2005年8月2日
「フォレスタヒルズ・トヨタの森
(ふぉれすたひるず・とよたのもり)
愛知県豊田市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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豊田市にある「フォレスタヒルズ」というところへ
行ってきた。何度か近くの道を通りかかったときに
看板を見て気になっていた。
調べてみたら遊びの施設だけじゃなく、
トヨタの森というのがあるということで、
そこを目当てに。
場所からしても名前からしてもトヨタ自動車関係の
ものだということがすぐに分かる。
豊田市はほとんどトヨタのもの、
と言ってもいいのかもしれない(それは言い過ぎ)。
駐車場はたくさんあるけど、
どこにとめていいのか分からずぐるぐる回る。
帰りに見つけたのだけど、
トヨタの森へ行くなら西ゲートから入って、
一番手前を右に入ったところがそうだ。
大きく案内も出ている。
写真はウォータースライダーのあるプール。
かなり立派なもんだと感心した。
値段も大人1,300円、子供800円と、
市民プールとは格の違いを見せる。
フォレスタヒルズの案内図。
いろんな遊びの施設が集まっている。
プール、スポーツクラブ、室内テニス場、
オートキャンプ場、パターゴルフ、ソフト場、
クアハウス、ホテル、チャペルなど。
入場料と駐車場は無料だけど、
各施設はそれぞれ有料。
くわしくは公式サイトで。
トヨタの森はやや扱いが別になってるようで、
こういう案内図には載ってない。
遠くから見たホテル。
宿泊ももちろんできるし、結婚式もできる。
チャペルもあって、
本格的な式と披露宴ができるという話だ。
トヨタ自動車関係の人間は
ここで結婚式を挙げる人がけっこういるのかも?
(実際のところは全然知らないので勘)
駐車場は数ヶ所に分散していて
(各施設に近いところにとめられるように)、
けっこうな台数がとめられそうだった。
さすがトヨタ自動車。そして車の街。
夏休みということでかなりの混雑ぶり。
どうやら思った以上に人気スポットらしい。
写真のここは「P5駐車場」で、
トヨタの森へ入るにはここが一番近い。
奥に降りていく道があって、すぐに湿地帯に出る。
湿地帯へ行く入り口。
徒歩2分。
湿地帯へ直接行くなら、P5駐車場の一番奥に
とめて歩けばすぐだ。
入り口近くのトヨタの森と書いてあるところ
から行くよりこっちの方が近いと思う。
こっちはあまり知られてないのか
人気がないのか、誰も歩いていなかった。
モデル林というようなことがサイトに出てたので
森林もどきを想像してたら、本格的な森だった。
こりゃかなり深い。
作り物めいた感じもなく、ちゃんとした森林だ。
軽い気持ちで行ったら思いがけず本物の森で、
やややっと思う。
湿地帯に到着。
広くはないけど、狭くもない。
木道もちゃんと作られている。
野草への距離が近いので写真を撮るにはいい。
今回は時期がちょっとよくなくて、
咲いてる花は少なかったけど、
いい時期にいけばいいものが見られそう。
サギソウを期待してたんだけど、
時期が早かったのか、ここには咲かないのか、
見ることができなかった。
この日の湿地の花はこれが主役だった。
初めて見るイトタヌキモ。
(茎が細いからイトタヌキモでいいと思う)
これがたくさん咲いていた。
こいつも食虫植物で、水中でミジンコなどを
捕らえて食べるらしい。
数は少ないながら、
ハッチョウトンボもちゃんといた。
本物の湿地の証。
いつ会っても警戒心が弱くて撮りやすいやつだ。
湿地帯の隣にあったため池。
(これが吉田池なのかどうかよく分からなかった)
水はすごく濁ってる。
魚はいるのかどうか。
トンボが少し水面を飛んでいた。
野草も少ない。
暑いときに咲こうなんて花はそう多くない。
野草に興味を持つ前は、
夏は花が当たり前に咲くもんだと思っていたけど、
真夏に咲く野草はとても少ないことを知った。
こんなに暑くちゃ花も咲く気になれないのだろう。
これはヒナギキョウ。
キキョウに似た小さな花だ。
こちらは本家のキキョウ。
写真に撮るとスケール感の違いが伝わりにくい
けど、大きさは全然違う。
でも花の色と形はやっぱりよく似てる。
ママコナ(飯子菜)。
これも初めて見る気がする。
花びらの下に米粒のような白いものがある
ところから名前が付いたという説があるらしい。
湿地帯を見たからもう帰ってもよかったのだけど
せっかくなので森を少しだけ歩いてみることにした。
途中、こんなワイルドなところもあり。
道に見えないけど、これは道なのだ。
草むらを突っ切って行かないといけない。
マムシとか踏みそう。
クモの巣もすんごいことに。
また顔中クモの巣だらけ。
蚊も多くて泣きそう。
なんだか道が険しくなる……。
こんな本格的な歩きは考えてなかった。
どんどん深みにはまり、
引き返すに引き返せなくなり、
散歩ではなく、散策レベルに昇格してしまった。
ここを歩くなら、それなりの準備が必要だ。
靴、服装、タオル、飲み物など。
心の準備も。
緑地公園のレベルじゃない。
古墳まであった。
道の途中で、「古墳があるので迂回してください」
と書かれていたのでそうなんだろう。
大きくはないけど、石室などもあって、
確かに古墳っぽい。
このあたりも昔から人が住んでたんだ。
またまた思いがけないところに出た。
神社か何かか、と思ったら、
「峯の観音」と書かれていた。
散策はここまでとして、
ここから回って引き返すことにした。
ここまでかれこれ30分くらい歩いただろうか。
歩こうと思えばまだまだ歩けた感じだ。
この森、広さもけっこうある。
チョウはクロアゲハやジャコウアゲハなど
いろいろ見かけたのに、
やっと撮れたのはこれだけ。
寂しいことになってしまった。
他は全部逃げられた。
イチモンジチョウらしいものや
初めて見るものも何種類か出会えたのに残念。
これはオオシマカラスヨトウだろうか。
このへんのトンボもよく分かってない。
ウスバキトンボでいいのかな。
シオカラトンボのランデブー。
(ちょっとシオヤトンボっぽい?)
この後、メスは水中に産卵してたようだ。
それをオスが空中で守っていた。
モノサシトンボのオスでいいと思う。
フシの青色チョンチョンが目立たなければ
ホソミイトトンボかもと思った。
つぶらな瞳がかわいい。


 フォレスタヒルズというとレジャーランドや結婚式のイメージなんだろうけど、トヨタの森としての知名度はどうなんだろう?
 それにしても侮り難かった、トヨタの森。あんな深い森だとは思わなかった。
 途中の分岐点ではほとんど道しるべもないので、探検気分が味わえるとも言えるし、迷いそうで不安でもある(このへんは海上の森にちょっと近いものがある)。
 方向感覚さえ失わなければ、プールの方から大きな音楽も聞こえてくるし迷うことはないだろうけど、どんどん奥に入っていくと思わぬところへ行ってしまいそうなので注意が必要。

 今回、1時間ちょっと歩いたけど、どこをどう歩いたのか、森の中のどれくらいの範囲を歩いたのか、さっぱり掴めてない。地図もないし。全部で5ヘクタールあるらしいから、歩いたのはほんの一部かもしれない。もう一度歩けばもう少し全体の様子が分かるはずなので、また行きたい。
 トヨタの森マップ

 湿地帯は人工的なものなのかもしれないけど、だとしてもそれを感じさせない面白さがある。季節ごとにいろいろな湿地の花が咲くようなので、時期を外さず狙いをつけて行きたいところだ。春から初夏にかけてか、夏の終わりから初夏にかけてがよさそう。
 ここの湿地帯はけっこう穴場のような気がする。

 フォレスタヒルズの各施設に関しては今回遠巻きに眺めただけなのでよく分からない。下調べして、行くところを決めてから行けば、一日遊べる(それなりに金はかかりそうだけど)。
 森歩きをして、温泉で汗を流して、帰りにホテルで食事をして帰る、なんてコースもいいかもしれない。

 場所は豊田市の南のはずれ。ちょっと走るともう岡崎市だ。
 少し離れたところには、王滝渓谷や、豊田自然観察の森鞍ヶ池公園などがある。
 更に東には徳川家康のルーツである松平家発祥の郷がある。またそこも行ってみたいと思っている。

 所在地: 愛知県豊田市岩倉町一本松1-1
 時間: プールは5:30まで、あとは各施設によっていろいろ
 定休日: これもあるのかないのかよく分からない。どこにも書いてなかった。
 入場料: 無料(各施設は有料)
 駐車場: 無料(時間は不明)
 散策時間: トヨタの森だけなら1時間〜2時間

 公式ページ

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