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時の話題2009-7
LAST UPDATE 2010-08-09
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今月の目次
◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
全国インターハイ奈良・陸上競技(09/7/29〜8/2) ◇ケータイ問題各論展開の必要性(09/7/23) ◇インドのマツケン(09/7/19) ◇第15回在日外国人高校生のための就職・進学セミナー(09/7/16) ◇ちゃんへん.さん(09/7/15〜27) ◇古都も首都も(09/7/13) ◇フィルタリングの落とし穴(09/7/10) ◇差別と消防車(09/7/9) ◇下市中学障害者入学拒否事件(09/7/5)

【全国インターハイ奈良・陸上競技】vol.550《日々雑感より》
◆近畿まほろば総体と名づけられた全国高校総体(全国インターハイ)が昨日始まり、今日は陸上競技初日。kurochanは情報処理係に配属され、デイリー(日刊記録集)の原稿作成を二人で受け持つ。本部席の一室、冷房の効いた場所にいるが、その日の最終種目の記録原稿作成は、結構遅くなる。8時に退出できた今日はまだ早い方だろう。陸上競技は5日間だけだし、24時間缶詰の長のつく方々に比べても負担はこれでも随分軽いのだ。練習を積み重ねてきた高校アスリートが完全燃焼できるように、裏方仕事ながら尽力したい。(1627、09/7/29)
◆全国インターハイ陸上競技2日目。昨日よりは過ごしやすい1日で、好記録も多数出る。初日のデイリー(日刊記録集)は若干のミスもあり、訂正版を挟み込んで販売。今日のデイリーは昨日以上に入念な原稿の校正と点検。最終日はデイリーではなく5日間の記録集を作成するので、お楽しみに。競技役員は相当な人数で、懐かしい陸上競技関係者との再開もままあるのだが、「まだ走ってる?」「お腹出た?」という声もちらほら。いつまでも走っていて、腹など出ないというイメージを崩す実際のkurochanでありました。で、昨日の日々雑感はモバゲーでのぞいた人も相当いてびっくり。
(1628、09/7/30)
◆全国インターハイ陸上競技3日目。インハイらしい照り返しのキツい1日。せれでも、好記録も出るし、男子5000予選2組の、揺さぶりながの信じがたいハイペースに驚嘆。あれだけ揺さぶって、後半流して14分10秒だもんね。女子円盤の最終投擲は、幻の日本高校記録だったのではと溜息。担当業務の昨日のデイリー(日刊記録集)には間違いはなかったようで、やれやれだ。5日間の日程の半分が過ぎた。選手のみなさん、炎天下の競技役員・補助員・駐車場や練習会場などのみなさん、倒れないように乗り切ってくださいね。(1629、09/7/31)
◆全国インターハイ陸上競技4日目。男子3000障害予選第2組のスタート直後、雷鳴が轟き、激しい雨に。フィールドのやり投げや走り高跳びも中断。コンピューターネットワークですべての情報を管理しているため、サーバーがやられるととんでもない事態になる。しばらくサーバーをシャットダウン。雷雨がおさまり、サーバーを起動し、タイムテーブルを組み直し、80分遅れで競技再開。途中、またもや雷雨にみまわれるが、最終種目の男子5000決勝は夜8時に終了。完全なナイターだ。表彰式や記録整理はそれから。担当業務の昨日のデイリー(日刊記録集)は、今日も間違いはなく、ほっとしたのだが、明日朝発刊の本日のデイリー原稿完成は9時。帰宅は10時だから、三男の誕生日のお祝いは、親父不在になってしまう。明日は最終日。選手のみなさんも運営側のみなさんも体調を崩さぬよう、明日に備えてくださいね。男子走り高跳びの高校日本記録挑戦は惜しくも失敗。男子5000決勝の4000通過が11分02秒って、どないやねん!(1630、09/8/1)
◆全国インターハイ陸上競技5日目、最終日。男子3000障害決勝で6位まで8分台というのも驚いたが、女子マイルリレー決勝で東大阪大敬愛高校が3分37秒86と日本高校記録を大きく塗り替えたのは圧巻だった。今日もデイリー(日刊記録集)原稿を作成するが、総合記録集も原稿を揃える。初日はkurochanも原稿を作成したが、その後は主にその校正を受け持つ。すべての情報が集まる情報処理室は、位置もよく、ゴールラインの延長上の本部席の一角。目の前でゴールの瞬間が見られるし、瞬間瞬間の最新情報が公開前に入ってくる。しかも冷房が効いていて、和やかな空気に満ちている。kurochanがうるさかっただけかも。ともかく、5日間の日程が終わり、11人のクルーも今日で解散。寂しいなぁ。相当な人数が運営に携わっていたが、使用していた機材もものすごい量になる。閉会式後も片付けに時間がかかり、鴻ノ池陸上競技場を後にしたのは晩の8時。選手のみなさん運営関係者のみなさん、お疲れ様でした。明日の残務処理に当たる皆さんもお疲れなきように。(1631、09/8/2)[→7月目次]

【ケータイ問題各論展開の必要性】vol.549《日々雑感より》
◆滋賀県教委人権教育サポート講座の講師を務めてきた。テーマは「ケータイ・ネットと子どもたちの人権」。3時間たっぷり喋ってきたが、それでも最後はかなり端折ったので、我ながら呆れる。一人で一気に概論を論じるにはもう限界がある。テーマ別の理論と実践の分科会が必要だとは、かねがね思ってきたが、まだこうした概論も必要な段階だということだ。今後は、それぞれの課題を示すことを意識しよう。メール依存について、モバイル産業について、保護者の関わりについて、学校の情報発信について、中傷トラブルの対応について、テクニカルな対策について、コミュニケーションスキルについて、心身の健全な発達保障について、自我の発達とネットについて、ネット上の諸問題について、ルール作りについて、著作権やプライバシーについて、ネットリテラシーについて、子どもたちとゆっくり関わる大人のあり方について、子どもたちの主体的取り組みの活性化について、などなど、各論を展開すべき事項は少なくない。(1621、09/7/23)[→7月目次]

【インドのマツケン】vol.548《日々雑感より》
◆インドのマツケンことクンナ=ダッシュさんのお店に家族で行ってきた。大和郡山インター北方の横田交差点から少し北方、国道分岐点東側にある、インド家庭料理店サンタナだ。陽気で頭の回転の速い名物おじさんが、客を沸かせながらホールをしている。もちろん味も良し。「好きな食い物屋さん@奈良」に追加だ。テレビ出演も相当していて、店内の大型テレビにビデオが次々映し出される。文化交流をめざしているところがなおよい。子ども向けの甘口の味付けもしてくれるので、お子さん連れもどうぞ!(1617、09/7/19)[→7月目次]

【第15回在日外国人高校生のための就職・進学セミナー】vol.547《日々雑感より》
県外教・高人教・高進協の共催事業「第15回在日外国人高校生のための就職・進学セミナー」が開催された。15年前は、国籍条項がなくなりつつある時代だったが、保護者世代は就職差別の厳しい時代を経験していたので、認識のギャップがあった。また、公務員採用の国籍条項は当然のごとくあったので、「国籍に関わる就職差別を撃つ集会を職安が開催できない中、貴重な集会だ」という趣旨の感想を、一参加者として書き、後日の報告書に掲載されていたことを覚えている。当時は、外国人生徒といえは、大半がコリアンだったが、その後中国人が増え、ブラジル人やフィリピン人なとが増え、進学する生徒も増えるという変化があった。今日は、企業として第一化工株式会社、大学としてプール学院大の方に話をしていただき、先輩と高校生が進路について話し合った。kurochanは、最後の話し合いのコーディネーターを務めたが、皆さんの協力と熱意で、本当に元気のでる集会となった。いろいろなルーツや背景をもつ子どもたちが、進路を切り拓いていく取り組み。豊かな出会いは、確かな進路保障に結実しなければならない。個々の願いや事情、ひとりひとり違うその進路実現の過程に、親の思いや経済情勢が交差し、教員の熱意が作用する。人権保障の大切な局面がここにある。(1614、09/7/16)[→7月目次]

【ちゃんへん.さん】vol.546《日々雑感より》
県外教学習会の打ち合わせで、「ちゃんへん.」さんに会ってきた。まだ24歳にして世界的ジャグラーであり、明日からは世界大会の審査員として香港に呼ばれているという。とにかく話がおもしろい。京都出身の在日コリアンだが、世界数十カ国で活躍している。kurochanは以前から「KP」とううラップユニットが好きなのだが、なんとKPの曲も一緒に作っているという。KPは、映画「GO」の主題歌「TOP」などが、カラオケにもラインナップされているのだが、格好だけの物真似ラップじゃなく、これぞ本物!というラップを聞かせてくれる。それもちゃんへん.さんの作だったとは。今回は、kurochanがステージホリの歌詞スライドを作ることになったので、曲のイメージをつかむため、新曲などいろいろとkurochan独りを相手に歌っていただいたが、むっちゃかっこいい〜!「Ghost Blues」は完売というが、CDが手に入らないかなあ。ジャグラーでラッパーで話が深く広く面白く、しかも若い在日。こりゃ、とことん応援したくなるじゃないか。(1613、09/7/15)
◆第39回県外教学習会の資料作りは気合いがいる。数ページ分は作ったが、今日自宅に届いたヒップホップの歴史資料本なども参考に、連休中に原稿を完成させねば。同時に、第1部「トーク&ラップ」のステージスライドはkurochanが作るのだが、これまた気合いが入る。(1615、09/7/17)
◆書き下ろしは、結局A4で5ページになった。昨日は、ゲストのラップを読み解く部分に時間をかけたが、今日はジャグリングとヒップホップについてまとめた。ラップのルーツや、ヒップホップの成立についてあれこれ資料を読み、単なるスタイルではなく、その魂のようなものが理解できるように文章を作ったのだが、そこには政治や経済とも絡むマイノリティの叫びがあることを、kurochan自身も再認識することとなった。本物のラップを楽しみにしている。本番は一週間後の27日。(1618、09/7/20)
◆第39回県外教学習会の裏方を務めた。ゲストは世界中で活躍中のジャグラーでラップミュージシャンでもある、ちゃんへん.さん。23歳にして人生の深みと希有な体験に満ちたあの語り、本物のラップ、そして神業としか言いようのないジャグリングパフォーマンス。パフォーマンスはYouTubeでもあれこれ見ていたが、やはりライブは格別。kurochanは、集会冊子と第一部プレゼンを作成し、トークとラップに合わせた映像操作をしていたのだが、あの素晴らしいステージにそんな形で参加できたことを本当に嬉しく思う。ちゃんへん.さん、ありがとう。スタッフのみなさんもご苦労様でした。これからは、奈良でもちゃんへん.さんは引っ張りだこになるはずだ。(1625、09/7/27)[→7月目次]

 ※ちゃんへん.さん オフィシャルウェブサイト

【古都も首都も】vol.545《日々雑感より》
◆毎日新聞朝刊の見出しがうまい。「古都も首都も」。奈良市長選も東京都議選も自民党惨敗・民主党系圧勝で、政局崩壊劇が音を立てて始まった観がある。臓器移植法改定案の拙速議決は禍根となりそうだし、入管法改定も人権軽視・管理強化の流れを強めることになり、息詰まる社会をもたらすだろう。人が人として生きるということ、命の哲学もまた音を立てて崩れていくようで、これは口先の批判で済ませられる話ではない。生き生きと生きるということを、意識的にパフォーマンスしなきゃ!とさえ、思えてしまうのだ。商業ベースの娯楽や情報産業に依らない、生の実践が今こそ必要だ。そんなことを少し意識して会議で「語った」ら、若い教員が反応してくれた。嬉しいじゃないか!(1611、09/7/13)[→7月目次]

【フィルタリングの落とし穴】vol.544《日々雑感より》
◆ケータイモラルに関して、kurochanも講演することが多いが、この手の講演に関して気になることがある。つまるところは、「子どもとしっかりと関わる」ことが大切だと思うのだが、その肝心のことがはぐらかされていないかという疑念だ。ケータイモラルに限らず、「誰かに任せて引き受けない」という姿勢は、事態は悪化させても解決につながらない。講師を呼んで講師にお任せ、などという「丸投げ」は論外だが、「つまるところはフィルタリング」などという話は、やはりおかしい。人としての問題は、技術に任せることで解決などしないのだ。子どもたちがケータイの深みにはまるのは、どこかの悪い奴やモバイル産業の罠なんかのせいではない。子どもたちとしっかり関わらない、周りの大人、つまり親や教員の問題なのだ。大切にしてほしい大人からの疎外こそが、子どもたちの痛みなのだ。「最後は警察」「結局フィルタリング」などという姿勢にこそ原因が潜んでいる。「あなたは悪くないが、世の中には悪い奴がいる」というのは、無責任を助長する悪しきマスコミ報道の許し難い詭弁だが、それに同調して無責任な自分から目をそらそうとする視聴者も罪深い。同じことが、ケータイモラル対策についても言えるのではないか。「問題なのはあなたです」という耳の痛い指摘を避け、「フィルタリングをはじめ安全対策に力をいれています」と説く、ケータイ業者の甘い商売講演なら、そんなものは子どもの悲しみを深めこそすれ、救いになどならない。(1608、09/7/10)[→7月目次]

【差別と消防車】vol.543《日々雑感より》
◆「消防車があるから火事が起こるんじゃない」とは、差別と闘う運動への批判に対し、本末転倒だと切り返した言葉で、部落解放運動史では有名なセリフだ。ところが、「消防車で放火して回る」ような、何とも悔しい事態もなくはない。真面目な消防士にとって、こんなに悔しく迷惑な話はないだろう。「差別を楽しみたい」不幸な連中は、ここぞとばかりに、放火消防車を叩くついでに、すべての消防車の存在を貶めようとする。放火消防車は当然批判されるべきだが、その背景をどう総括するかが難しい。尻尾を切り捨てる組織防衛は許せないし、袈裟まで憎ませる差別扇動も許せない。放火までいかずとも、消火を焦るあまり暴走気味の消防車があったとして、それを許すか、許さないか。前提問題として、何を大切にするのかという、人権文化の基盤を丁寧に築く取り組みが求められているのだろう。(1607、09/7/9)[→7月目次]

【下市中学障害者入学拒否事件】vol.542《日々雑感より》
◆下市中学に身障者の中学生を受け入れないとする下市町教育委員会は、間違っている。環境整備が不十分というなら、その解決に奔走するのが行政の仕事だ。当該中学生に犠牲を強いるのは、本末転倒だし、下市町の小中学生にとっても不幸なことだ。「誰の立場にたち、どちらを向いて仕事をするか」は、ことさら教育現場や教育行政にとって最重要のポイントだ。市場原理も競争原理も関係ない。「命の共生」、これを犠牲にする一切の論説は詭弁である。(1603、09/7/5)[→7月目次]


























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