秒(s:時間)

@ 地球の自転周期を元に決められた24時間の60分の1の1分を更に60分の1にした1秒が用いられていましたが、地球の自転周期も変動するため、1967年に基準がセシウム133原子の超微細準位の遷移周波数の9.192631770GHzとして規定され2×10−13程度の不確かさになりました。その後セシウム原子泉方式が採用され1×10−15程度の不確かさとなり、2012年に再定義候補として採用されたイッテルビウム光格子時計は1×10−18程度の不確かさが実現できたようですが、光格子時計は連続運転が困難なため水素メーザーとの並列運転などが検討されているようです。

A 1956年までは、地球の自転周期に基づいて1日の1/86400が使われていましたが、月と太陽の影響による潮汐力などによって、自転周期が遅くなっていることから、1956年からは、より安定な地球の公転周期に基づいて1年の1/31556925.9747が用いられ10−9程度の精度となり、1967年からはセシウム133の遷移周期の9192631770倍が用いられ、2019年からはイッテルビウム光格子時計の発振周期の518295836590864倍が用いられ10−18の精度となったようです。

B ちなみに、2019年現在の日本標準時などは十数台のセシウム原子時計5071A(マイクロセミ(旧:シンメトリコム、アジレント、HP))及び水素メーザ標準RH−401A(アンリツ)、CH1−75A(Kvarz露)、SD1T01A(アンリツ)、VCH−1003M(VREMYA露)の加重平均値が用いられているようです。

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