旅行日記#1 ロンドン&スペイン+シンガポール16日間(1)

1998年初秋、生まれて初めて海外旅行に行きました。メンバーは自分を含めて3人。しかも全員初の海外旅行。 いったいどんな旅になったのか?乞うご期待。


地中海の風に吹かれながらバルセロナの街を歩く。アラブの香り漂う情熱の世界アンダルシアを満喫。
メ ニ ュ ーコ メ ン ト
★ロンドン編歴史と伝統の街ロンドン。そこがこの旅の始まり・・・
★スペイン編@バルセロナ
★スペイン編Aアンダルシア
★スペイン編Bマドリード・トレド新旧の都対決は旧都に軍配?
★シンガポール編+おまけ旅のクライマックスは"獅子の都"で。

★ロンドン編


1日目/ 天気:晴れ/「シンガポール経由ロンドンへひたすら・・・」

朝6:00起床。緊張してあまり眠れなかった。8:00時ごろ家を出発。途中で友人と合流し電車で関空へ向かうが、 通勤ラッシュを過ぎていた割に車内は込み合っていた。
電車に揺られること約1時間、海の上に関空が見えてきた。 よくこんな海の上に空港を作ったなぁーとちょっと感動。 関西空港駅に到着し、カウンターでチケットを受け取り搭乗手続きを済ませる。いよいよ出国だ。

▼関空の空港使用料領収書
出国前になんと空港使用料\2,650を支払わなければならなかった。何でこんな高いねんと文句を言いながらチケットを購入し改札を通る。
次はセキュリティーチェック。手荷物を渡し、ゲートをくぐる。何も反応せず、ホッとする。友人の1人が引っかかっていた。
最後は出国審査。長い列ができている。お役人がだるそうに出国審査をしているが、役人というのはなんでこんなに無愛想なのかとつくづく思ってしまう。 自分の番が来た。パスポート・出入国カード・搭乗券の3点セットを見せて難なく通過。免税店を一通り見てから、ウイングシャトルに乗って待合室へ。

30分ほど待って、いよいよSQ985便に搭乗開始。まずF/Cクラスの人が搭乗したあと、私達も搭乗。噂には聞いていたが、さすがシンガポール航空って感じだった。 民族衣装に身を包んだ女性クルーが笑顔で応対してくれ、席に着くと目の前にはパーソナルテレビ。枕や毛布もあった。お絞りのサービスがあり、しばらくして飛行機が動き始める。 いよいよ離陸だ。なんせ初めての飛行機だったので、シートベルトをしっかりと閉めて離陸に備える。ゴーという音と共に飛行機が滑走し始めあっという間に離陸。 紀伊半島が小さく見えた。

シートベルトサインが消える。するとクルーたちが飲み物とスナックを配り始めた。「Something to drink?」「Orenge juice,please.」 何とか通じた。続いて機内食が配られた。魚と肉の2種類からチョイス。肉とワインを注文した。噂では機内食はまずいと聞いていたが、結構おいしくて全部平らげてしまった。 アルコールも入って気分よくなってきたので、ちょっと寝ることにした。しかし緊張してるせいかあまり眠れず、映画・TVゲーム・音楽を楽しみながら時間をつぶした。
関空を離陸してから約6時間、やっと着陸のアナウンスがされる。シートベルトをきっちり閉めて着陸に備えた。だんだん飛行機が降下し無事着陸。パイロットがうまかったのか ほとんど衝撃がなかった。クルーに「Thank you.」と言って飛行機を降りた。

▼シンガポール航空

シンガポール・チャンギ空港。初の外国の地に足を踏み入れる。世界各国の人々が行き交い外国を実感した。
乗り継ぎのロンドン行きの搭乗まで約5時間もあった。しかし、さすが世界のベスト3に入る空港だけあって、 免税店や施設がかなり充実していた。夕食を食べたりしながらなんとか時間をつぶした。
そして、23時15分発SQ322便にてロンドン・ヒースローに向けて出発した。あぁー長い1日やった。


2日目/天気:くもり/「ロンドン到着、そして・・・」

日付が変わって、ロンドン行きの機内。大阪-シンガポール間が日本人だらけだったのとは対照的に、周りはほとんどが白人と東南アジア人。 クルーも英語しかしゃべらないが、みんな感じがよかった。機内食は離陸直後と着陸前の2回。チャンギ空港で夕食を食べたのに全部平らげてしまった。 なんか食べてばっかり。
今回の飛行時間は13時間30分と半端じゃない。寝ようと努力はしてみたものの、緊張してほとんど眠れないまま飛行機はロンドン・ヒースローに着陸。

時間は早朝の6:00、いよいよイギリスに入国だ。イギリスの入国審査は厳しいので有名らしく、緊張しながら審査官の前に向かう。何問か英語で質問されたが、ところどころしか聞き取れない。 冷や汗をかきながら適当に答えて、何とか入国審査を通過。これで晴れてイギリス入国。やったー!。バッゲージ・クレームで荷物を受け取った後、到着ロビーへ向かった。

▼ロンドンの黒タクシー

到着ロビーはほとんど白人、表示はもちろん全て英語だった。とりあえず両替をし、あらかじめ日本で予約してあったホテルに向かうことにした。 バス・地下鉄・タクシーのどれで行こうか相談した結果、地下鉄よりは高いが景色が眺められるということで、バスで行くことになった。

▼ロンドン地下鉄マップ
案内板をたどりバスのチケット売場へ向かった。で、地図を見せながら片言の英語で行先を告げてチケットを買った。
外に出てみると思いのほか寒かった。まだ9月というのに・・・。寒さの中待つこと約15分、バスが来たので乗り込んだ。

バスから眺めるロンドンの景色はなかなかのものだった。 途中ちょっと治安の悪そうな所があって恐かったが、中心部に近づくにしたがって街並みがよくなっていたので安心。ホテルの最寄りのバス停で下車した。

ホテルに到着すると、多くの観光客でごった返していた。フロントの列に並び、英語で何て言おうか色々考えた。で、ホテルバウチャーを見せて「Check in,please.」と言うと、ホテルの人に何やら英語で言われた。 全然わからず何度か聞きしてようやく、荷物を預けて13時以降にチェックインしてくれと言っていることがわかった。あぁー疲れた。先が思いやられる・・・。

荷物を預け、とりあえずそこら辺をぶらぶら歩くことにした。まず目に付いたのは、公園がそこら中にあって、現地の人がみんなのんびりくつろいでる姿だった。 いいなぁーと思いつつ、ロンドンの普段の街並みを散策した。
しばらくすると、腹が減ってきたのでパンを買って公園で食べた。これが今日の昼ごはん。 で、13時になったのでホテルに戻り、フロントで何度かたらいまわしにされて、ようやくホテルにチェックインした。

午後は、かの有名な大英博物館に行った。入場料は無料だったが、寄付と言う形でみんないくらか払っていたので、何ポンドか寄付した。 博物館の中はとてつもなく広く、半日で全部見ることは不可能だったが、ザーっと一通り見て周った。 古代エジプトのロゼッタ・ストーンやミイラ、古代ギリシアの建築物をはじめ感動の連続だったが、正直なところ疲れた。

▼公園を走り回るリス

その後、再び街をぶらぶらしているうちに暗くなり始めたので、夕食を食べようと言うことになった。 が、ホテル周辺には安くて入りやすそうな店が少なく、ようやく近くの国鉄駅の構内に何軒か店を見つけた。
私が注文したのはロンドン名物「フィッシュ&チップス」。名前通り白身魚のフライとフライドポテトが出てきた。 特においしいもんでもなかった。っちゅーか値段が高い。ファーストフードにもかかわらず、これと飲み物で約5£(当時のレート約1£=\250)。 噂には聞いていたが、ロンドンの食事のまずさと物価の高さを身を持って体験した。

食事の後は、ホテルに直行し、睡眠不足のせいかそのまま深い睡眠へと陥った。


3日目/天気:くもり時々晴れ/「ロンドンの観光スポットを制覇!!」

昨夜はほんとよく寝たなぁー。今朝はゆくっりと起きて、コンチネンタル・ブレックファースト(コーヒーとパンの簡単な朝食)をとった。 外は、霧がかかり寒そうだ。いざホテルを出発!!

まず、地下鉄の駅でワンデイトラベルカードを購入し、改札を通りぬけた。。日本の地下鉄に比べてホームが暗い。しばらく待っていると、地下鉄が到着。ん?なんかおかしいと思ったら、車両の形が四角じゃなくて半円形だった。 乗り込んでみると天井がやたら低い。背の高いイギリス人は大変やなぁーと思った。

▼宮殿の入場チケット

で、まず向かった先はバッキンガム宮殿。地下鉄の駅からグリーンパークを通りぬけると、すごい建物が見えてきた。これがバッキンガム宮殿かぁー。ラッキーなことに期間限定で内部を公開しているとのこと。 早速特設のチケット売場に向かたが、入場料が£9.50(=約\2,500)とめっちゃ高かった。

でも、公開は今年が最後らしいので奮発して入ることにした。 指定された時間に入場してみると。さすが宮殿。これが見れるんやったら£9.50でも納得って感じだった。無数の部屋にはそれぞれコンセプトがあって、金・銀をはじめさまざまな装飾がされていた。 家具もそんじゃそこらのもんとは全然違うものばかりだった。結局約1時間宮殿を堪能した。

で、外に出てみるとすごい人だかり。何かと思ったら宮殿の正面でちょうど衛兵交代式が行われるところだった。またまたラッキー。 後でわかったことだが、交代式は隔日に1日1回しか行われないらしい。馬に乗った衛兵や、黒の丸い帽子と赤の制服を着た衛兵などを生で見ることが出来た。

▼テムズ川から眺めるビッグベン

▲バッキンガム宮殿正面

次に向かったのは、ビッグ・ベン。
バッキンガム宮殿から、リスのいるセント・ジェイムズ・パークを抜けて歩いていくと、大きな時計が見えてきた。 これがビッグベンかぁー。テムズ川にかかる橋からビグッベンを眺める。んー、何かいい感じ。

そして、次はテムズ川クルーズ(クルーズっちゅーかただの観光船)。ビッグベンのすぐ近くにあるウエストミンスター・ピアから船に乗る。 船が動き出した。ちょっと寒かったけど川の上から眺めるロンドンもなかなか乙なもんでした。 ロンドンブリッジなど幾多の橋をくぐり、タワーブリッジのたもとにあるタワーピアに到着。

船を下りると、すぐ近くにあるロンドン塔を目指した。おっ、マクド発見!! 食っとかなあかんやろうということで、マクドに入る。 メニューはもちろん英語で何かよーわからんかったので、写真があったチーズバーガーセットを注文。今思えば£1.99ってけっこう高かったような気が。 味は日本とほとんど同じでした。
で、本来の目的であるロンドン塔に入場。さすが砦だけあって、建物は何重にもなっていてすごかった。 武器や王冠など歴史のある展示品もたくさんあり結構見入ってしまった。

▼ロンドン塔

ロンドン塔を出た頃には日も傾き、次の目的地ピカデリーサーカスへ向かった。ピカデリー・サーカス〜レスター・スクエアはロンドンの中心とも言える場所で、 さすがに人通りも多かった。そこらじゅうでストリートパフォーマンスが行われており、通りをぶらぶら歩きまわった。

▼トラファルガー・スクエア

で、そろそろ夕食を食べようということになり、いろいろ迷った末一件のステーキハウスに入った。今回の旅行で初めてちゃんとした店に入ったのでかなり緊張した。 ウエイターが席に案内してくれ、メニューを渡された。理解できる単語が少なく改めて自分の英語力の無さを実感しながら、セットメニューを注文した。
待つこと10数分、目の前にステーキが現れた。ナイフを入れ口に運んでみると・・・スカスカで美味しくなかった。またまたイギリス人の料理に対する鈍感さを感じた。

食事が終わりいよいよ支払いをすることになった。でも、支払方がよく分からない。チップはどーしたらええんやろう?きょろきょろ周りを見渡していると、ウエイターがやってきて皿を下げ、 勘定を持ってきた。そこに金を挟むとウエイターが取りに来て戻り、続いてお釣を持ってきた。そして、チップの額を計算して、それを置いて店出て、ホテルに戻った。 あぁー、チップって何てめんどくさい習慣なんやろー!


4日目/天気:晴れ時々くもり/「ロンドンに慣れた?」

昨日と同様、ゆっくりと起床し朝食を取った。時間に余裕があったので今日はまず、ショッピング街として有名なコヴェント・ガーデンに立ち寄り、それからピカデリーサーカス 〜レスタースクエアへと向かった。
そして、2時間ぐらい各自自由行動をしようと言うことになった。私は、前々から行きたいと思っていたシャーロック・ホームズ博物館に向かう。 ひとりで地下鉄に乗り途中乗り換えてベイカーストリート駅で降りた。そして、しばらく歩いて目的地に着いた。中に入ってみるとホームズの部屋が再現されていて、すごい感動してしまった。


▲シャーロック=ホームズ博物館と名刺

2時間後再び3人が集合し、昼食をとることになった。今日のメニューは中華料理。バイキング形式で味も結構イケてた。
その後、友人がその友人から頼まれていたルイ・ヴィトンのバッグを買いに、ブランド街であるボンド・ストリートに向かった。 が、地図に載っていたところに店がなく、探しまわった。その結果ようやく発見し、店に入る。 入口には恐そうなガードマンが立っていたが、笑顔でドアを開けてくれた。建物は2階建てで、さすがヴィトンって感じだった。

店を出てからは、ピカデリーサーカス周辺をぶらぶら時間をかけて見て周り、次第に日も暮れはじめたのでライトアップされた建物を見つつホテルへ戻った。
夕食は近くのコンビニで買ったサンドイッチですませた。 歩き疲れたせいかまたすぐに眠りに入ってしまった。

スペイン編@へ続く


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