Vol.001

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「画家への道」ページにジャンプこのページはNo.151〜160 を掲載しています

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No.160  「イタリア・フィレンツェ1」  '15. 5. 1 up 価格   10.000 円 (額縁付き送料込み)

           (16 x 22 cm)ネオカラー
世界マスターズスキー選手権大会はイタリアのアベトーネスキー場で行われました。

イタリア中北部おおよそ、斜塔で有名なピサとフィレンツェを直線で結んでそこを底辺とする正三角形の頂点付近が大会の行われたスキー場でした。

今までにイタリアの地を訪れる機会のなかった私はせっかくなのでその大会前後にはゆっくりと自由行動の日を設定していました。

特にフィレンツェには3泊、丸二日間の徒歩による市内散策の計画を設定し、ことのほか楽しみにしていました。


大会の合間にはピサや城塞都市として有名なルッカの街へも仲間のレンタカーで移動しました。そしてどこに行ってもあちこちの山には採石場がありその石を使って街が造られているのです。

フィレンツェの街も石で造られています。そして細く狭い石道が大きなアパートをぐるりと囲んで人々は大きな「回」の字型の中庭を眺めて暮らしているのです。

ですから一歩道を間違えると100mか200m先まで行かないと曲がり角までたどり着けません。

こんな知らない街の中を一人歩きするのに大変重宝したのが「i pad」の地図検索でした。現在どこにいるのかこの道を真っ直ぐ行けば目的地なのか・・瞬時にしてわかるのです。

フィレンツェの中心をアルノ川が流れ地図の右下にアッレ・グラツィエ橋、そのしっかりした石の欄干にスケッチブックを広げて対岸のミケランジェロ広場の丘を眺めました。

橋を行き交う人は皆立ち止まって話しかけていきます。中には日本人と分かって日本語で話しかけて来る人も・・もう昼過ぎなのに「オハヨウ・・ゴ・ザイマス・・」

そんな時は笑顔で「チャオ!」、すると色鉛筆あげるから使ってみろ・・って、明るくって人懐っこい人が多いですね。

次回の更新は 6月 1日となります


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No.159  「雫石の岩手山」  '15. 4. 6 up 価格   20.000 円 (額縁付き送料込み)

           (38 x 45 cm)クレヨン
宮沢賢治の小説に描かれる土地、イーハートーブを歩き回りました。自家用車で走るのではなく歩いてそこを探しました。

イーハートーブ・・・はそこここに見つかりました。いーはぁーとーぶ・・・いわて・・。人間の技術の粋を凝らして作った東北自動車道も秋田新幹線もこの広大な岩手では蟻の住処ほどのものです。

広大な牧場の向こう、柵の上を走り回っている働き蟻に見えるのは東北自動車道。そして大きく首を垂れる稲穂のすきまをその新幹線がのどかに走っているのです。


実は負け惜しみで言うわけではありませんが・・、盛岡駅前レンタカーは予約してありました。駅を降りて横断歩道を渡りながら「シマッタ!、運転免許証を家に置き忘れてきた」。

その足で、キャンセルを伝えて再び駅前に到着しました。駅前のバスは私の住む川口駅前と全く同じデザインを施したバスが各方面に向け走っているのです。

駅前案内所で雫石方面行のバスを教えてもらって乗り込みました。瞬く間に市街地を抜けバスはひたすら広大な大地の道を相当なスピードで走ります。

しかもそのバスはキシミ音が酷く、まさか胴体が前後ろに分解するんではないだろうかと心配させるほどの代物なのでした。

そして小高い丘を目指して昇り始めました。そうか・・、いよいよ到着か?と思ったらどこかの福祉施設に到着。乗客の乗り降りはありませんでした。

再び登って来た道を下って、多分国道に戻ったのでしょう。田圃道の先、小さな商店街を曲がるとモダンな雫石駅舎のある広場に到着しました。

盛岡駅前バスターミナルの案内係のおばさんにあらかじめ聞いておいた岩手山の良く見える場所に向かいます。「駅から踏切を渡って少し田圃道を雫石川まで行って振り向くと岩手山がよく見えるよ」

「そんな・・川なんていくら歩いてもなさそうだよ・・・」いや、ありました。おばさん・・だいぶ先の方って言ってくれればいいのに・・

次回の更新は 5月 1日となります


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No.158  「外房・和田浦漁港」  '15. 3. 1 up 価格   20.000 円 (額縁付き送料込み)

           (38 x 45 cm)クレヨン
スキーシーズンまっただ中で豪雪のためスキーをすることもままならなかった・・しかも2日間もって、初めての経験です。

真っ黒く厚い雪雲に覆われた雪国から我が家を目指して車を運転していると前方の空が次第に明るくなってきて、そのうちにお日様まで顔を出します。

そして遂に関東平野に入りますといわゆる冬晴れ・・、風は強いものの強烈なお日様に照らされて萎えた心も晴々としてきます。

家についてホッとしましたが、天気予報の明日は風も収まって気温も上がるでしょう・・と言う言葉にすぐさま反応しました。

私がまだ若いころ・・青年期にこの時期、心をいやしに訪れた地、「そうだ!、房総に行こう・・」と決めました。

パソコンで時刻を検索すると7時9分の武蔵野線に乗ると南船橋で3分の乗り換えで京葉線、そして蘇我で3分外房線、鴨川で3分内房線・・10時半には千葉の南突端まで行けるのです。

天気予報通り、太平洋に面する房総の和田浦海岸は「春の海、ひねもす、のたりのたりかな・・」そこここの空き地には菜の花が咲き誇っています。

そして路地の小さな空地にはキンセンカやキンギョソウ、スイートピーなど房総を代表する春の花たちが咲き乱れていました。

小さな岬の裏には和田浦漁港があり、静かな漁港にはこれまた猫がのんびりと過ごしているのです。

2時過ぎになると弱いながらも少し西寄りの風が吹き始めました。ぼちぼち仕舞い掛けようかというころいつの間にか漁師さんたちが浜から一斉に漁船を降ろし始めました。

あれよあれよと言う間に一斉にエンジン音も高らかに港から出漁していくのです。こんなたわいない日が私にとって明日からの活力につながります。

次回の更新はイタリア大会帰国後 4月 6日となります


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No.157  「夏のスキー場(乗鞍スキー場)」  '15. 2. 1 up 価格  100.000 円 (額縁付き送料込み)

           (46 x 53 cm)油彩
私はスキーヤーのクセにあまり多くのスキー場を知りません。

その証拠に、全日本マスターズスキー大会が毎年各県の有数なスキー場で開催されるたび、オレ・・、始めてきたんだよな・・。


所が今回ご紹介するスキー場はしょっちゅうお邪魔している割に雪の降ったシーズンのここには今だ一度も来たことはありません。

まだ乗鞍岳のマイカー規制が実施されていなかった頃、会社の夏休みとお盆休みには乗鞍大雪渓付近で車中泊しながらスキーをしていました。

山岳道路はこの乗鞍スキー場ゲレンデを縫うように登って行くわけですが雪のないゲレンデを上から覗き込むとあまりの急斜度に目のくらむ思いがしたものでした。

マイカー規制の今では民宿のバスで2日ほど夏の雪渓スキーをするくらいになってしまいました。

しかし、この民宿のある乗鞍高原一帯はおよそ標高1500mほどもあるのです。まあ、絶好の避暑地として優れた立地であることは言うまでもありません。

そしてこの高原のとっつきから乗鞍スキー場の施設が上部に広がっていると言うあんばいです。そこにはリフト券売場の小屋やセンターハウスの建物が夏に見ると実に間の抜けた感じで 佇んでいるのです。

付近一帯は以前、安曇村の管理でしたが今では松本市、観光地としてさらに規制も強化されテントは勿論のこと車での滞在も不自由になってきました。

どこの避暑地ももう少しお客さんが来てくれないかな〜・・と言うくらいが一番サービスも、人情も厚いのかな。

次回の更新は 3月 1日となります


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成 2 7 年 ( 2 0 1 5 )

新年明けましてお でとうござい ます

本年もよろしくお願 いいたします





〜  昨年はこの年になって初めて北海道と言う地に足を踏み入れることができました。□□□□□□□□□

40年余に及ぶ勤務の時期の職場には何時の時期にも北海道出身の仲間が居て彼らの勤勉さやひた

             向きさなどに接して来てその人柄を通して北の大地を想像することしか叶いませんでした。□□□□□□□□□□□□

             事の発端は3月上旬、全日本マスターズスキー大会、開催地は北海道と決まり本年も出場することが叶□□□□□□□

             い初めての北海道・・に夢を馳せました。しかし、その地は連日の吹雪。右も左も判らないまま大会は□□□□□□□□

             終わって帰京しました。ここで私のしつっこさが目を覚まし、よし!、もう一度行ってみようと計画を□□□□□□□□□

             立て実現することができました。
     〜〜*□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


              この絵は小樽市郊外にある祝津と言う日本海に突き出た岬です、昔のニシン漁の盛んなころの□□□□□□□□□□

             建物も残っていて観光スポットにもなっているようです。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


No.156  「小樽・祝津」  '15. 1. 1 up 価格  100,000 円 (額縁付き送料込み)

           (46 x 53 cm)油彩
次回の更新は 2月 1日です


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No.155  「武尊山・花咲」  '14. 12. 1 up 価格   20.000 円 (額縁付き送料込み)

           (38 x 45 cm)クレヨン
東京の夏は暑い!、特に私が歳を重ねたせいか全体が昔に比べて暑くなったのか定かではありません。

このクソ暑い東京に大した用もないのにそこで暮らすと言うのは大変厳しいものがあります。ではどうするか・・誰でも考えつくことは涼しいところに行って過ごすのが正解です。

そこでお金持ちは別荘を、夏は涼しいところに。そして冬には暖かいところに。じゃあ、貧乏人はどうするか・・車でアッチコッチ好きな時に、好きなところへ・・


関東に近く比較的行き易いスキー場・・と言うことで私は群馬県の片品村によく出かけてきました。付近には隣接して7つのスキー場もありました。

後に私が所属したスキークラブのクラブ合宿も毎年この片品村を拠点に練習をしています。クラブの常宿もここ、帰りに練習の疲れを癒す温泉もここ・・。

いつからか我が家の暖房用のストーブ燃料の薪を調達するのもここ片品村になっていました。幾度か通ううちに知人も増えフェースブックのお友達だけでもここ片品村付近に お住まいの方が10人以上・・っていうほどのお付き合いになってしまいました。

そんなお付き合いの中で付近の山林に私の育てたどんぐりの苗を植林しその手入れをやらせてくれると言うお話を頂くこともできるようになりました。

つまり、このスキー場の村に冬だけでなく、夏にも度々来ることができるという大きな言い訳を保証されたわけです。

ですから今では夏でもこの村に大手を振って行ってお友達にお茶をご馳走していただいたり、山林の手入れに疲れたと言っては温泉にながながと浸かったりしています。

片品村の、樹も花も水もそして爽やかに吹き渡る風もみな私のものです。勿論その雄大な風景も私のために今日も微笑んでくれるのです。

次回の更新は 1月 1日となります


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No.154  「岩手山・滝沢」  '14. 11. 1 up 価格   20.000 円 (額縁付き送料込み)

           (38 x 45 cm)クレヨン
二年ほど前だったかしら、全日本マスターズスキー大会が岩手県八幡平で開催されました。なかなかこういう大会の機会が無いと東北のこちらまでスキーに来ることもありません。

さらにその数年前も雫石と言うところで同大会があったのでした。いずれの大会も岩手山という大きな山の北側と南側で行われたことになります。

移動の際は盛岡を起点にその雄大な山を眺めつついつしか機会があればこの山の絵を描いてみたいものだと想い続けていました。


今年も夏の終わる時期、卓球仲間4人で毎年恒例の青春18切符旅行をしているのです。今年の趣向は仙台まで行った後はそれぞれ別々の行動計画で旅をしてまた仙台で落ち合いましょうと言うものでした。

私はとっさにこの岩手山写生のことを思い出し計画を立てました。日程は二日あります、山形方面の人、松島方面の人、仙台市内をゆっくりと堪能する人・・と言った具合です。

早朝仙台から新幹線ハヤブサで盛岡には40分足らずです。予約したレンタカーでこの岩手山周辺の写生地を求めて走りまわれば二日で二枚の岩手山の絵は描けそうだと考えました。

駅前のレンタカー事務所で手続きを・・「しまった!、運転免許証を忘れてしまった!」いつかはこんな失敗をするのではないかと思っていましたが丁度そんな日になってしまいました。

まだ朝のうちですからローカル線の列車本数も豊富、銀河鉄道に乗っておおよその候補地とした滝沢まで行き駅からテクテクとイーハトーブの大地を歩き回りました。

どこから見ても雄大な岩手山が見下ろしてくれていて方向を見失うことはありません。地元の方が「岩手富士・・」と愛着を持って言うのもうなずけるのです。

ちなみに気象庁による今年の初冠雪は10月7日でした。そしてフェースブックのお友達情報によると麓までの降雪があったのは10月28日と・・。

次回の更新は 12月 1日となります


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No.153  「北国の教会」  '14. 10. 1 up 価格   100.000 円 (額縁付き送料込み)

           (46 x 53 cm)油彩
関東地方は梅雨空真っ盛り、北海道では本当に梅雨が無いんですね。札幌、小樽、そして函館と写生旅行をしてきましたが連日の快晴に感激でした。

函館の二日目でした、生憎と視界が悪く、ありゃ!こりゃダメだ!と思いました。しかしそれはこの時期函館特有の朝霧の天気と分かってホッとしました。

函館湾を見下ろす風光明美な街、元町の一角にハリスト正教会が静かに建っていました。ハリストと言うのはロシア語であって英語ではキリスト正教会と言うらしいです。

休日には大勢の観光客がドッと訪れてこんなところでゆっくり絵なんか描ける状態ではないと絵描きのオジサンが申しておりました。

この教会の周囲には本物の絵描きさんたち数人がご自分でお描きになった絵を売っていたりしてニセモノの絵描きとしては何か肩身の狭い思いがしました。

教会の敷地としてはそれほど広くもなくどこから見ても植栽された樹の間からその建物を垣間見る感じのロケーションしかありませんでした。

この絵でも大きな桐の樹がデーンと肝心なところに構えていて絵を描く上ではなかなか難しい構図ではありました。

教会建物を主体に描くべきかこの邪魔者の桐の樹をどう扱おうか悩むところでした。結局新たな挑戦の意味も込めてバランスが取れないものか両者を描きこんでみました。

あ・・、函館の夜の呑み屋さんのことも書こうと思いましたが紙面が尽きました。次の機会に回そうと思います。

次回の更新は 11月 1日となります


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No.152  「小樽・運河倉庫カフェ」  '14.  9. 1 up 価格    15.000円 (額縁付き送料込み)

           (24 x 33 cm)クレヨン
2014年3月、全日本マスターズスキー大会が北海道・小樽で開催されました。スキー場は郊外の朝里川温泉スキー場でしたが1日を除いてほぼ連日の吹雪に全く閉口してしまいました。

実は私はこの年になるまで北海道の地を踏む機会もなく初めて訪れた北の大地の厳しさを身をもって感じた次第でした。

全国からの300名を超える選手を集めた歓迎レセプションは小樽スキー連盟の計らいで運河倉庫のあぶりやき・・という変わったレストランでした。

吹雪の中、歩道にかき寄せた雪が人の肩が触れ合うほど狭く迫るなか暖かくも薄暗い雰囲気のレストランに目を見張りました。そのお味はと言うとそれはもう言うまでもありません。


6月の下旬、関東地方は梅雨入りの真っ最中でした。かねてから再び北海道に・・の計画実行と言う段取りになりました。からりと晴れ渡った一週間の写生旅行でした。

あの吹雪の中、薄目を開けてみた小樽・運河倉庫カフェ運河はいったいどこだったんだろう・・。こうして夏に再び来てみるとあまりにも違った印象に驚くばかりでした。

異国情緒あふれる街並み、先人たちの残した素晴らしい建造物の数々に目を見張りました。もちろん吹雪の中で賞味したあぶりやきのお店に入ったのは言うまでもありません。

小樽の運河とその倉庫群は樺太などとの物資のやり取りに活躍しましたが今ではその役を終えました。後に運河の埋め立てなどの計画もあり往時の半分以下の幅になりましたが 運河保存運動などもあって現在の形をとどめ観光にも一役買うことになったと言います。

あの運河倉庫レストランは裏側・・、運河沿いには軒先にテーブルが出され喫茶を供していました。運河沿いを散策する人、運河側からその風情を眺める人それぞれが風景の一部と なって心地よい雰囲気を醸し出しているのです。

次回の更新は 10月 1日となります


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No.151  「内房・館山駅」  '14.  8. 1 up 価格   100.000円 (額縁付き送料込み)

           (46 x 53 cm)油彩
まだ会社に勤めていたころ・・・朝、いつものように新聞を広げて読んでいるとある広告が目についた。どこか知らない街のごくありふれた駅前風景の写真が載っていました。

保険会社だったか自動車会社の広告だったか忘れました。高いビルの屋上から撮影されたそれは、娘さんの帰りをお父さんが車で迎えに来た・・だったかでした。駅前に丸いロータリー があってそこには南国の樹が植わった写真でした。

これ、どこの駅なんだろう・・!?。「行ってみたい!」・・そのまま10数年経ってしまいました。

たまたま家の物置の荷物をひっくり返して古い陶芸作品を調べていたところ何と、またもやその広告の新聞にお目当てのものが包まっていたのでした。


10数年前の「行ってみたい・・」を実行できる身分になりました。そしてどこだろう・・は容易く調べられる時代になっているのです。「南にありそうで・・」お節介なgoogle様が パソコンの中の写真で一緒に探してくれました。

内房線・館山駅北口・・、写真を拡大していくと確かに駅前には真ん丸なロータリーがあってその真ん中に大きな南国の樹が植わっているのでした。

早速出かけて実際の風景を目のあたりにしました。しかし、駅前は狭い・・魅力的な樹木も巨大すぎてキャンバスに納まらない。そしてこんな所で絵を描いていたらタクシーの運転手さんに怒鳴られて邪魔になる・・やむなく南口に出るとこの風景に出くわしました。

イメージは少し変わりましたが絵にする意欲は強まりました。早速写生に取り掛かりましたが田舎とはいえ駅前で写生するには少し度胸が必要でしたがそこは年の功のズウズウしさで。

街の人は皆親切。どこから来た?、飯を食って行かねーか?、今日はどこに泊まるんだ、うちに泊まっていかねーか?。

この駅舎は1999年完成、駅前や周囲の並木道に植栽されている樹木は「ワシントン・ヤシ」と言って高さは20mにもなると言います。新聞の写真は10年以上前・・なるほど。

ちなみにこの改修を計画したとき駅の利用客の一日平均利用数は1990年頃6千人、しかし2012年では3分の1以下の1900人と激減、これも海のシーズンを含めた平均 ですから普段の日は絵のような5人は多すぎたかな・・?

夏の海のシーズンになりました。計画がまだお決まりになっていない方がありましたら是非この館山付近の海へ、そしてこの南国情緒あふれる駅舎もご覧になってください。

次回の更新は 9月 1日となります


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