Avialae アヴィアラエ 定義:デイノニクスよりも鳥に近いすべてのマニラプトラ Definition of Avialae : Neornithes and all maniraptorans closer to them than to Deinonychus. ( Padian et al 99, pp75 )
アヴィアラエとは?:
アヴィアラエ(Avialae)には”bird-wing”という意味があります。直訳すれば鳥の翼です。
アヴィアラエの特徴:
:尻尾の骨の数の減少
:尻尾の関節突起の小型化など
アヴィアラエの系統:
アヴィアラエとは以下の系統図のなかでピンクの部分です。
根_______________ディノニクス
| ?_____モノニクス
|____________始祖鳥
|__________コンフィスオルニス
|________エナンティオルニス
|______ヘスペロルニス
|____イクチオルニス
|___ネオルニス
注:ちなみに、上の血縁関係のうち、始祖鳥と始祖鳥よりも下の部分がアヴィス、つまり鳥ですね。詳しくは以下を参考。
アヴィアラエと鳥(アヴィス:Aves)はどう違うのか?:
定義上(この定義とは呼び名の定義でしかないことに注意してください)この2つのグループは
アヴィアラエ→ディノニクスよりも鳥に近い
アヴィス→始祖鳥と現代の鳥のもっとも近い共通祖先とそのすべての子孫
とされています。だからもし以下のような血縁関係が得られた場合、
________ディノニクス
|______A
|_____始祖鳥
|____B
|___現在の鳥
アヴィアラエと言った場合は、
________ディノニクス
|______A
|_____始祖鳥
|____B
|___現在の鳥
アヴィスと言った場合は、
________ディノニクス
|______A
|_____始祖鳥
|____B
|___現在の鳥
以上、それぞれの部分のことを指し示すことになります。ちなみに以上の事柄をふまえて、この系統関係におけるAとBの位置付けを文章で表現すると、
AとBはアヴィアラエである
しかしAはアヴィスではない
一方、Bはアヴィスである
ということになります。後、なんか、定義、定義というと特徴でグループをくくることのように考える人がいるみたいですが、ここでいっている定義とはあくまで系統関係を文章にする時に便宜上きめられたルールみたいなものなんで、そこのところ御注意を(以前、鳥が恐竜なのは恐竜がトリケラトプスと鳥の共通祖先とそのすべての子孫であると定義されているからなんでしょう?と言われた時はびっくらこいた)。