遠距離受信を楽しむためのSDR#の使い方

SDR#

Main Panel

SDR#のパソコン画面

No.1 メニューアイコン メインメニュー。
No.2 ミュートオフアイコン ミュートオフ。
ミュートアイコン ミュート。
No.3 チューニングアイコン1 スペクトルウィンドウが固定され、チューニングインジケーターが動きます。
チューニングアイコン2 チューニングインジケーターが任意の場所で固定され、スペクトルウィンドウが動きます。
チューニングアイコン3 チューニングインジケーターがセンターに固定され、スペクトルウィンドウが動きます。
No.4 周波数ステップアイコン 周波数ステップを変更します。

メニューアイコン "Source" のプルダウンメニュー内、"Configure" で使用するハードウェアを選択します。

SDR#のパソコン画面

周波数ステップアイコン デフォルトでは29種類の周波数ステップが登録されています。
プルダウンメニューがゴチャゴチャしているので不要なステップは消してしまいましょう。

SDR#のパソコン画面

1. SDR#を閉じた状態でSDR#フォルダを開く。

2. フォルダ内のSDRSharp.Configをメモ帳等で開く。

3. 23行目の add key="core.stepSizes" value="◯◯◯" が周波数ステップの記述です。
おそらくFM DXに必要なのは下記の4個だけ。お好みでどうぞ。

value="10kHz,25 kHz,50 kHz,100 kHz"

4. SDRSharp.Configを上書き保存してからSDR#を起動する。

Display

メインディスプレイの表示設定です。メニューアイコン のプルダウンメニューから呼び出します。

SDR#のパソコン画面

View Spectrum Analyzer : スペクトルウィンドウのみ表示します。
Waterfall : ウォーターフォールのみ表示します。
Both : スペクトルウィンドウとウォーターフォールを両方表示します。
None : 何も表示しません。
Resolution スペクトルウィンドウとウォーターフォールの解像度を調整します。
Speed スペクトルウィンドウとウォーターフォールのスピードを調整します。

Baseband Simple Recorder

帯域録音用のプラグインです。メニューアイコン のプルダウンメニューから呼び出します。
"Audio Recorder" では帯域録音ができません。

SDR#のパソコン画面

Write 録音中のファイルサイズ。録音する帯域幅に応じてサイズが変わります。
Dropped buffers 録音中のバッファサイズ。書き込みが追いついていない場合はこの値が増え続けます。
Record スタート&ストップボタン。
Open folder フォルダを開く。
Schedule 予約録音のスケジュール登録。
Configure 録音の初期設定。
Schedule
Add 予約録音の開始時刻と終了時刻を1件ずつ入力します。何件でも連続して入力できますが、OKボタンをクリックするまでは登録されません。
設定時刻にミスがあるとセルが赤くなります。
Delete 登録した予約時間を削除します。
OK 入力した予約時間を登録してウィンドウを閉じます。
Cancel 入力をキャンセルしてウィンドウを閉じます。
Configure
File Format デフォルトで録音ファイルのサイズ上限が解除されています。
Sanple Format 好みの録音レートを選択します。"32 Bit IEEE Float IQ" が1番高音質ですが、8MHzを帯域録音する場合 "32 Bit" で約268GB/1h、"16 Bit" で約134GB/1h、"8 Bit" 約67GB/1h と必要な録音ファイルのサイズが変わります。
Folder select 録音ファイルの保存先フォルダを指定します。そのディレクトリ下にIQフォルダが自動で生成され、録音日毎(JST)に保存されます。
録音設定のウィンドウ

Scheduler

"Baseband Simple Recorder" のスケジューラーは下記の方法でも設定できます。

1. SDR#を閉じた状態でSDR#フォルダを開く。

2. フォルダ内のSDRSharp.Configをメモ帳等で開く。

3. 141行目 "add key="plugin.baseband.recorder.schedule" value="◯◯◯" /" の値で録音する開始時刻と終了時刻を指定する。

■ 8:00から9:00まで録音する場合
"add key="plugin.baseband.recorder.schedule" value="8:00|9:00|" /"
赤字が開始時刻と終了時刻の1セットになります。※時刻後ろの「バーティカルバー(|)」は必須です。

■ 続けて9:00から10:00まで録音する場合
"add key="plugin.baseband.recorder.schedule" value="8:00|9:00|9:00|10:00|" /"

■ 3月1日の23:00から翌日01:00まで録音する場合
"add key="plugin.baseband.recorder.schedule" value="2023/03/01 23:00|2023/03/02 01:00|" /"

4. 必要なスケジュールを登録したら、SDRSharp.Configを上書き保存してからSDR#を起動する。

実行されたスケジュールは消えてしまいますので、自分が使用するスケジュールはメモ帳等に保存しておきましょう。
以降は手入力する事なく、コピー&ペーストで簡単に登録できます。

※スケジュールの実行中はStopボタンのクリックだけでは録音が止まりません。
先に実行中のスケジュールを削除してからStopボタンで停止します。

Baseband File Player

"Baseband Simple Recorder" で帯域録音したファイルは "Baseband File Player" で再生します。

1. メインパネルの メニューアイコン から "Source" のプルダウンメニューで "Baseband File Player" をクリック。

2. メインパネルの メニューアイコン をクリックして再生したいWAVファイルを選択して開く。

ファイルがロードされ、時間内のウォーターフォールが左側に一覧表示されます。

SDR#のパソコン画面

※右側スペクトルウィンドウとの表示比率はドラッグで調整が可能。ウォーターフォールを広げると電波の浮き沈みする様子が一望できます。

Loop ループ再生する。
Show real time 録音した時刻を表示する。
Enable frequency control クリックした場所から再生する。
Hide frequency cursors カーソルの周波数を非表示にする。
FFT resolution ウォーターフォールの解像度を変更する。
Contrast ウォーターフォールのコントラストを調整する。
fileplayerの設定画面

IF Spectrum

SDR#のパソコン画面

私がSDR#を使用する理由の1つは選択度がセパレートで可変できる事です。隣の周波数の混信を避ける場合は音質の劣化を最小限に抑えられます。有効にするには "Asymmetric Filter" にチェックを入れてからドラッグで調整します。

Zoom Bar

デフォルトはスペクトルウィンドウ右上のホバー表示です。メニューアイコン "Layout" のプルダウンメニューで常時表示も可能です。

Zoom スペクトルウィンドウを拡大する。
Contrast ウォーターフォールのコントラストを調整する。
Range dbfsゲージを拡大する。
Offset ノイズフロアの位置を調整する。
SDR#のパソコン画面

Other

意外と知らない方もいらっしゃるようですが、ドラッグ&ドロップでプラグイン同士が結合できます。

1. 移動したいプラグインをドラッグすると、他のプラグインの中心に上下左右のアイコンが出現する。

2. 結合させたいプラグインのアイコン上の好きな位置へドロップする。

SDR#のパソコン画面

上下左右の大きさは自動で均等割してくれますが、後でドラッグして調整できます。
私は "Spectrum Analyzer" と "Waterfall" を左右に広く使いたいので、"IF Spectrum" "Radio" "Baseband Recorder" をまとめて下部に配置しています。