【「沖縄ノート」判決を支持する】vol.443《日々雑感より》
◆大江健三郎がことさら好きなわけでもないが、『沖縄ノート』をめぐる判決は支持したい。当時の「状況」を理由に名誉毀損を訴えられたわけだが、旧日本軍の犯罪性を明らかにすることは極めて大切なことだ。ひいては現代日本の軍国化を許すことにもつながる。一方で、学習指導要領の改悪が告示された。軍事的貢献などいかにいかさまかを、今回の判決から読み取るべきだ。(1269、08/3/29)[→３月目次]
　※vol.495　田母神前空幕長侵略否定論文と『沖縄ﾉｰﾄ』２審判決

【ネットいじめ】vol.442《日々雑感より》
◆ケータイと子どもに関する大阪市教委調査は規模も７万人と大きいが、内容も重い。 文科省の調査もまもなく集計が出るだろうし、フィルタリンク強化の結果も抜け道を含めて明らかになるだろう。今年は、ケータイと子どもたちに関するさまざまなデータが出されるはずだが、そうした結果を子どもたちにどうフィードバックしていくかを考えねばならない。(1258、08/3/15)[→３月目次]
　※参考　「ケータイと子どもたちの人権」

【児童虐待と内なる闇】vol.441《日々雑感より》
◆児童虐待が急増している。特異な親による特異な事例として片付けられないことを、この社会の多くの人々は気付いているはずだ。そのくせ、自分の内なる闇には気付こうとしていないのかもしれない。(1256、08/3/12)[→３月目次]

【イージス艦と判断停止】vol.440《日々雑感より》
◆陸軍や空軍以上に隠蔽体質だと指摘される海軍だが、イージス艦乗組員のお粗末さはあまりに度を越している。所詮は兵器産業の利益さえあがればいいという構造的な問題が根っこにある。自分の心と頭で感じ考えることをやめ、権力に従うということは、判断停止の無責任な保身に堕することであり、自由を放棄した束縛の麻薬に酔うことである。問題は、抵抗の意志を失うことで、他者の痛みに鈍感になってしまうことだ。自他の覚醒のためになすべき事を追い求めるエネルギーを守り高める営みを忘れまい。(269、08/3/11)[→３月目次]