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時の話題
2004-2〜2
2004-03-09
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◇印は《日々雑感》より転載
首相の靖国参拝は憲法違反(04/2/29) ◇警察の裏金疑惑(04/2/29〜3/6) ◇網野善彦さん(04/2/28) ◇国民保護法案批判(04/2/26) ◇組織動員(04/2/25) ◇戦争の真実を伝えるジャーナリズムを守れ!(04/2/15〜24) ◇天理市立小学校障害者差別発言事件(04/2/14〜21) ◇奈良県外教第28回学習会(04/2/11) ◇高校生の活躍(04/2/5) ◆外国人犯罪統計のトリック(04/2/3〜18)


【戦争の真実を伝えるジャーナリズムを守れ!】vol.181《日々雑感新掲示板より》
◆政府・防衛庁の報道規制のため、イラクにおける米軍の暴挙が大手マスコミでは全く伝えられていない。すべてが終わってから、いつものように検証記事が企画されてそれでお仕舞いなのだろう。かつての日本の関東軍が中国などで繰り返した「剔抉[テツケツ]掃討作戦」のように、スパイ狩りの名目で手当たり次第に一般住民の家に押し入り略奪を欲しいままにしていると、多数のNGO団体から報告されている。軍隊の本質だと思うが、不都合なことは一切報道させないやり方は、まさに大本営発表だ。戦争の真実を伝えるジャーナリズムを守らなければならない。(470、04/2/15)
◆イラクでの米軍の蛮行はかなりひどいものがあるようです。特に昨年の11月に米兵の死亡者が多かったために米国内のブッシュ批判が高まったことから、何としてでもイラクを力でねじ伏せろという指示がだされたのだろうと言われていますね。その米国でもそこまでしないとう日本の防衛庁の言論統制にも、きっちり批判をしなければならないと思います。自衛隊員やその家族による批判の声も大手マスコミはロクに伝えようとしません。安い牛丼が食べられなくなってサラリーマンは辛いなんていうのなら、血税を米国の侵略戦争の尻拭い派兵に注ぎ込む事も批判しなきゃね。特盛り2〜3倍が当たり前だったkurochanも、そんな税金泥棒にこそ怒りをぶつけたいです。(eatyhiroさんへの掲示板レス、04/2/18)
◆自衛隊が滞在しているイラクのサマワも、湾岸戦争時に米空軍の地上攻撃機が使った劣化ウラン弾の影響だと思われる白血病やガンの増加が4〜5倍にも増えているようですし、昨年末には、イラク戦争で使われたとみられる劣化ウラン弾の不発弾をオランダ軍がサマワで発見しています。この日本でも在沖米軍が演習で使ったことによって、放射線被曝が引き起こされていることは、れっきとした事実ですね。劣化ウラン弾の放射線被害については、まやかしの論理が強引に展開されたりしていますが、爆発し飛散したミクロン単位の放射線微粒子が発するアルファ線が肺に入り体内被曝を引き起こすため、放射線測定器で測定されにくいし、今回自衛隊員がイラクに持参した測定器は、原子力発電所の作業用のガンマ線測定器だから、アルファ線は測定されないという指摘があります。劣化ウラン弾については某BBSでも、「安全派?」の輩が勝手なことを書き連ねていましたし、川口外相なども安全だ等と国会答弁していますが、悪質な情報操作だと思います。「処分に困る(費用がかかる)核廃棄物を、安価で安易な兵器としてリサイクルできる(売れる)」んですから、「安全だと屁理屈こねてどこか遠くで使わせてしまえ」と「死の商人」が目論んでいることは十分説得力ある構図ですからね。(なずなさんへの掲示板レス、04/2/24)[→2月目次]
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劣化ウラン研究会

【天理市立小学校障害者差別発言事件】vol.180《日々雑感新掲示板より》
◆奈良県天理市立の小学校で、養護学校に通う姉をもつ3年生の児童が、昨年5月、担任による障害者差別発言に傷つき、以後不登校に陥っていることが、毎日新聞によって明らかになった。当の担任も管理職も市教委も責任をなすりつけあっているとしか思えない。明るみに出たことでようやく担任は自宅待機処分になったようだが、「その担任が恐い」と1学期半ば以降登校できなくなったその生徒が受けた傷は深刻だ。また、「他の生徒とは良好な関係」などとされているが、問題の発言はクラス全体の生徒に対しての学習の場でなされたものであり、一時期なんとか別室登校をしたその生徒を追い詰めたり、その生徒に責任転かをしようとしたり、職員研修を欠席したり、家庭訪問もせず(この理由は担任と校長で言い分が違うが、結局家庭訪問はしていない)に「登校したら謝罪する」などと言い放つ教員の「良好な関係」とは何なのか?また管理職も適切な役割を果たしたとは思えないし、市教委の対応も後手すぎる。さらに天理市長も昨年11月、その生徒からの、会って話を聞いてほしいという投書を受け取っていたようだ。結局その生徒は未だ登校できない状態におかれている。大人たちの立場やプライドがこどもの心を踏みにじり、こどもの訴えすら受けとめていないというようなことが身近にないか、今一度振り返ってみたい。(469、04/2/14)
◆この事件を自分と切り離して批判するだけではなしに、私たちの日常の点検から始めなければと思います。また、その生徒・姉・保護者はもちろん、同級生や、差別発言のあと交流した養護学校の生徒達のショックも心配です。その生徒を孤立させないスクラム・ネットワーク作りも早急に必要ですね。(みみさんへの掲示板レス、04/2/15)
◆横浜の記事は僕も読みました。仲間外れにされていることを市長に訴えるものでしたが、ここでも40代の担任の人権感覚の欠落に子どもたちが苦しめられ、人間不信にさせられているという見過ごせない例ですね。さきの天理の小学校長は昨日自殺しました。毎日新聞が朝刊1面トップで報じなければこんなことにならなかったという批判もでてきそうですが、こういうことは大きく取り扱われるような大変なことなんだという問題意識が十分になかったことの裏返しだと思います。死者に鞭打つという意味ではなしに、この校長の命も、障害者差別発言を受けた生徒の心も含めて、命や心を支え合う人と人とのつながりあいが薄すぎたんだと思います。(ようちゃんへの掲示板レス、04/2/21)
◆天理や横浜の件にかこつけて、学校管理や教員の資質議論が起こるかもしれません。それが、子どものためなら大いに結構ですが、そうではなくて、「お上」のためであったり、生産性と忠誠心を兼ね備えた労働者養成や国家のために自他の命を粗末にすることをいとわない兵士養成のために、世論誘導や議会論戦のための材料にされるのなら、大反対です。「こころのノート」の問題点もこのへんにありますよね。地域住民や当事者による草の根のつながりあい活動は本当に大切だと思います。(なずなさんへの掲示板レス、04/2/21)[→2月目次]


【奈良県外教第28回学習会】vol.179《日々雑感より》
◆10日、県外教学習会に参加。日韓ダブルと日タイダブルの子どもたちによる作文発表・ドキュメンタリー映画「払い下げられた朝鮮人」上映・韓国民団宣伝局長で民団新聞編集担当の「哲恩(ペ・チョルン)さんの講演があった。最初に作文を読んでくれた子どもたちの立場がごく普通で当たり前のものになるように願う。また、80年前の関東大震災直後の朝鮮人・中国人大量虐殺に続いて軍の収容所から「払い下げられた」朝鮮人が各地の自警団によって殺害された史実とその供養の様子を追った映画に描かれていることが今の日本でも繰り返されるのではないかと危惧するし、続く講演で、論説文を同時校正しているかのような緻密で論理的な語り口ながら、外国人への眼差しが冷たくなっていくこの社会を在日コリアンの親として地域住民としてどうとらえ、多文化共生のためにどう取り組んでいるかを熱く繊細に伝えてくださったことに対し日本人としてどう答えていくのか迫られていると受けとめた。(467、04/2/11)[→2月目次]

【高校生の活躍】vol.178《日々雑感より》
◆先日、卒業をひかえた生徒が新聞に載った。昨年末に火が上がっていた事故車を発見して通報、車内でぐったりしていた男性を助け出したのがこのほど表彰されたのだ。よくやった!宮城の高校生もイラク派兵反対の署名活動をよくやったと思う。小泉さん、あんたそれを読みもせずに、教育の問題にすり替えてもらっちゃ困ります。高校生たちは頑張っているのだ!(465、04/2/5)[→2月目次]
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