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[No.40]「花器’蔦’」 価格 ● '06. 11. 1up
(H 27 cm x D 10 cm)
再度、長めの花器をご紹介します。
銘は「蔦」。
伝統的工芸品を鑑賞していますと、ときおりその地方独特の紋様が特徴付けられる事があります。
紋様は近くの野山に生息する動植物を主に題材として取り入れています。
しかし、器の模様に取り入れられても直ぐにそれが完成したわけではありません。何年かの歴代の踏襲を経て極限まで磨かれた紋様として定着してきました。
私たち素人が改めて器に動植物の模様を描こうとした時、それは伝統的紋様を創作した草創期と同じレベルで写生から読み取る模様から始めなくてはなりません。
私の住んでいる川口市郊外、この武蔵野台地は蔓性の植物の宝庫です。
他の植物を押しのけ、太陽の恵みを独り占めしようとシタタカニはびこるあの蔓です。
時にはどんぐりなど椎の木などにまとわりつき更にはその大木全体を覆いつくして時にはその木まで枯らしてしまうほどの傲慢さがあります。
憎たらしいと思う反面、その強烈な生命力の豊かさに憧れさえ感じられるほどであります。
私はこの蔓を器の模様の題材としてたびたび登場させています。それは、何時の日か伝統的工芸品に見られる紋様のように、私自信によって模様から「私の紋様」に
昇華してくれる事を願って追求していきます。
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[No.39]「茶碗武蔵野」 価格 ●3,000円(送料別) '06. 10. 16up
(H 6.5 cm x D 7〜8 cm)
久しぶりに茶碗をアップします。
銘は「武蔵野」としました。雑木林の木々の間にも陽射しが通る落葉のシーズンをイメージしました。
深い緑に覆われた林も落葉を向かえ木々の向こうまで見通せるようになるころは空も高く冴え渡ります。
食器の種類は茶碗、としましたが作者としては気の合った友と差し向かいで酒を注いで呑んでいただきたい。
常ずね、私は食器に限らず「器」はその時の気分で如何様にも楽しむのが本当の人間としての嗜みと心得ています。
「う〜ん、善い仕事をしていますね」でお馴染みの先生は「・・・ぜひ大切にそして楽しまれてください」と言います。
その心は、形のある物はいずれ無形と成ってしまいます。責めて今の内充分に「使って」喜び、人生を豊にお過ごしください。と言うことだと思います。
私は茶道をしません。しかし、朝食で飯を盛るどんぶりの変わりに高名な作家さんの作による抹茶茶碗を毎日使っています。
卵かけご飯良し、納豆ご飯良し、勿論たまにサラサラと茶漬けもピッタリです。
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[No.38]「長花器」 価格 ● 3,000円(送料別) '06. 10. 1up
(H 33 cm x D 11 cm)漏水処置済み
自作窯,
二回目焼成の作品からです。
既に我が家の付近、武南丘陵地帯はススキが真盛りとなりました。
この花器はそんなススキや菖蒲、あやめなど生けるため用の長めの花器です。
残念ながら少々漏水します。
用途が食器の場合は品物としての価値は無くなります。しかし、壷や花器としての用途であれば処置により用途は求められます。
今回の作品は、釉薬が施してありますのであちらこちらから漏水すると言うことはありません。
先にご紹介した壁掛け花器などのように釉薬を使わずに素朴さを優先し求めた時には
全体から水がじわじわと染み出すと言うこともあります。
その場合には、最後の仕上げとしてパラフィンやシリコンオイルを内面塗布します。今回は強力パテで処置しました。
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[No.37]「張り合わせ花器」 価格 ● 5,000円(送料別) '06. 9. 16p
(H 25 cm x D 13 cm)
自作窯,
同じく二回目焼成の作品です。
この手の作品は4点窯に入れましたが、完全無傷はこれ一点のみです。
残る3点の内2点は完璧に使用不可、と言う事でこの世から抹殺されました。中々厳しい生存競争です。
下絵も私としては結構珍しく密(緻密には程遠い)にかきこんでいます。
しかし、少しネタバラシをしますと、青の発色は予想通り。織部のグリーンを狙ったものがこげ茶に出てしまいました。
鉱物が高温の火炎のなかで酸素が十分に補給されていたかどうかの判断にもなるのは、この銅の発色を見ることによって
容易に推察することが出来ます。従って、今回の窯の中の雰囲気は酸素不足であったことが判ります。
窯の中の火炎の通り道が把握できこの酸素が十分に供給される付近には「酸化炎」による発色を求めることが出来ますし、又
別の色材で「還元炎」を求めた時は今回と同様な火祭りでよかったのかと察することが出来ます。
いずれにしても失敗は成功の基です。こういうことがあるからこそ「ヨシ!、次回は・・」と希望が湧いてきます。
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[No.36]「取っ手付花器」 価格 ●(送料別) '06. 9. 1up
(H 25 cm x D 10 cm)
自作窯,
二回目焼成の作品です。
未だ窯の中を火炎がどのように廻って火力の強弱になるのか捕まえていません。
大きな作品の中には明らかに火力の歪みをまともに受けて、みるも無残・・と言う物もありました。
今回の挑戦は釉薬に厚みを持たせ、失透性(乳濁)を与えようと言う試みです。長石とカオリンのバランスをけい石と石灰
を使ってそれぞれの特徴を半殺しにして・・・
器の表面はある程度熔けてもらいますが、あまり熔けすぎると垂流れてしまわないように。調整剤を施す、と言った按配です。
病気を治すための薬ですが、それを飲むと消化器官を傷めやすいのでその保護の為の薬も飲まなくてはいけない。時にはそれ以外の
副作用の為・・・と言って何種類もの薬を飲まされることになります。
大変似ていますが、その微妙なポイントは自分で把握しなくてはなりません。「そこが難しく、困難。→そこが面白く止められない。」
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[No.35]「七五三掛ぐい呑みペアー」 価格 ● 3,000円(送料別) '06. 8. 1up
お酒を一緒に飲んでいて、話がややこしくなった時「切り替えの下手な人」も少なからず居ります。
大変困ったことではありますが、人それぞれの性格ですからいたし方の無いことです。
つまり、「おおざっぱ」が嫌いなわけでしょう。相手をする私が頭脳明晰でものわかりが善ければことは円く収まるのに。
先日、見るとはナシに点灯中のテレビを見ていると面白いことを言っていました。じゃんけんをするその時の精神状態
により、出す確率が偏るとか・・。「怒っている時はグー、嬉しい時はパー、迷っている時はチョキ。」だそうです。
試しに若手タレントにドッキリ仕掛けで試したところ、チョキは不明でしたが他は「ッマ!、その通りだ」
ドッキリ仕掛けされたタレントの性格にも寄ると思いますが多分暗示に掛かりやすく一途な所もあるような気がしました。
「おおざっぱ」が嫌いで「一途な所」にこだわり過ぎる方、そんな性格の方にはこんな「グイ呑み」はいかがでしょうか。
一見、規則正しく安心してみている内に「おおざっぱ」の世界に身をゆだねている自分に気が付くでしょう。
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[No.34]「ぐい呑み三揃え」 価格 ●3,000円(送料別) '06. 7. 16up
最近嬉しいことに若い女性の間でも「日本酒が好き!」と言う人が多いんです。
別に私が喜んでもしょうがないことですが、日本酒の奥深さを楽しめる人が多いことは結構なことと思います。
ただ残念なことに未だ女性が縄暖簾をくぐって・・と言う環境ではないような気がいたします。
先日お蕎麦屋さんで見た光景ですが若い女性三人が天ザルを肴にお酒を楽しんでいるようでした。
蕎麦屋のご主人も気の利いた方でしょう、数点のぐい呑み盃をお盆に載せてきて「どれが好い?」と選ばせていました。
今風の女性です。「わー、これ可愛い〜」とか「どう?、親爺っぽくてイケルでしょ?」と
こうして、お酒と食器の文化がもっと多くの若い女性にも浸透することを期待して「かしまし娘三人用」を作ってみました。
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[No.33]竹林ぐい呑みペアー 価格 ● '06. 6. 16up
前回に引き続き酒器、ぐい呑みです。
初窯作品で前回とおなじシリーズです。
私の絵付けは、すべて手書きです。絵型も決まってはいませんので二度と同じ絵を描くかは定かでありません。
しかし、ぐい呑みは一人で呑むより親しい友と呑む方がずーと楽しく美味しくいただけます。
出来るだけペアーで作ることを心がけたいと思っています。
初回品は翌日、即売約済みとなってしまいましたがご希望の方は「・・欲しい・・」と思ったときは
早めにご連絡ください。
ついでに申し添えますが、「・・・と同じものを造ってくれ!」と言う方もいらっしゃいますが、注文には一切
応じることは出来ませんので悪しからず。
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[No.32]初窯ぐい呑みペアー 価格 ● '06. 6. 1up
住まいを変えるということは大変なことでした。同じように、今まで慣れ親しんできた陶芸窯は老朽化ということもあって
やはり移転せずには居られませんでした。
新しく窯を築いたのまではナントカ、その先々でつまずきもありました。しかし、今回の燃焼で次回からの方向性がスッカーっと
開けたことは本当に喜ばしい限りです。
今回、初窯での作品ですが本来の目的は作品を焼き上げるではなく「窯を焼き上げる」ことに大きな目標がありました。
築窯の経過報告でもお伝えしたように、断熱レンガのつなぎ目はメジといいますがこのメジはセメントのような硬化接着効果は
ありません。加熱して、程よく熱せられた暁には熔けたガラス質が煉瓦同士をつなぎとめる働きを改めて発揮します。
そんな中に投入された陶片、これからしばらくご紹介させていただきます。
今回、私の作陶の原点?、酒器、グイ呑みで先ずは初窯のご挨拶です。
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[No.31]瀬戸物茶碗 価格 ●3,000 円(送料別) '06. 4. 16up
丈夫で故障もなく結構粗雑に扱って自転車代わりのバイク、ヨーロッパでは「ホンダ」と言うみたいです。
私の「育ち」・・環境では日常の食器は瀬戸の物、「セトモノ」で通します。ですから志野茶碗に漬物を盛っても
「野沢菜、セトモノに大盛りだよー」といいます。つまり日常に重宝して使って、丈夫で安い。
そう言う食器はすべて「瀬戸物」です。
妻と時々買い物に出かけます。スーパーであったりディスカウントショップであったり、ホームセンターなど。時々眼にする
「陶器市」は困ったものです。
「オレにはこんないいものこの値段では絶対にデ・キ・ネ・−」と叫びます。
ところでここの茶碗もあえてセトモノ茶碗・・としてみました。ただし、同じものは二度と出来ませんし作る気もありません。
ただ、「アノ、幸三郎が作ったんだってネー」と、面白半分に欲しかったらモッテッテクレー。
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