ビオトープの部屋

作業現場は東京都江東区福富川公園です。

月1回の作業で公園がどのように育って行くのか...10年後が楽しみです。

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杭打ち

杭打ち作業 (2005年 1月15日)

新しい杭に打ち直し、 自然観察をするための池に続く入り口作りを半分だけ終了しました。

来月、残りの半分の作業をします。

池の周りの草はすっかり枯れて水量も少ない状態でした。

杭打ち

杭打ち作業完了 (2005年 2月24日)

19日に小雨の中、残っていた杭打ち作業が行われたようです。
後は、観察台を作る作業が残っています。

来月は、ウツギの挿し木と春の植物調査が予定されています。

笹抜き

植物調査・笹抜き (2005年 3月19日)

ウツギの植付けが行われていて、芽が出ていました。 根が付いたら植え替えです。

池にヒキガエルの卵がありました。 初めて見たのでロープと勘違いしてしまいました。

フラサバソウタチイヌノフグリが咲いていました。

藻取り除き

笹抜き・藻の取り除き (2005年 4月16日)

ウツギの根が未だ付いていなかったので、植え替え先のスペースの笹抜きをしました。

池にヤゴが生息していました。

西洋タンポポオオヘラバコスギナ・ドクダミソウを見かけました。

水がない様子 ウツギの植え替え ササの刈り込み

ウツギの植え替え (2005年 5月21日)

お天気続きのため、池の水がほとんどありませんでしたがアサザは元気です。
不安定な水域を維持し、持ち込まれる可能性が高い外来のアメリカザリガニやカメ・金魚などの生息を多少抑制し、不安定水域でも適応する水生植物を取り入れることになりました。ただし、水の干上がりが最低でも2日間以上続くようであれば水を供給する必要があるそうです。



ウツギの植え替え作業をしました。根が付き新しい葉が一杯出ていました。
先月笹抜きをしていた場所に植え替えて、土が乾かないように枯れた笹で保護し、ウツギに日が当たるように東西方向のオカメザサの刈り込みをしました。
現在は左の写真のようですが、ウツギが生長し高低差が出来た時の景観が楽しみです。


オカメザサは放置すると1〜2mほどに生長するとの事なので道路側の刈り込みをしました。 これは、景観に配慮しつつエコアップを図る方法をとる事にしたためです。
現状のオカメザサ及びサツキを人為圧を抑える緩衝地帯として利用し、草地を少しずつ広げていく方法が望ましいそうで、これから背が低い野草を増やしてく予定です。

オオカワヂシャカワヂシャトキワハゼニワゼキショウが可憐な花をつけていました。

池の様子 観察台 ツバメ

観察台の設置 (2005年 6月19日)


池に水がたまりアサザがをつけていました。






業者の方に手伝ってもらい、観察台の設置に汗を流しました。
観察台には、区の公園などで剪定したケヤキを使用し、自然に優しい(子供が間違って飲んでも大丈夫な)防腐剤入りの塗料を塗りました。
左の画像は出来上がった観察台の様子です。
観察台があることで、池の様子が間近で見て取れます。
作業の様子



池の縁には、ツバメがやって来て、巣作りのための土を運んだり水を飲んだり餌を探したりと忙しそうにしている様子が見れました。(写真提供:稲垣さん)


植物観察:ニワゼキショウオオカワヂシャ、タンポポ、オニタビラコ、ノシゲ、シマスズメノヒエ、ドクダミなど


池の様子 アサザ

草刈 (2005年 7月16日)


暑い中の作業は大変ですが、草が生い茂っていたので、公園の見栄えが良いようにセイタカや外来種の草刈をしました。



ウツギもすっかり根付いています。








池には、アメンボウが気持ち良さそうに泳いでいて、シオカラトンボの姿も見えました。(写真提供:齊藤さん)




福富川公園には、ビオトープの他にも池が有り、スイレンが咲いている池もあります。(写真提供:齊藤さん)

齊藤さんから頂いた江東区夢の島にある熱帯植物館の画像です。
こちらのスイレンも綺麗です。
7月24日まで水の妖精「熱帯スイレンと水辺の植物」展開催中だとか。

池の様子 ウツギ

草刈 (2005年 8月20日)

夏の草の成長は早いです。今回も草刈作業に汗を流しました。
お仲間の関さんにカマをプレゼントして頂いて、それぞれ“myカマ”を手に作業に精を出しました。

作業後の話し合いで、今後の作業の方向性の確認をしました。
@ササより背の高いものは抜く(景観に配慮)
Aササの繁殖は食い止める(池の端に来ないようにする)
Bザリガニの駆除
C池が枯れた時の方策
Dアズマキクの移植
E植生調査をする
Fウツキの成長を促す



ウツギの周りの草を刈り、成長を促すようにしました。


池端にはムラサキツメクサカヤツリグサが咲き、トノサマバッタの姿も見えました。

ザリガニの巣穴と穴から顔を出したザリガニ。(写真提供:齊藤さん)

池の様子

ザリガニの駆除・草刈 (2005年 9月17日)


ザリガニの駆除をしました。ザリガニはビオトープにとっては天敵です。

ウツギの周りやササの周りの草刈をし、外観にも配慮したビオトープ作りを目指しています。

モミジが何処から来たのか、根付いていました。
カメムシの仲間に遭遇。

ササに毛虫がついて、葉が白くなっていました。
近隣も方にご迷惑をおかけしたとか・・・自然に即した公園作りの難しさの一面でしょうか。

池の様子

草刈 (2005年 10月15日)


池の側まで根を張り出したササを刈りました。


ツユクサノゲシが花をつけていました。
こちらは、エノキグサです。

コオロギやバッタがいました。

池の様子

草刈・植生調査 (2005年 11月19日)

久し振りに植生調査をしました。
キランソウ・ヤネタビラコ・オニタビラコ・ギシギシ・ヒメムカシヨモギ・ヘラオオバコ・ホトケノザ・キュウリグサ・セイタカアワダチソウ・スギナ・ヤエムグラ・オオイヌノフグリ・タチイヌノフグリ・ハコベ・クワクサ・ウラジオチチコグサ・ヘクソカズラ・ヒメジョオン・ハルジョオン・ヒエ・アメリカセンダングサ・ヒナタイノコズチ・エノコログサ・ノゲシ・チカラシバタンポポ...。

タンポポはロゼット状態(根のすぐ上から何枚もの葉が出て、地面に接するように放射状に広がったもの)になって越冬するそうです。オニタビラコもロゼット状態で越冬します。

アメリカセンダングサにアブラムシとテントウムシがついていました。テントウムシはアブラムシを食べてお腹を一杯にして、石の下などで越冬するそうです。

こちらはオオカマキリの卵です。これも越冬のしたくです。

池の様子

草刈 (2005年 12月17日)

今年最後の作業は、寒い中の作業でした。
池の水が、すっかり干上がっていました。

公園の中に色んなゴミが投げ入れられています。
悲しいことです。

今年最後の作業終了風景

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