Vol.001
「画家への道」チョットたいそうなタイトルのお部屋へようこそ。
そんな夢の楽園がこの世の中にある訳がありません。でも、青春・・って奴は
「楽園があって欲しい。そして一途に信じて進む」そんな青春が私にはありました。
若者でにぎわう海水浴場のズーッと先。人がまばらな松林の中に写生を楽しんでいる人。
そんな人を見かけたら”画家の幸三郎”です。(ご希望の方にはお譲り致します)



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このページはNo.261〜266 を掲載しています。なお、以前の作品検索はこちらからどうぞ

No.266「ゲストリング・スキー場」'24. 4. 1 up 額装価格 20、000 円

           ( 19.0 x 24.0 cm) クレヨン

この作品は昨年コロナ禍の空けた2023年、3年ぶりに海外へのスキー遠征はオーストリアで開催された世界マスターズ大会でした。


その間に世界の政治情勢もかなり悪化していました。ロシアのウクライナへの軍事進行などを取り巻く状況は飛行ルートにも影響を及ぼしました。

日本からヨーロッパへの飛行最短ルートはロシア上空を通過するルートでしたがこれも変更を余儀なくされてしまいトルコ経由という長距離移動となりました。


ここオーストリアのゲストリング・スキー場では滞在した宿はスキー場の真ん前という好条件でした。朝起きると部屋のベランダから真正面に大会のアップバーンが見え気持ちが高ぶります。

先ず先ずの天候に恵まれて久しぶりに海外遠征を楽しめたことはよかった。

大会が終わったあとも少し余裕をもってウィーンの市内を巡ったり郊外のワイナリーを訪れたりと久しぶりのオーストリアでした。





次回の更新は  5月 1日となります


No.265「春爛漫」'24. 3. 1 up 額装価格 50、000 円

           ( 48.5 x 57.5 cm) クレヨン

わたしの場合・・雪不足に悩まされたこの冬でした。そして街には邪魔な雪が降ってみんなを慌てさせました。

心機一転、こんな時には花屋さんにでも行って花瓶に春の花をいっぱい盛って絵でも描いてみようと思いました。

そう言えばよくこの頃はいったん、スキーも飽きてきて房総方面に逃避行することが度々ありました。しかし今年はまだ滑り飽きていません。


春の花と言えばスイートピー、キンセンカ、菜の花・・・などでしょうか。

花瓶はこれまた私の自作になる「陶芸のこと(No.82 手鉢)」でご紹介したものを使いました。

暫くの間部屋のなか中花の香りいっぱいで過ごしたのは言うまでもありません。





次回の更新は  4月 1日となります


No.264「モンブラン」'24. 2. 1 up 額装価格 50、000 円

           ( 51.5 x 35.7 cm) クレヨン

コロナ禍の前・・。2019年、母が亡くなって葬儀の日、親不孝の私はフランスのメジェーブで世界マスターズのスキー大会に出ていました。

こんなことって…あるんですね。日ごろ母を訪ねる度に母と話していました、既に5年も前から世界マスターズに挑戦していたので「オレがヨーロッパに言っている時にもしものことがあってもお別れを言えないかもしれんよ」・・・。3/3日、全日本マスターズ3位入賞。3/4日、母亡くなり対面。3/6日、羽田発・・フランスへ。

兄たちの計らいで「お前はおふくろを生前、よく見舞ったりして頑張ってくれた。だからここはオレたちが式は滞りなくやっておくから行ってこい!」


それまで順調にメダリストに近づいてきていましたがこの大会では入賞には程遠い結果しか出せませんでした。悶々としながらも試合の無い日には近くのスケッチなどしていましたが晴れたこの日はバスでoffice de Tourisme まで出かけることにしました。

ヨーロッパの郊外にある交差点は概ねロータリーになっていることが多いのです。スイスのジュネーブから70q近くのバス旅行でまもなくメジェーブというところでロータリーを廻っていると目の前にモンブラン!

目印は観光案内所のそばのロータリー。メジェーブのバス発着場から5kmほど下った村はもう春間近、神々しいばかりのモンブランに出会いました。


次回の更新は  3月 1日となります


No.263「 Mastumoto Castle 」'24. 1. 1 up 価格 30、000 円

           ( 51.5 x 35.7 cm ) クレヨン
新年明けましておでとうございます
    本年もよろしくお願いいたします



本年もこの「画家への道」宜しく御ひいきしていただけるよう各種方面にチャレンジする所存です。



スキー仲間との打ち合わせのため松本に来ました。駅の東口から歩けば15分ほどの所に国宝・松本城があります。

市内循環バスが運よく発車ということで飛び乗りました。・・・と乗客は私と同年代くらいの外国旅行者男女3名のグループ、早速話しかけられました。


キャッスル・・がどうのこうの・・?。オレたちのバスはキャッスル・マツモト行きだぜ!・・・解ったかどうか大きなゼスチャーで安心したらしく皆笑顔で挨拶していった。

松本と言えば私の育った諏訪の隣町ほどに親しみのあるお城ですがひと言外人と会話しただけで国際人になったような気持ちで改めてこの松本城をスケッチしてみた。

コロナ禍以降、日本の田舎まで外国観光客であふれています。積極的に国際交流もしていきましょう。

次回の更新は  2月 1日となります


No.262「さいたま新都心」'23. 12. 1 up 額装価格 20、000 円

           ( 19.0 x 24.0 cm) クレヨン

さいたま新都心・・・・いつの間にかそんな名前の駅も出来て京浜東北線の電車から見える車窓の風景も一変してしまいました。

そもそも21世紀を迎えたころつまり2000年になって東京タワーの電波が周辺の高層ビルの影響で届かない地域も出始めたり発するVHF方式電波もより効率の高い地上波電波の見込みなどから新たな高層電波塔を作ろうという機運が高まりました。

そんな時、名乗りを上げたのはこの埼玉県の大宮電車基地の広大な土地活用が浮上してきたころではなかったでしょうか。しかし電波塔は現在のスカイツリーのある都内に決まり2008年にはその着工が始まりました。

80年生きている人間にとってはそんな変遷もパノラマの景色のように手に取ってみる感覚になるのです。


とは言え私の住む埼玉県はまだ多くの自然の残る田園地帯に囲まれてそこに住む人間から見るとどこか遠くの世界がありそうな見え方がしてしまいます。

都心はもはや人間の手による開発も極限的になってしまいましたがこの「さいたま新都心」が理想的な都心にとって代われる要素はまだたくさんありそうです。


次回の更新は  1月 1日となります


No.261「造船の街」'23. 11. 1 up 額装価格 30、000 円

           ( 51.5 x 35.7 cm) クレヨン

広島から呉線に乗り換えて5つほど坂駅を過ぎると都会的風景がガラリと一変します。電車は穏やかな瀬戸内の海と島々を車窓に急に速度を落としたかのように進みます。

車窓から見える民家やのんびりしたリゾート施設を進むとこの先に本当に巨大軍艦を作った町が果たしてあるのだろうかと・・少し不安に駆られました。

やがて進行方向に岬が見えてきて吉浦駅を過ぎ電車はその小高い岬を回り込んだとき眼下に異様な街・・と感じられる造船都市が広がっていたのです。

異様と感じたのは小さな湾に大波が打ち寄せて入り組んだ湾の奥、山の隅々まで水が浸かるかのように住宅が山のふもとまで立ち並んでいるのです。


戦時下の人口は25万人、今でこそ20万人と減少はしていますが多くの造船従業者がその技術力を誇って住まわれたことに驚くばかりです。

取り囲む山の峰からは秋の気配が次第におりてきました。


次回の更新は 12月 1日となります


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