Myriapoda

ミリアポーダ/多足類

2006.05.05 アドレス変更

タマヤスデの一種

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 多足類とは?:

 成虫の足が9対以上あるというのが特徴的な節足動物です。まあムカデやゲジゲジ、ヤスデのことだといえば直感的に理解できますね。一対の触角を持ち、顎があります。頭よりも後ろの胴体はおおむね似たりよったりの体節がずらずら続きます。どの体節もあまり分化はしていません。多足類はどの種類もそういう点では似たような外観ですが、一部のグループには多足類とは思えない姿をしたものがいます。

 ムカデやゲジゲジのように活動的で強力な捕食者であるものもいれば、ヤスデのように朽ちた植物を食べているものもいます。また多足類の一部には昆虫的な特徴を持つものがいて、そのために系統を反映しないグループであるという説もあります。

 

 多足類の系統:

 多足類は昆虫と姉妹グループを作るというのが根強い意見なんですが、系統解析したらまるで違う位置に出たこともあります。そもそも節足動物でない(<ケリセラータ+インセクタ+クルスタキアの外群という意味で)という結果もあります。また多足類、それ自体が単系統でない、ようするに多足類の一部が昆虫と姉妹グループを作るという意見もあります。多足類の系統に関しては節足動物や昆虫の起源とからんでかなりさまざまな議論があるらしく、詳しくはまたいずれ。

  

 多足類の主要なグループ:

 多足類は以下の4つのグループに大別されます。

 Diplopda:ディプロポーダ:ヤスデ類

 

 Chilopoda:キロポーダ:ムカデ類/唇脚類 

 

 Pauropoda:パウロポーダ:ヤスデモドキ類/エダヒゲムシ類

 

 Symphyla:シンフィラ:コムカデ類/結合類 

 

  

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