Vol.001
このページはNo.171〜180 を掲載しています
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平 成 2 9 年 ( 2 0 1 7 )
新年明けましてお
めでとうござい
ます
本年もよろしくお願
いいたします
*
〜〜
もう一昨年の晩秋のことですが西伊豆に写生旅行で訪れました。約一週間、車で寝泊まりしながらでした。
比較的天気も安定する時期と思っていましたが意外と風が強かったり、時には夜半に土砂降りの雨が降ったりしました。
友人から教わっていた黄金岬がお勧めです、に従ってちょっとした公園ですが夜も静かで心地よく滞在しました。
もちろん地魚のお刺身盛り合わせは船溜まりの小料理屋さんにお願いしておいて宿泊地にお持ち帰り・・
子供のころは好き好んで富士山の絵を描きました。だって、こんなに楽にかける風景って無いもの。
分別が付く大人になってからはこんな難しいものは描くもんじゃない・・って悟りました。
また幼児性が戻ったんでしょうかこのところ私の富士山の絵、よく見かけるよね。
No.180
「西伊豆風景」 '17. 1. 1 up 価格 100,000 円 (額縁付き送料込み)
(46 x 53 cm)油彩
次回の更新は 2月 1日です
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No.179
「国葬の王宮」 '16. 12. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(24 x 33 cm)色鉛筆
例年11月ともなればタイ国の季節は乾季に入ると言われています。スキーシーズン中にこちらに来られれば理想的でしょう。
私のスケジュールからいってこの11月がこちらを訪問できるギリギリの予定と思っていました。相変わらずの暑さと聞いていました。
HISの航空券を予約して数日後、タイのプミポン国王の崩御が伝えられました。絶対的に国民から敬愛されていた国王の死、国情はいかばかなものでしょう。
すでに一か月経ったとはいえバンコクの市内は未だに喪に服した国民の悲しみをそこここに感じることができました。電車のモニターでは終日健在だったころの国王の映像が映し続けられています。
王宮付近に近づくためには航空機搭乗並みの軍隊による厳重な荷物検査がありました。絵の道具を広げて見て信じられない・・と言う顔つきもされました。
連日、タイの各地から弔問のため上京する国民のために軍隊は食事を振舞い、水飲みを確保し対応していました。わたしもこの給水だけはお世話になりました。
タイ滞在中唯一、この日の午後2時ころ強烈なスコールに見舞われました。弔問者らは軍のテントに避難し満員状態、更に写生中の私にもテントに入れ・・と大声を上げています。
私は自分の傘に身を置いてジッとして待つから・・と告げました。約三十分ほど後、雨はやみまた元の弔問の列が何事もなかったように続きます。
次回の更新は 1月 1日となります
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No.178
「雲間の妙高」 '16. 11. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(38 x 45 cm)クレヨン
松本から篠ノ井線で姥捨てを経て長野へ、そこから「北しなの線」をキハ系二両編成のデイーゼルカーは坂を登り続けます。いつしか最大の喘ぎに一息つくと妙高高原駅、曇っていなければ左車窓には妙高山が見えるはずです。
ここからの路線名は「妙高はね馬ライン」、以前のローカル線は細切れにされて経営母体が様々となりその名もめまぐるしく変わります。列車は下り勾配を快適に走り今日の宿はもう少し先の新井駅、ビジネスホテル・ルートイン新井です。
6月初め関東地方では梅雨の走り模様もあります。ここまでくればまだ五月晴れの残る時期かと期待しての新潟入りでしたが少し当て外れの曇り空でした。
平日の田舎道はガラガラに空いていて快適にレンタカーの軽ワゴン車を走らせます。真っ直ぐな県道292号の坂を昇り国道18号と交差するところを右に曲がって関越道高架下を抜けて山道に入ります。
視界が開けるとここは・・、場違いなところに出てしまったかな。大きな駐車場の先には大観覧車があって看板には「妙高サンシャインランド」と記してあります。
少し先の左には灌漑用貯水池があってその先はゴルフ場のようです。暫く妙高山の方向を見ながら休憩していると急に雲が飛び山が叫ぶのです!。
あわてて車からスケッチブックを取り出して夢中でこの迫力ある景色を描きました。
いつしか、ポツポツと小雨がきましたがそれと同時に幕は劇場の終演を告げるようにように降ろされて山はまた雲の中に消えていきました。
次回の更新は 12月 1日となります
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No.177
「小諸高原美術館」 '16. 10. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(38 x 45 cm)クレヨン
今年の夏の入口・・、つまり梅雨明けが中々スッキリしませんでした。何時までもグズグズと不順な天気が続いて明日から8月・・という段になって初めて真夏が訪れたのです。
私はもう一週間も前から諸々の計画を避けて夏休みの準備をしていたわけです。天気予報が「明日から・・」と言うときにはもう脱兎のごとく首都圏を抜けだしました。
その晩は軽井沢に泊まりましたが夜半まで雨が後を追っかけてきていました。しかし、翌日目覚めるとお待ちかねの夏の空でした。
私の車での旅は多少の距離があっても走るのは一般道、別に急ぐ旅でもありません。第一、ドブネズミでもあるまいに高速道路の単調な運転にはうんざりです。
その点一般道はそれなりの注意力も必要ですが何といっても一番の魅力はその土地土地の季節の風景の移り変わりが身近に楽しめる点です。
軽井沢を過ぎて浅間サンラインという農道です、冬にはスキー場に通うためまあそれなりに移動するという仕事で走り慣れた道です。
そのたび目に飛び込んでくる風景ですが「ひょっとして・・あの段々の棚田から見るとどうなんだろう・・」。
矢張り想像したようにそこには心和ます小諸の小高い丘に爽やかな夏の風を受けて建つ高原美術館が見渡せるのです。
今日はここで写生をすることにして目的地到着は明日に延期しよう・・・。こんな塩梅で私の夏休みは幕開けしたのでした。
次回の更新は 11月 1日となります
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No.176
「霧ケ峰から木曽駒を望む」 '16. 9. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(38 x 45 cm)クレヨン
8月の東京では殊更に暑い猛暑日が続きます。私は暑さに対して弱い訳ではありません、しかしあの纏わりつくような湿気には弱いです!。
そんな理由から大して用もないのに何もそんな不愉快な思いをして街にいることはないと、決め込んで標高の高い所で過ごそうと毎年移動します。
こうして何年もその手で過ごすと観光人気スポットは誰もが思いつくので結構混み合って快適ではない。多少不便なところの方が落ち着いて過ごすことができます。
そんな理由から今年に白羽の矢を立てたのが信州、霧ケ峰高原でした。高原観光道路のビーナスラインは蓼科、白樺湖、霧ケ峰、美ヶ原を結ぶことで比較的人気は高いのですが宿泊滞在するにはどこよりも落ち着いています。
毎朝、きちんと6時に起床し、ラジオ体操、そして午前中の比較的涼しい時間帯に自転車など体のためになることをシッカリやっておきます。
その後は高原散歩したり読書したりこうして写生を楽しんだりと充実した日を過ごすことができました。
ビーナスラインにはビューポイントごとに駐車広場があってここは霧ケ峰と車山の中間点、真正面には木曽駒ケ岳の山塊、右には御嶽山・・今日は雲がかかっていました。
霧ケ峰高原は地形的にも真夏には恒常的に霧の発生も多く、秋にならないと中々これほど晴れ渡るのも珍しい日でした。
それにしても間近に険しい峰々を眺めながらのどかな高原の草地との対比もまた格別なものでした。
次回の更新は 10月 1日となります
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No.175
「沖縄・守禮門」 '16. 8. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(38 x 45 cm)クレヨン
先月に引き続いての沖縄の絵は守禮門です。実は先日糸満市の海水浴場で落雷が発生して怪我をされた方が出ました。
梅雨の開けた6月20日頃の沖縄ではまだ雷雲の発生はありませんでしたがこれは海洋性の島、独特の気象現象であると言います。
つまり温められた海水の蒸気は島の斜面を上昇してその上空に厚い雲を作り雷雲となるらしいです。午前中は晴れてかなりの暑さになり午後からは雲が出て時には雷雨となる。
そんなことを予備知識として早朝から写生地を探し絵を描き始めます。ここは那覇から至近の最重要観光地です。銀座の歩行者天国で絵を描く覚悟で無いと絵にはなりません。
首里城は宿泊するホテルのある県庁那覇から東に15kmほどのところにあるなだらかな山頂に城郭を巡らせていました。
その城郭の見晴らし台(見張り台)からは遙かに那覇の街の向こうに海が臨めるロケーションと言ったところです。先ほどの気象現象から言いますと常に心地よい上昇気流が涼味を誘います。
城郭の石積みには要所要所に堅固な城門がありその正面に向かう歓会門に通じる場所、つまり本土では寺院の鳥居・・と言ったたたずまいなのがこの守禮門です。
恐らくこの首里城は勿論政治を司る所でありそして神事としての神聖な聖地として崇められた祭祀空間でもあったわけです。
そんなことを想い巡らせながらこの守禮門の絵を描くことに憧れていた欲望を存分に満たすことができました。
次回の更新は 9月 1日となります
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No.174
「沖縄(知念)の海」 '16. 7. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(38 x 45 cm)クレヨン
毎年の平均的な天気予報によると沖縄地方の梅雨明けは6月20日頃の模様です。
そんなニュースを聞いたのは「北海道には梅雨がない」と言う言葉に誘われて昨年、最北端の宗谷岬やノシャップ岬の写生に訪れていたときでした。
冷たい霧雨に震えて絵を描きながら「来年はなんとしても暖かな沖縄に行って絵を描きたい」と強く念じたものでした。
5月も連休に突入し行楽地が賑わっているころ私は沖縄方面の資料を探していました。その中に「ANA往復航空券・ホテル・レンタカー付・・5万・・円」格安料金が目に飛び込んできたのです。
わき目も振らずに申し込みをしました。ツアーなのに毎日の日程や工程は個人で自由にお過ごしください、レンタカーもご自分で手続きしてください、食事もご自分で・・、航空チケットは便も座席指定もご自分で・・。こんなツアーがあるんだ!
そして遂に関東地方も梅雨入りし、連日各地は雨マークがつながる時期になりました。その表の一番下には沖縄地方に何と晴れマークが続くようになり気象庁は沖縄方面の梅雨明け宣言をしたのでした。
6月20日、梅雨明けした那覇空港に降り立つと気温は猛暑34℃、しかも私の滞在した5日間は連日この素晴らしい天気続きに恵まれたのでした。
初めて見た沖縄の海です。わたしは絵を描くとき何時も結構難しいことを頭の中で考えながら構図を決めて描き始めます。しかし、どうしたことでしょう。何にも考えない・・気が付いたら絵を描いていた・・そんなあるがままの沖縄の海でした。
チョット残念だったのは不謹慎かもしれませんが米軍関係者の不祥事で街から彼らの姿が消えていたこと。私の滞在した沖縄は基地の存在は感じるものの穏やかで静かな本島でした。
次回の更新は 8月 1日となります
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No.173
「プラハの路地裏」 '16. 6. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(24 x 20 cm)クレヨン
チェコの首都プラハ、プラハ城の膝下にLESSER TOWN という下町にホテル街があります。その路地裏の風景を描きました。
そもそも私たちの宿泊するホテルはというとプラハの郊外にあるニュータウンの更にハズレに位置します。
ハズレといっても市内を走る市電とGPS頼りの移動ではそれほどの苦労もありません、30分もあれば到着します。
レッサータウンは見上げればプラハ城。そして石畳の道を5分も下るとブルタバ川にかかるプラハ一番の観光架橋「カルルーフ橋」。徒歩で渡りきるとオールドタウン、という観光には最適地となります。
そのためかこんな細い道の路地裏にも関わらずホテルに到着したお客さんの送迎タクシーが引きも切らずに行き交います。その度、わたしは道路の真ん中から歩道に避けながら写生をするという苦難を強いられる始末です。
プラハの春はまだ3月、冬の終わりとは言え日陰は寒く、日向は暖かく心地よい、日本で言う避寒保養地のような環境だと感じました。
風向きによってはブルタバ川の川辺周辺の屋台から香ばしい匂いも漂ってきます。
ひと時、写生を楽しんだあとはその匂いに誘われて屋台でビールと焼きソーセージで少し遅い昼飯になりました。
次回の更新は 7月 1日となります
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No.172
「パウル・カステドラル教会」 '16. 5. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(24 x 20 cm)クレヨン
世界マスターズ・スキー選手権大会の今年はチェコで開催されました。私たちにはあまり馴染みのない国ですが「プラハの春・・」とか「チェコスロバキア」とか断片的に聞いたことはありました。
ヨーロッパの東、ソ連の崩壊後に共和国として独立しそしてスロバキアとも別れてプラハという美しい都市が首都となっています。
プラハの街の真ん中をブルタバ河という大きな流れがあり、川を挟んで多くの丘陵地帯が街の姿をを形成しています。プラハ城をはじめとし多くの美しい城塞と教会を有しています。
街の中は市電が縦横に走り抜けて大変便利でした。一日乗り放題の電車切符を持ってiPad のGPSを駆使してスキーの後のプラハを満喫してきました。
私はカステドラル教会の絵を対岸から描きたいと思い日本にはあまり例の無い列車の鉄橋の側歩道を歩いて渡りました。列車の通る間中その振動と迫力にはとても驚きました。
ここ私が写生をする付近には観光客は少なく地元の家族連れなどが散策や釣りを楽しんでいたりするのどかな場所でした。
川にはたくさんの白鳥がいて観光船も走る中、大きな作業船がのんびり工作船を牽引して下っていきました。よく見ると12〜3歳の子供が操船し、父親は甲板でタバコを吸ってこちらに手を振ってるのには驚くよりも微笑ましささえ感じました。
まだ付近は冬から目覚めたばかり、木の芽もまだつぼみでしたが暖かな春、まさしくこれがプラハの春・・かぁ。
次回の更新は 6月 1日となります
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No.171
「ペシ岬」 '16. 4. 1 up 価格 10.000 円 (額縁付き送料込み)
(22 x 16 cm)クレヨン
北海道最北端、ノシャップ岬の西海岸から利尻島はすぐ目と鼻の先に見ることができます。
20万年〜4万年前までの永い噴火活動を経て今のような美しい姿になったことから利尻富士と呼ばれ多くの人に親しまれている。
そして稚内の港から連絡線に乗ると時間にして約1時間半でその島の港に到着します。港の入り口にはペシ岬という妙な形の岬山が出迎えてくれます。
どうしてこんなところに・・と思いますが火山活動によって形作られた溶岩ドームであると言われています。
島の周囲はほとんど砂浜がなく直径5〜60cmほどの岩が累々として打ち寄せる波をくだいていました。
標高は93m、急峻な歩道を上り詰めると見晴らしの効く頂上まで20分ほどで登りきることができます。灯台が設置されて以来、地元では灯台岬とも呼ばれています。
島の周囲からは質の良い昆布が採れることから地名を取って利尻こんぶ・・として珍重されてきました。
わたしも波打ち際に行っておこぼれを頂こうとちぎれて岸の岩間に打ち寄せる昆布を命懸け?で1mx3本ほど拾ってきました。
帰りの船の甲板で寒風に曝すこと1時間半ですっかり生乾きになり持ち帰ることができました。
次回の更新は 5月 1日となります
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