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時の話題
2004-5〜1
2004-11-22
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◇印は《日々雑感》より転載
「考えさせない政治」について考えよう!(04/5/1) ◇「自己責任」のすり替え(04/5/26〜29) ◇日朝国交交渉B(04/5/22〜25) ◇男女混合名簿(04/5/19〜21) ◇大峰山女人禁制問題(04/5/16〜6/8) ◇「北朝鮮」に関する出版社への抗議〜続報(04/5/11) ◇米兵によるイラク人捕虜虐待(04/5/8) ◇ファルージャ虐殺事件とメディア(04/5/4〜6)


【米兵によるイラク人捕虜虐待】vol.194《新掲示板レスに加筆》
◆バグダッド郊外アブグレイブ刑務所などで、米兵によるイラク人捕虜虐待・虐殺が行われていたことが映像とともに報道され、大きな衝撃を与えている。そして、この虐待・虐殺は、イラク人捕虜を眠らせず、恐怖に陥れ、自白させるための任務であったとするサブリナ=ハーマンの証言は、正直かつトカゲの尻尾になってたまるかという告発なのか、出来すぎた責任転化の虚言なのかという議論が起こりそうです。それでも、ハリウッドにまで利用された米国政府のシナリオのウソを暴露したジェシカ=リンチのように、ビン=ラディンやフセインの比ではないブッシュ&ネオコンの残忍さや欺瞞を、多くの良心的な米国人が心に焼き付ける貴重な証言になるのではないかと思っています。しかし、どちらにせよ票と金の匂いがしてしまうのも確かですね。
 一方、国民年金を食い物にした年齢別ゲリマンダーで、累積国債や介護保険のようにすべてのツケを将来に押しつけている連中が、保険料未納というまさに「泥棒の手前勝手な説教」のけじめもつけられない盗人政治家や、証言よりもむしろ「もみ消し」に熱心な公金横領警察幹部や戦争犯罪元日本兵などの無責任ぶりにも、怒りを感じます。これぞ損得絶対無責任体質の「隠れたカリキュラム」。教基法や憲法に責任転化してもらっちゃ困りますね。(RAさんへの掲示板レス04/5/8→加筆5/11)
◆イラクの捕虜虐待は組織的に行なわれたものであり、流出した写真は尋問担当者からの虐待依頼に対する業務報告として撮影されたものであろうとの見方がありますが、この見方こそ有力だと思います。そしてそうした手法は、国務省系CIAや国防省系DIAに対して最近優位に立っている9.11以後に組織された同じく国防省系の新諜報部局が主導し、米国がキューバに永久貸与させているグアンダタナモ収容所から呼ばれたミラー少佐が取り仕切り、イスラエルからもパレスティナ人弾圧の実践手口を伝授してもらうために軍顧問が呼ばれているといいます(以上、田中ニュース参照)。しかし、そんなブッシュを何が何でも支持する小泉もまた共犯者であり、小泉に長期政権を任せてしまっている日本の有権者もまた、あのイラクの虐待・虐殺の責任を感じる必要があると思っています。また、カダフィにならって若干路線変更をするのかと少しは思っていたのですが、やはりシャロンは残虐な軍人であることに変わりはなかっようですね。一時は劣勢に立ちはじめたといわれたネオコンも大統領選も睨みつつ情報戦略にますます暗躍しはじめたようですね。日本においても「救う会」の悪知恵にまんまと引っ掛かっているサイトが身近にもたくさんあって空恐ろしく思っているところです。(RAさんへの掲示板レス、04/5/13・15)[→5月目次]

【ファルージャ虐殺事件とメディア】vol.193《日々雑感新掲示板レスに加筆》
◆「復活祭の大虐殺」とは、今現在進行中の米軍によるイラクのファルージャ無差別大量虐殺のことである。第二ソンミ村虐殺事件ともジェニン虐殺の再現ともいえると思う。
 明らかに無力無抵抗の市民をもてあそぶかのように殺しまくるアメリカ海兵隊員たちの過半数は、沖縄のキャンプ=ハンセンとキャンプ=シュワブから派兵されたという。自衛隊や米海兵隊は都市型テロの訓練をしたばかりだ。「日本軍」もまた南京を忘れて、再び蛮行を重ねることがあってはならない。
 また、元米海軍特殊部隊員たちが民間企業を装い、下請け私設軍としてペンタゴンから大金を引き出しており、イラクにも大量になだれ込み始めているようだ。
 イラク人にとっては、同じ民間人でもその活動が理解され解放された日本人拘束被害者とはわけが違うのは当然だ。血税を使って憎悪を掻き立て、非道を尽くし、真実を隠蔽するものと、敢えて危険をおかしながらも、真実を伝えるために体を張り、急速に悪化した日本の汚名返上にも一役買いながらも、バッシングを受け、むしろ危険を被らせた側である国から費用請求をされている若者とでは、どちらに非があるかは明らかだとkurochanは思うのだが。(505、04/5/4に若干
加筆5/6)
◆イラクでの米軍の蛮行が暴かれ、小泉やブレア首相をはじめとする積極的な米侵略軍協力政権の責任も追求されるべきだと思っているkurochanです。
 「バグダードバーニング」は当サイトのメインメニューページで以前から紹介していますが、4月30日の「写真...」の文はまだ読んでいませんでした。仰るとおりこのバグダードバーニングは貴重なレポートですね。4月14日「メディアとファルージャ」なども、今回のイラク侵略戦争を考える際の必読テキストだと思います。
 さてファルージャについては、ようやく昨日、日々雑感505にあれこれと書いたところですが、今回の米軍によるイラク人虐待ビデオに関わったアメリカ人は、パウエル長官が言うように「一部の暴走」なのかどうかはともかく、米軍に雇われた「警備コンサルタント」のようですね。4月初めに殺害された4人のアメリカ「民間」人もそうでしたが、決して彼らは民間人ではなく、実は「元アメリカ海軍特殊部隊員」で、民間企業を装ってはいるものの、下請け私設軍としてペンタゴンから大金を引き出す軍事ビジネス集団であり、今回もイラクに大量になだれ込んだものが人手不足の米軍の補充傭兵として雇われているようです。彼らは高給で雇われたにもかかわらずジュネーブ条約も理解していないような、まさに「金のために人を殺す」荒らくれ者なのでしょう。
 しかし「戦争」そのものが犯罪であり、「突出」した「部分」だけを悪者にし処分するということは、よくある「トカゲの尻尾切り」であり、戦争責任を明らかにするときにも見逃してはならない論点だと思います。
 ファルージャ掃討作戦を担当するため、この2月に現地入りした3000人の海兵隊のうち主力1600人は沖縄から発ったのであり、今回も日米安保・ガイドラインにより「米軍支援」という「殺人幇助」がなされたのだと思います。
 軍事に関わる情報は真偽の判断が難しいのですが、それは知らされず歪められた情報操作が横行しているということでもありますね。ベトナム戦争も湾岸戦争もアフガン侵略戦争もそうであったように、今回のイラク侵略戦争も「大量破壊兵器」という「ウソ」から始まり、数々のウソや詭弁がちりばめられ、先の日本人人質事件でも、日本政府が批判をかわそうと「自己責任」やとりわけ「自作自演説」の世論誘導をするために情報操作をしていたことが指摘されています。
 根本の問題認識と、煽情的な操作情報に惑わされない批判力をしっかりと持ちたいと思います。
 情報化社会といいながら、本当に知らねばならないことが覆い隠され、力づくの富の集中のために企てられた操作情報が流されているという認識は、僕も同じくです。また世界最大・最悪のテロ集団はCIAだろうという予想もまた共有していそうですね。インターネット時代はそれを打ち壊す可能性と拡充させてしまう可能性とがともにあろうと思いますが、それは市民社会の動向と不可分であり、情報操作を打ち破る市民主体の情報発進と、その裏付けとなる市民的活動の実態の積み重ねが重要なんでしょうね。知らねばならない、知らさねばならない、知らすまいとする力と対決し、市民の連帯を築かねばならない。言うは易しで終わらせない実践を重ねていきましょうね。 (RAさんへの掲示板レス、04/5/5に若干加筆5/6)[→5月目次]

※vol.240◆辺野古とファルージャ

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