Deinonychosauria デイノニコサウリア 定義:鳥よりもディノニクスに近いマニラプトラ Definition of Deinonychosauria : Deinonychus and all maniraptorans closer to it than to Neornithes. ( Padian et al 99, pp75 ) ヴェロキラプトル:国立科学博物館の標本を撮影:
ディノニコサウリアの特徴:
1:長く伸びた関節突起と血道弓で1本の棒のようになったしっぽ(<テタヌーラに共通する特徴が極端になったもの)
2:狩りに用いられるであろう、足の人さし指(<写真上、上を向いた大きな足の爪がそれ)
ディノニコサウリアの系統:
初期の解析では、ディノニコサウリアにはトロオドン科(Troodontidae)とドロマエオサウルス科(Doromaeosauridae)が含まれていました(ドロマエオサウルス科にはディノニクスが含まれています)。
その後行なわれた多くの系統解析はデイノニコサウリアにトロオドン科が含まれるという結果をあまり支持してはいませんでした。ただしSereno 99 など最近の論文ではトロオドン科も含まれるという結果が示されていますし、さらに最近の結果ではトロオドンがディノニコサウリアに入るのは確実だと考えられるようになりました。
ディニニコサウリアの系統関係を示した以下の図のうち、Aから先はドロマエオサウリダ(ドロマエオサウルス科)です。
根____A_______ミクロラプトル
| | |____シノルニソサウルス
| |_______ディノニクス
| |____ヴェロキラプトル
| |____バンビラプトル
| |____ドロマエオサウルス
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| ?_______Troodontidae:トロオドンティダ/トロエドン科
(トロオドン、シノベナトルなど)