制約条件があるようです。 スペクトラムアナライザも直接測定できる上限周波数は、テクトロニクス26.5GHz、アンリツ44.5GHz(2017年110GHz:MS2760A-0110)、キーサイト50GHz(2016年110GHz:N9041B-5CX)、ローデ&シュワルツ85GHz(2017年90GHz:FSW90)となっています。300GHzを超えるハーモニックミキサが準備されていますが、ミキサメーカおまかせで値づけが怪しいようです。 |
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