2005年アカハラダカ秋の渡り
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{お知らせ} 昨年のアカハラダカの秋の渡りは、9月中に120,916羽が内山上空を通過しました。今年はどんな渡りが見られるのだろうと今からワクワクしています。ところで、このページはこれまで10年近くもたった一人で内山峠に通い、観察を続けてこられた中谷氏の好意によって成り立っていましたが、これ以上、氏に負担をかけるには忍びない状況です。それで今年は例年のように毎日の報告はできそうになく、管理人が観察した日のみの報告をする予定です。

内山のアカハラダカ展望台(厳原側から) 内山のアカハラダカ展望台(内山側から)

 9月25日現在累計: 132,605 羽

月  日 天 候 風 向 観 察 時 刻 観察羽数 今日のコメント 他のタカ類
9月1日(木) 09:50〜12:00 0 初日は上空をのんびり遊弋するトビを眺めただけでした。南の2つの台風が通り過ぎたら本格化するのかな。 なし
9月3日(土) 北東 09:50〜11:20 0 峠特有の低い雲が覆っていてこれでは飛翔していても見られそうもない。1時間半ほど観察して諦めた。台風14号が過ぎるまで見合わせたがよさそうだ。 チゴハヤブサ
9月7日(水) 曇後晴 南西 09:00〜11:00 0 朝起きたら雲が切れて青空が見える。台風一過これまで溜まっていたアカハラダカが渡るかも!期待して内山峠に立ったが、上空一面の雲。今日も空振り。 なし
9月9日(金) 南東 11:00〜15:00 6 前3回とも午後になって見通しが良くなったので、今日は午後狙いで峠に登った。霧がなくなった午後1時過ぎにパラパラと姿が見えた。ともかくも今季初確認。 チョウゲンボウ2
9月11日(日) 南西後東 08:30〜15:00 4,270 今日は早朝の雨が止んだあと珍しく霧が出なかったためか、時折雨は落ちたが午前中は断続して渡りが続いた。10:20本日最大の1,000の群れが渡っていった。また今日は地元の愛好家10数人が集まって開いた観察会の日だったが、次々にあわられる群れに歓声しきりだった。 チョウゲンボウ1
9月12日(月) 南西後南 08:10〜15:00 18,436
(ただし中谷氏の7時から6時までの3、895カウントを含める)
3時以降追加
94
前日帰りの林道でかなりのアカハラダカを確認したので今日は朝の飛び出しがいいだろうと思ったが、内山峠到着が7時と言えば自宅からは少しきつい。現地に着いた午前8時過ぎ、12分に何と3,000の大群が出現。その後も断続して渡りが続き昼前には1万を突破した。今日も先着の中谷氏と二人で見たが、やはり複数の目でカウントすると見落としが少ないことを実感した。 ハヤブサ7
チゴハヤブサ2
チョウゲンボウ2
ハイタカ3
ケアシノスリ1
9月13日(火) 南西 08:30〜11:30 3,750 今日は峠に着いてみると、低い雲がかかっている。6時から観察を始めていた中谷氏は早朝は霧もかかっていたが、昨日島内に降りた個体が一斉に飛び立つのが観察できたとのこと。しかしその後はほとんど飛ばず、私は3時間の間にわずか61羽を観察したのみだった。12時前の霧が出たのを潮に朝鮮半島の天候からしてこれ以上期待できないと観察を終了した。 ハヤブサ4
チゴハヤブサ2
チョウゲンボウ2
9月14日(水) 曇霧雨 西風 07:30〜10:30 173 今日は私は休みで中谷氏のみの記録。早朝から霧がかかり10時半頃から雨になった由 ハヤブサ3
チゴハヤブサ1
チョウゲンボウ1
9月15日(木) 晴後曇 北東風強 08:30〜14:30 4,742 今日も渡ったのは早朝飛び立ちの個体が中心。私が見た8時半以降は約600が渡ったのみ。午前中から強い北東風が弱まらず上空は間断なくアカハラダカの飛翔が見られるのだが、渡らなかった。見ただけなら七千〜八千はカウントできそう。 ハヤブサ2
チゴハヤブサ1
チョウゲンボウ1
ハチクマ1
9月16日(金) 晴時々曇 北東後北西 06:00〜15:30 92.213 昨日は島内に相当数降りたので朝の飛び立ちが期待できると思い、珍しく6時前には内山峠に立った。狙いは正解、6時台に25,000を突破。ふもとの内山の方によると、すでに6時前に7,000ほどの渡りを見たという。これはカウントには入れていないが相当数カウント漏れがあることを痛感。その後も順調に渡りは続き、半島からの第二陣と思われる11時5分には今日最大16,000の大群が渡った。文字通りタカの川の流れが延々と続いた。しかし午後1時過ぎ一旦渡った2,000あまりの群れが引き返してきた。渡りのコース上に雨雲か雷雲があったのであろうか。でも午後2時過ぎに渡りが再開され午後3時半ごろまでも続いた。久しぶりに感動の一日だった。 ハヤブサ2
9月17日(土) 北西 10:00〜11:30 計測不能 今日は早朝から濃霧。霧の間から100羽の群れが出たり観察地周辺を低空で飛翔したりするが、渡りを確認できないため記録無しとなった。 ハチクマ1
9月18日(日) 晴時々曇 南東強風 07:30〜12:30 667 時々霧がかかる天候の合間に若干の渡りがカウントできたとのこと(中谷氏)。
9月19日(月) 曇一時雨 南西 06:00〜08:00 6,934 早朝のみの観察この後雨のため観察終了とのこと(中谷氏)
9月20日(火) 南西 07:30〜13:30 1,155 午前中に霧がややとれたところでカウントできたとのこと(中谷氏)
9月21日(水) 曇一時雨 10:00〜11:30 観察不能 雨と霧であった。
9月22日(木) 南西 10:00〜10:30 計測不能 5日ぶりに内山峠に立ったが、矢立方向一面に低い雲が垂れ込めている。四周を見渡すとアカハラダカが数羽飛び交うが渡っているようには見えない。30分近くになるとますます雲行きが怪しくなったので潔く撤収。峠を降りかけると雨脚が強くなった。しかし内山盆地に降りるとここは降っていない。周りの林道で数羽のアカハラダカを確認して帰路についた。 ハチクマ1
9月24日(土) 北東強風 11:00〜14:00 56
3,111
今日は朝から北東の強風。峠行きを躊躇っていたら豆酘のKさんから2,000以上の群れが渡っていますよとの連絡。思い返して峠に直行。峠では雲が低く上空の風も強そう。時折姿を見せるアカハラダカも飛ぶ方向はまちまちだ。昼過ぎから晴れてきたが風も強く半島からの飛来も期待薄と観察を終了した。昼過ぎチョウゲンボウが目の前で空中停止のサービスをしてくれたのを見たのが慰めだったが、この時に限ってデジ眼は車の中。ギャラリーがバシバシシャッターを押すのを指を銜えてみていた。残念無念。※記録はKさんによる7時台に豆酘上空を渡ったアカハラダカのカウント数。
56は午後からのカウント(中谷氏)
ハヤブサ1
チゴハヤブサ4
チョウゲンボウ1
9月25日(日) 曇後晴 北東強風 09:50〜14:00 115 今日も北東の強風で三々五々飛翔するがカウントできず。カウントは7時台に確認できた渡り(K氏ご夫妻) ハヤブサ2
チゴハヤブサ3