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時の話題2008-11
LAST UPDATE 2008-12-26
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今月の目次
◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
全同教奈良大会2008(08/11/29〜30) ◇ケータイネットと人権課題(08/11/28) ◇映画「レッドクリフPartI」(08/11/23) ◇全同教奈良大会2008特別分科会(08/11/13〜30) ◇『困っている子』とどのように向きあうか(08/11/21) ◇「多文化共生」(08/11/19) ◇田母神前空幕長侵略否定論文と『沖縄ノート』2審判決(08/11/12) ◇筑紫哲也さんに合掌(08/11/7) ◇オバマ圧勝(08/11/5) ◇小室哲哉逮捕(08/11/4)

【全同教奈良大会2008】vol.501《日々雑感より》
第60回全国人権・同和教育研究大会奈良大会が始まった。教育の原点を力強く再確認させてくれた特別報告などに力をえて、午後からの分科会に分かれる。kurochanは第8分科会第2分散会に参加。50年近くも自分で自分を縛ってきたものからの解放の報告は大変熱くなった。ネット上のきわめて悪質な差別事例の数々はあまりに重かった。しかし、どちらも、現実に深く学ぶという、同和教育の原点がここにも再確認できた。夜は、250名ほどが近鉄奈良駅の百楽に集い、親睦会。kurochanにとっても、貴重なつながりが増えた宵であった。明日は、特別分科会で出番がある。プレゼンの最終改造をようやく終えて、さあ寝よう。(1431、08/11/29)
◆午前は第2分科会に参加し、奈良県外教在日外国人生徒交流会150回の歩みに、取り組みの確かさを確認する。午後は奈良文化会館に移動し、特別分科会第4講の講師を受け持つ。(1432、08/11/30)[→11月目次]


【ケータイネットと人権課題】vol.500《日々雑感より》
◆ケータイネットと子どもたちの人権に関して、随分講演をさせていただいてきたが、課題は実に多岐にわたる。メール依存の問題、有害サイトの問題、ホムペやプロフをめぐるトラブル、フィルタリングの課題、著作権の問題、モバイル産業との関係、情報モラルの教育課題、情報リテラシーの教育課題、家庭や学校でのルールつくりの課題、保護者や教員の研修、トラブル発生時の対応の課題、各種機関との連携の在り方、積極的情報発信の課題、自我の発達や心理的ダメージの課題、人権問題・社会問題との関係、などなど、それぞれがまた多岐にわたる課題をもつ。それらの理屈と事例を総論的にプレゼンするのだから、2〜3時間はかかる話なのだ。今後の取り組むの在り方としても、総論と各論をきっちり展開していけるような形やネットワークが必要と考える。(1430、08/11/28)[→11月目次]
 ※ケータイと子どもたちの人権


【映画「レッドクリフPartI」】vol.499《日々雑感より》
◆100億の予算を注ぎ込んだだけあって、迫力のシーンの数々に圧倒される。確かに面白く、PartUも楽しみなのだが、曹操の描き方が、古典に乗っ取りすぎで、歴史学における研究動向とは掛け離れている。単純化されたヒーロー物語はアカデミー賞受けはするだろうが、社会の構造的把握にはとうてい役立たないばかりか、高みにたった愚民的視線を増長させるものと考える。(1428、08/11/23)[→11月目次]
 ※クイズ第277問「曹操と差別」

全同教奈良大会2008特別分科会】vol.498《日々雑感より》
◆Googleマップとストリートビューについての数枚の複雑なプレゼンを追加。近い予定では、来週の県内某高校職員研修と、月末に奈良で開催される全同教奈良大会特別分科会で、「ケータイネットと子どもたちの人権」について講演する際に使う。(1421、08/11/13)
◆同和教育・人権教育に取り組む教員などが全国から集う大規模な研究集会が、今年は奈良で開催されるが、それもあと1週間とせまった。ここ数年は規模を縮小化がはかられているが、それでも1万人以上の人々が集まり、2日間の熱心な討議や実践交流が行われる。連休明けには、泊まり込みに入るスタッフもいるようだ。kurochanは30日の午後、奈良文化会館大ホールで、特別分科会の最終講の講師として、「ケータイ・ネットと子どもたちの人権」と題して80分のプレゼン講義をする。約1000人は 聴きに来てくださるだろうとの予想だが、これから勉強する方も、先進的な実践家の方々もいらっしゃるだろうから、理論と実践をよくよく整理して話しなければといつも以上に緊張している。(1427、08/11/22)
◆具体的な対策を丁寧に示す方がよいだろうと、プレゼンをあれこれ編集する。削りに削って、現在、実質36枚のパワーポイントのスライドだが、もう少しすっきりと整理したいと考えている。(1429、08/11/25)
◆午前は第2分科会に参加し、奈良県外教在日外国人生徒交流会150回の歩みに、取り組みの確かさを確認する。午後は奈良文化会館に移動し、特別分科会第4講の講師を受け持つ。「これでいいのか!?ケータイ・ネットと子どもたちの人権」と題し、プレゼン講義をする。80分の予定が、講師紹介を含め90分と、10分押してしまう。全国から集まる参加者がそのあと地元に戻るのだから、申し訳ない。また、内容的にも随分割愛していたのだが、時間配分が最初の段階から遅れてしまい、言葉を尽くせなかったという不燃焼感にも襲われている。お世話いただた方々、聴いてくださった方々に感謝します。(1432、08/11/30)[→11月目次]

 ※ケータイと子どもたちの人権


【『困っている子』とどのように向きあうか】vol.497《日々雑感より》
◆文科省が昨日発表した2007年度の「児童生徒の問題行動」調査で、暴力行為が前年比18%増の5万2756件、いじめは前年比19%減だが10万1127件にのぼり、「ネットいじめ」は20.8%増の5899件と発表された。様々な分析がなされているが、毎日新聞朝刊3面に掲載された大阪府寝屋川市の和光小丸山涼子校長の、「問題を起こす子は『困った子』ではなく『困っている子』だという認識」という不登校をゼロにした実績を紹介する中での言葉を、受けとめたい。この問題にどう対応するかがすでに子どもたちの行動に影響を与えるはずだ。朝日新聞朝刊社会面で掲載された、大阪府寝屋川市立友呂岐(ともろぎ)中学校辻本佳代教諭の「怒りの温度計」という感情コントロール授業の実践にも学びたい。子どもたちにどう向き合い、どういう力をつけさせるべきか、今いる現場での実践に結びつけよう。こうした調査の数値は氷山の一角であろう。潜在する課題を見据えた取り組みが求められている。反省を忘れて開き直る前空幕長、悪質な失言を繰り返す現首相が、負の教材になっていることも問題だ。時の権力をあげつらうだけではいけない。公私ともに、子どもたちに自分はどのように向きあっているのか。このことから厳しく自分自身を問い詰めることから始めたい。(1426、08/11/21)[→11月目次]
 ※ケータイと子どもたちの人権


【「多文化共生」】vol.496《日々雑感より》
在日コリアン人権協会の「liber」第148号(2008/11)で、徐正禹さんが「多文化共生」という用語批判を書いている。「格差や差別と闘う」という姿勢を否定し、文化の問題に矮小化するものだという主張である。かつて、「チャング」や「チョゴリ」の取り組みに対し、「太鼓たたいてベベ着せたら朝鮮人が就職できるのか!」と喝破した徐さんらしいが、「多文化共生教育」を標榜する在日外国人教育や運動の在り方を問うているわけだ。国籍条項や入居差別の問題などを活動課題から外しているわけではないので「文化に矮小」は当たらないと思うが、「闘う姿勢」のウスメという指摘は、重要な警告として受けとめるべきだろう。もちろん、「多文化共生」という言葉は、「多民族連帯」という意味で、共に闘う決意を示した言葉として、僕たちは使ってきたはずだと、申し添えておきたい。(1425、08/11/19)[→11月目次]

【田母神前空幕長侵略否定論文と『沖縄ノート』2審判決】vol.495《日々雑感より》
◆田母神前航空幕僚長の侵略否定論文問題は、軽率な制服組の暴論として片付けられる問題ではない。従来から危険人物視されてきた彼を重要ポストに据え、統幕学校長まで務めさせた、安倍政権以降の任命責任も重大だ。アパグループの論文審査委員長を務めた渡部昇一も、いわく付きの歴史歪曲の確信犯だ。大江健三郎『沖縄ノート』集団自決記述控訴審は、一審に続き大江さん・岩波書店側の勝訴だったが、原告は上告。戦争を美化し、戦争で儲けるための、マインドコントロールがあちらこちらに忍び寄っている。歪んだ歴史認識がもたらす苦痛と悲劇を、断固許してはならない。
(1420、08/11/12)[→11月目次]

 ※vol.443 「沖縄ノート」判決を支持する

【筑紫哲也さんに合掌】vol.494《日々雑感より》
◆大好きなジャーナリストで、柔軟で鋭い問題提起する論客でもあった筑紫哲也さんが、今日7日午後、肺ガンで亡くなった。73歳。奇しくも今日は、筑紫さんも編集委員を務める「週刊金曜日」の15周年記念号発刊日。見かけ倒しのニュースキャスターが多い中、テレビの限界があったとはいえ、極めて良質なニュース解説を送り続けられ、「軽チャー」と揶喩されながらも、幅広い視点から時代を切り取る一流の文化人でもあったと思う。合掌。(1418、08/11/7)[→11月目次]

【オバマ圧勝】vol.493《日々雑感より》
◆アメリカ大統領選でオバマ氏が選出された。黒人初の大統領である点に最も意味があるのだろう。総理候補の出自を差別的に問うたどこぞの現職総理はどう受け止めているのだろうか。(1417、08/11/5)[→11月目次]

【小室哲哉逮捕】vol.492《日々雑感より》
◆J-POPのCDコレクターとして、10年前まではかなりのオタクだったkurochanだが、当然、TMネットワークやglobeはもちろん小室ファミリーのCDは相当揃えている。オザケンや小室のパクリ疑惑は当時からあったが、音楽著作権に関して、どうやら小室は考えが甘かったのだろう。同時に、今日、ここぞと批判を展開しているマスコミや評論家が、小室の全盛期にパクリ疑惑に触れなかったのはなぜか、それも問いたい。様々な教訓が引き出せそうだが、プロデュースを受けた歌手や関係者、そして何より彼の曲に親しんできた人々に与えた失望は軽くない。また、田母神空幕長の侵略否定発言への批判、沖縄ノート判決報道を薄めてもらっては困る。(1416、08/11/4)[→11月目次]


























<アンカージャンプ用の画面余白です>