Airspy Mini 活用法

下記の活用法は海外の情報に基いたメーカー保証外の改変です。
Airspy Mini 本体やパソコン・接続機器に致命的なトラブルが発生する可能性も考えられますので、必ず自己責任での導入をお願いします。

10 MSPS Sampling

Airspy Mini はSDRSharpとの組み合わせで最大4.8MHzの帯域受信が可能です。
しかしAirspyシリーズの廉価版とはいえ、ハードなFM DXには少々物足りませんよね。
早速、上位機種のAirspy R2と同じく8MHz帯域にグレードアップさせましょう。
今回はRevision1782を使って説明します。

Airspy Mini を接続したSDRSharpのデフォルト画面でのスペクトラム帯域幅は4.8MHzです。

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1. SDRSharpを閉じた状態でSDRSharpフォルダを開く。
2. フォルダ内のSDRSharp.exe.Configをメモ帳等で開く。
3. 38行目 "add key="airspy.debug" value="0" /" の数字を "1" に変更して上書き保存。

SDRSharpを起動すると、新たに "Address Value" の項目が追加されています。

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4. "Sample Rate" の枠内を手打ちで "10 MSPS" に変更してEnterを押す。
5. "Enable HDR" のチェックを外す。

これで "Display" の表示が8MHzに変わり、スペクトラムが8MHzの帯域幅で表示されるようになりました。
環境によっては2本の不明なキャリアが立つ場合もありますが、何度か "6 MSPS" と "10 MSPS" を切り替えると緩和されるようです。

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Baseband Recorder

SDRSharpはデフォルトで "Recording" というプラグインが導入されており、任意の帯域幅での録音が可能です。
ただしIQファイルの上限サイズが2.048GBに固定されている為、上記の8MHz帯域受信では8ビットPCMで1分47秒しか録音できません。
4.8MHzに帯域幅を狭めても2分59秒では、とてもFM DXでは使えない録音時間です。
ここはファイルの録音容量を増やすプラグインを導入しましょう。

■ Baseband Recorder (http://www.rtl-sdr.ru/page/obnovlen-basebandrecorder)

1. ダウンロードしたbasebandrecorder.zipを任意の場所へ解凍。
2. 解凍したフォルダ内の "SDRSharp.BasebandRecorder.dll" "SDRSharp.LICENSE.MIT" "SDRSharp.PluginsCom.dll" をSDRSharpフォルダ内にペースト。
3. 解凍したフォルダ内の "MagicLine.txt" を開いて中身をコピー。
4. SDRSharpフォルダ内の "Plugins.xml" を開いて表示させたい任意の行にペースト。
5. "Plugins.xml" を上書き保存してからSDRSharpを起動。

WAV RF64

この時点でサイドメニューに "Baseband Recorder" が表示されます。

6. メニュー内のConfigureボタンをクリック。
7. "File Format" のプルダウンメニューで "WAV RF64" を選択。
8. "Sample Format" で録音レートを選択。
"16 Bit PCM" は "8 Bit PCM" の2倍の録音容量が必要ですが、ノイズフロアすれすれの信号も、より忠実に再生できます。
9. "Folder select" で録音ファイルの保存先を指定。
指定したディレクトリ下にIQフォルダが自動で生成され、録音日毎に保存されます。

これでIQファイルの上限が解除されて録音時間が無制限になりました。
当初、外付けHDDへ録音する際にノイズや音飛びが発生しましたが、USB3.0で接続する事によって改善されています。

File Player

"Baseband Recorder" で録音したファイルの再生には "File Player" が必要です。

■ File Player (http://www.rtl-sdr.ru/page/obnovlen-file-player-3)

SDR#の最新バージョンでは "Source:AIRSPY" のプルダウンメニュー内に "File Player" として "Baseband File (Vasili)" が組み込まれました。

1. ダウンロードしたwavplayer.zipを任意の場所へ解凍。
2. 解凍したフォルダ内の "SDRSharp.LICENSE.MIT" と "SDRSharp.WAVPlayer.dll" をSDRSharpフォルダ内に上書きペースト。
3. 解凍したフォルダ内の "MagicLine.txt" を開いて1行目をコピー。
4. SDRSharpフォルダ内の "FrontEnds.xml" を開いて任意の行にペースト。
5. "FrontEnds.xml" を上書き保存してからSDRSharpを起動。
6. "Source:AIRSPY" のプルダウンメニューで "File Player" を選択。

6. "Source:AIRSPY" のプルダウンメニューで "Baseband File (Vasili)" を選択。
7. Playボタン右の歯車マークをクリックして再生したいファイルを選択して開く。
これでファイルがロードされ、時間内のウォーターフォールが左側に一覧表示されます。

・右側スペクトラムとの表示比率はドラッグで調整が可能です。
・ウォーターフォールを広げれば電波の浮き沈みする様子が一望でき、しかもクリックした場所から再生できます。

なお、実質10MHz分の帯域が再生できるものの、左右の1~2MHz分は感度が落ちたりイメージが発生する場合もあるようですので、オマケ程度に考えた方が良さそうです。

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Mr. Mouse Clik

マウスクリック君

ファイルの上限サイズが解除された事によって長時間の録音も可能になりましたが、1個のファイルで長々と録音すると後々の保存が大変です。
管理人はEsシーズンの不在時にマウスクリック君というソフトを使って10分(600秒)の録音を繰り返し、1時間を6個のファイルに分けてフル録音しています。

1. マウス位置:左。
2. クリック方式:ダブルクリック。
3. 設定方式:一定間隔(10分の場合は600秒間隔)。
4. クリックの位置:指定の位置を選択して、スコープを "Baseband Recorder" の "Record" ボタンの真ん中にドラッグ。

8 Bit PCMでの録音では1ファイルで11.16GB、1時間で66.96GBのHDD容量が必要ですが(16 Bit PCMだと、その2倍!)、毎時5、15、25、35、45、55分からの録音で毎正時と毎時30分のIDタイムも上手くカバーできています。

KMmacro

毎正時や毎時30分の前後だけを録音したい場合、マウスクリック君では対応できません。
そんな時にはKMmacroをインストールしましょう。

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1. ダウンロードしたKMmacroを任意の場所に解凍。
2. SDR#を起動して "Baseband Recorder" のメニューを開く。
3. 解凍したフォルダ内のKMmacro.exeをダブルクリック。
4. ポップアップメニューの「記録」をクリック。
5. "Baseband Recorder" の "Record" ボタンの中心を2回クリックして座標を登録。
6. ポップアップメニューの終了ボタンをクリックし、任意の名前でマクロファイルを保存。(画像は"sdr.MAC"として保存)
8. KMmacro.exeをダブルクリック。
9. ポップアップメニューの「編集」をクリックして保存したマクロファイルを開く。

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1行目:"FOR %0=1 TO 10" (10回リピートさせる設定)
2行目:5.で登録された座標を残す。
3行目:"delay 600000" (録音時間が10分の設定)
4行目:5.で登録された座標を残す。
5行目:"delay 3000000" (休止時間が50分の設定)
6行目:"NEXT"

10. 上書き保存して終了。

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この設定で1時間毎に10分の録音が10時間続きます。
毎時30分も録音したい場合、5行目のdelay値を1200000(休止時間は20分)に変更すれば30分毎に10分の録音が5時間続きます。
赤字は適宜変更してください。

KMmacro.exeをダブルクリックして、プルダウンメニューの一番下に表示される『 6.で保存した任意のファイル名(画像は"sdr")』をクリックすれば録音が始まります。
録音できない場合は登録した座標がズレている可能性がありますので、再度 3.からやり直してください。